『ラン・オールナイト』感想とイラスト 無双リーアム反対派にこそおすすめしたい

映画『ラン・オールナイト』エド・ハリスのイラスト(似顔絵)

「どうせいつものリーアム無双映画だろ」だって?バカいっちゃいけないよ、あんた。これは老境に差しかかったノッポとハゲの恋愛映画なのさ。そう、痛くて悲しいBLなのさ……。

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目次

『ラン・オールナイト』感想とイラスト 無双リーアム反対派にこそおすすめしたい

  1. 作品データ
    1. 予告編動画
  2. 解説
    1. あらすじ
  3. 感想と評価/ネタバレ無
    1. 悲しい男たちの熱きドラマ
    2. 夜景映画の系譜
    3. ハゲの誉れエド・ハリス
    4. 死神リーアム

作品データ

『ラン・オールナイト』
Run All Night

  • 2015年/アメリカ/114分/R15+
  • 監督:ジャウマ・コレット=セラ
  • 脚本:ブラッド・イングルスビー
  • 撮影:マーティン・ルーエ
  • 音楽:トム・ホルゲンボルフ
  • 出演:リーアム・ニーソン/ジョエル・キナマン/エド・ハリス/ヴィンセント・ドノフリオ/コモン

予告編動画

解説

リーアム父さんがとうとう娘だけでは飽き足らず、今度は命がけで息子も守るクライム・アクションです。

監督&主演は『アンノウン』『フライト・ゲーム』に続いて3度目のタッグとなる、ジャウマ・コレット=セラとリーアム・ニーソンのコンビ。共演は『チャイルド44 森に消えた子供たち』のジョエル・キナマン、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のエド・ハリス、『フルメタル・ジャケット』のヴィンセント・ドノフリオなど。

ノンクレジットで『48時間』のニック・ノルティが出ておりますので、皆さん見逃さないように。一見すると誰だかわかりませんので。

あらすじ

ニューヨークのブルックリン。親友でありマフィアのボスでもあるショーン(エド・ハリス)に長年にわたって仕えてきた殺し屋のジミー(リーアム・ニーソン)。しかし罪悪感から酒に溺れ、昔の面影は今はなく、リムジンの運転手をしている息子のマイク(ジョエル・キナマン)とも絶縁状態にあった。

そんなある夜、マイクは仕事中にある殺人事件を目撃してしまう。なんと犯人はショーンの息子ダニー(ボイド・ホルブルック)だった!目撃者を消そうとマイクの家に現れたダニーを射殺するジミー。

ジミーの手によって息子が殺された事実を知ったショーンは報復を決意。かくしてショーンの部下、警察、凄腕の殺し屋から追われることになったジミーとマイクの決死の逃亡劇が始まるのであった!

感想と評価/ネタバレ無

『96時間』から始まったリーアム・ニーソンの無双アクション映画祭りには、自分は常々否定的な立場でありました。「柳の下にそう何匹もドジョウはいねぇよ!」って話です。というわけで、正直この作品にも大きな期待は寄せておりませんでした。

しかし、この作品だけは前述した駄作・凡作とは別個のものであると考えたほうがよいですね。ホント、普通に面白いので皆さんぜひ観てください!

悲しい男たちの熱きドラマ

過去の贖罪意識から呑んだくれのヘタレ親父と化した老年の男が、関係のこじれた息子の窮地に命を賭して立ち上がるという、プロットだけを見るといつもどおりのリーアム無双映画かと思うのですけど、実際はさにあらず。

これは単なるバカアクションなどでは断じてない、傷ついた男たちの熱く悲しいドラマなのであります!

長年の友情で結ばれたふたりの老境の男。彼らふたりともが問題を抱える息子との関係。その関係がよじれてこじれた結果、ふたりの男のあいだに生じる対立と葛藤。親子の絆の回復と贖罪。残酷な運命のもと、ついに対峙するふたりの男の悲しい対決。

う~む、女子供は刺身のツマでしかない、徹頭徹尾、男のドラマではないですか!ただのド派手なアクションを期待しているのではなく、確かなドラマに根差した魂の運動、真の意味でのアクションを求めている方には文句なしにおすすめできます!

夜景映画の系譜

限られた時間と空間を舞台にした逃亡劇のスリリングさも合格点で、やや説明足らずの強引さは散見されるものの、周囲は敵だらけという絶体絶命の状況下で、失われた過去を取り戻すかのように濃密な時間と体験を共有する父子のドラマが、ここでも抜群に活かされております。

そしてこの映画のもうひとつの主役ともいえる、夜のニューヨークを切り取った闇とネオンの映像も素晴らしく、『ザ・ドライバー』やマイケル・マン作品(『ヒート』『コラテラル』etc.)愛好家の皆さまにも自信をもっておすすめできます。

せわしないカメラワーク、手ブレ、細かいカット割りなど、これにはおそらく賛否両論が渦巻いておるでしょうけど、夜のニューヨークの危険な美しさをすくい取った演出とあわせて、自分はこれを全面的に支持いたします。

ハゲの誉れエド・ハリス

結局のところ、主役のリーアムに関してはいつもどおりのリーアムなわけでありまして、別にリーアム信者ではない自分にとってはただの金太郎飴。

しかし、その凡庸さを劇的に変換してくれておるのが監督のジャウマ・コレット=セラの演出であり、夜のニューヨークの怪しさであり、息子役のジョエル・キナマンの誠実さであり、我らがエド・ハリスなのであります。

しわくちゃの年輪。見事なハゲ頭。鋭い眼光。年齢を重ねるごとにこの人の凄みはどんどん増していっており、私事ではありますけど、同じハゲとして絶大なるリスペクトを送っておるのであります。いや~あんなカッコいいハゲに仕上がりたい!

というわけで、イラストはもちろん主役のリーアム・ニーソンであるわけがなく、ハゲの中のハゲ、ハゲの誉れとも言えるエド・ハリスと相成るわけであります。

死神リーアム

なんか結局リーアムのことは全然褒めておりませんけど、62歳という年齢を感じさせないアクションのキレはさすがでしたよ。とりわけ最後の一線を踏み越え、悪鬼と化した地獄の死神ぶりには、『許されざる者』のイーストウッドを彷彿とさせる亡霊感が漂っており、もはやこの世のものではありませぬ!

この世のものではない何かへと変貌しておりますので、ここだけはいつもの無双リーアムと化しておるのですけど、基本的には地に足の着いたリアルなアクションが展開される点も見逃せません。

それに物足りなさを感じる方もおられるでしょうけど、通常のリーアム無双映画が肌に合わない方には、いや、そういう方にこそぜひおすすめしたい!変な色気を出さない潔さも好感がもてますから。

個人的評価:7/10点

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コメント

  1. こんにちは。
    エド・ハリスの禿そんなに麗しいですか?それはちょっと興味があるかも。レンタルが旧作になったら観てみようかな。え?現在公開中なんですか?なら一年くらいは先のことですかね。忘れないようにしなきゃ。

  2. スパイクロッド より:

    ケフコタカハシさん、コメントありがとうございます!
    いや~麗しかったですよ!エド・ハリス師匠!
    ホントにあこがれるハゲの仕上がり具合です(笑)
    映画の内容自体もすばらしかったですので、
    ぜひ覚えておいてくださいね♪

  3. maki より:

    エド・ハリスがいて画面が締まりましたね
    その他無双リーアムは好きじゃないので(96時間1作目は好き)
    この作品はとてもよろしかったですよ~~~!
    ラストショットが秀逸でしたね

  4. スパイクロッド より:

    makiさん、コメントありがとうございます!
    ボクは『96時間』の1作目もいまいちでしたので、
    リーアムのこの手の映画では初めていいと思えたかも。
    やっぱり無双してなかったからかな?
    そしてエド・ハリスですよね!いや~ハゲの誉れです!

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