『君の名は。』感想とイラスト ノーブラヤッホー♪

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映画『君の名は。』のイラスト
忘れたくない人!忘れちゃいけない人。忘れちゃダメな人!君の名前は!って言うてるそばからブラジャー忘れた!ここはもう確信犯的な乳揺れ大サービスじゃい!

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作品情報

『君の名は。』

  • 2016年/日本/107分
  • 監督・脚本:新海誠
  • 音楽:RADWIMPS
  • 声の出演:神木隆之介/上白石萌音/長澤まさみ/市原悦子/成田凌/悠木碧

参考 君の名は。 – Wikipedia

予告編動画

解説

美乳JKの姿を手に入れたドーテイは毎朝その乳を揉みしだく歓喜に涙するという、驚異のメガヒットSF純愛アニメーションです。

監督は『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』の新海誠。アメリカの『Variety』誌が選んだ「2016年に注目すべきアニメーター10人」に日本人として初選出されております。声の出演は神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子など。

音楽と主題歌を担当するのは日本のロックバンド“RADWIMPS”。『前前前世』をはじめとし、『夢灯籠』『スパークル』『なんでもないや』の計4曲を提供しております。これらの主題歌を含むサントラアルバムもオリコン週間アルバムランキングで2週連続1位を獲得。

主題歌/RADWIMPS『前前前世』

あらすじ

1200年ぶりとなるティアマト彗星の接近を間近に控えた日本。飛騨の山奥にある糸守町で暮らす女子高生・宮水三葉(上白石萌音)。ある日、夢の中で自分が東京の男子高校生になっていることに気づき、戸惑いながらも憧れの東京生活を満喫する三葉。

一方、東京の四谷で暮らす男子高校生の立花瀧(神木隆之介)も、同じく自分が田舎の女子高生になっている夢を見ていた。そんな夢を繰り返すうち、これは夢ではなく実在の誰かと入れ替わっているのだと気づいたふたり。

この事実に戸惑いながらも、なんとか意思の疎通を図り、時に喧嘩し、時に別人の人生を楽しみながら、さまざまな問題に直面する過程で徐々に心を通い合わせてきた瀧と三葉。しかしそんな折、彼らの入れ替わり現象は突然止まってしまうのだった……。

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感想と評価/ネタバレ有

2016年10月の3週目現在で、すでに興行成績150億円突破という驚異のメガヒットを飛ばしている『君の名は。』。わたくしこの手の映画は守備範囲外の変態でして、新海誠監督の映画もこれまでに一本も観たことがございません。変態にはなんかキラキラまぶしいの。

しかしこれだけのヒットを飛ばされた日にゃ、いかに鬼畜な変態とはいえ恐る恐る観ないわけにはまいりません。こんなバカ受けしてんだからきっと何かとてつもないモノが潜んでおるのでしょう。それを確かめないかぎりはおちおちクローネンバーグにもひたれない。

というわけでおっさんひとりで観てきましたよ『君の名は。』。すでに既出の批評や解釈になるやもしれませぬが、未見の映画の批評・感想は 読まない性分でして、退屈かもしれませんがしばらくお付き合いいただけたら幸いです。ちなみにネタバレ全開ですよって。
まずは結論から

もはや古典ともいえる男女入れ替わりネタを、キラキラまぶしい風景描写のなかで、音楽も含めた童貞力高めの力技でありながら計算高く突き抜けた、佳作アニメーションといった評価がボクの率直な感想です。好き嫌いで申しますと「別にどうでもいいよ」って感じでしょうか。

小ヒットを飛ばした作品として自宅DVD鑑賞だとしたら10点満点中の6点はあげてもいいかと思いましたけど、これだけ騒がれた作品としては意外にも拍子抜けでした。まあ向き不向きがありますので、ボクにはやはりこの手のキラキラ純愛ものは鳥肌ものだということです。

「中高生向けの純愛アニメ相手にして何ぬかしてんだこの変態親父!」とのそしりを受けそうですが、『耳をすませば』なんかでは思わず号泣してしまうような変態なのですよボクは。でもこれは泣けないし良いとも思えなかった。それはなぜなのか?

世界は貴様らのものではない

あまり深くは存じませぬが「セカイ系」なる言葉がありますよね。大事のなかの小事。世界の危機を「わたし」と「あなた」の物語にすり替えてしまうというやつ。ボクはあまりこの手のネタが好きではないのですけど、この作品はドンピシャその系譜だったのです。

ひとつの町が、大勢の人間が一瞬にして消えてしまったという大事を、「わたし」と「あなた」がもう一度会いたいという想いによって強引に解決してしまう。災いが回避されたという大事は、瀧と三葉が再会できたという小事の副産物でしかないのであります。

この映画を「3.11映画」として評価する向きもあるようですが、自分的にはこの扱いにはまったく納得できませんでしたね。愛によって災厄をなかったことにしてしまうなんて、それこそ犠牲者や被災者に対して失礼ですし、3.11という現実に対する向き合い方にも疑問です。

期せずして東日本大震災をメタファーとした映画がもう一本公開されていました。『シン・ゴジラ』です。3.11に対して個人の愛という夢で立ち向かった『君の名は。』と、国家に対する夢で立ち向かった『シン・ゴジラ』。どちらの夢にも問題はありますが、ボクの夢は『シン・ゴジラ』のほうに託したい。

恋愛至上主義

2回観た『シン・ゴジラ』で2度とも人目もはばからず号泣してしまったボク。そんなボクが条件反射的に号泣してしまう映画のひとつに『耳をすませば』があります。中学生のこっ恥ずかしい純愛アニメーションで号泣してしまうなんて、かわいい変態でしょう。

でもあの映画には臭い純愛物語だけではない、等身大の十代が抱える現実との葛藤と闘いと痛みがありました。対してこの『君の名は。』には何があるのか?家庭や進路といった問題はありますが、それこそ小事のなかの小事でしかなく、たいしたマイナス要素がないのですよね。

マイナスがプラスへ、またはプラスがマイナスへと転じてしまう流れにドラマが生まれてくると思うのですけど、残念ながらこの映画にはその要素が少なすぎる。ドラマが発生する障壁が低すぎるのです。

詰まるところ瀧と三葉の問題とは「愛する人と会えない」という一点に尽きます。運命の人との出会い、つながり、想いという感情を否定するほど野暮ではありませんが、だったら現実で勝負してお手軽な天災描写なんて入れてくるんじゃねーよ!って話。

メガヒットの理由

ここまで変態なおっさんであるボクはひたすらこの映画を酷評してまいりましたが、ではなぜ『君の名は。』はこんなにバカみたいなヒットを続けているのでしょうか?その理由は、直球なわかりやすさとやや変化球なわかりにくさの共存にあるとボクなりに推察しております。

先にも述べましたとおり、この映画の主題は瀧と三葉の「もう一度会いたい」というストレートな十代のリビドー、もといわかりやすい恋愛感情に集約されております。しかしこの大枠のわかりやすさに比して、細部の設定のわかりにくさはなんなのでしょう?

彗星を引き寄せてしまう糸守という土地。おそらくはそれを後世に伝え、災厄を回避するために存在する宮水家。ゆえにこの家に生まれた巫女には不思議な能力が備わり、時が来ると選ばれた相手との入れ替わりが起こる。しかしその伝承は「繭五郎の大火」によって焼失した。

主にばばあ(失礼)との会話でこのへんは推察できますが、明言はされていないので気づいていない方も多数おられるのでは?でもそんな細部は無視したとしても、ストレートな若者の純愛物語に乗れれば何も問題はない。そしてそんな細部に引っかかった者も同時に釣り上げることができる。

単なるわかりやすい純愛物語にはとどまらない、何かしらの謎を秘めているかもしれない深遠そうな物語として。これはやたらと散見する突っ込みどころにも言えることで、SF作家の山本弘さんがつぶやいておられた彗星の軌道うんぬんもこれに当てはまるかも。

参考 SF作家山本弘氏、映画「君の名は。」の天文学的描写ミスを指摘する(ネタバレ無し) – Togetter

つまりはリバウンドオタク言うところの「バカでもわかる映画がヒットする」というのは間違いで、「バカでもわかってなおかつ何かしらの謎が残る映画がヒットする」というわけ。さらには実際にその「何か」があるかどうかは問題ではなく、ありそうに見せればいいわけ。

スタジオジブリの『もののけ姫』からの流れ、そして『新世紀エヴァンゲリオン』なんかがこれにあたります。先の2例は評価に値する部分もありますが、この『君の名は。』がダメなのはそれがあまりにも稚拙だから。意図したものではなくヘタクソの賜物かとも思ってしまう。

ですからヒットした理由の推察はできますが、理解はしかねるのです。「そんなたいそうな映画かこれは?」と。まあこれぐらいが、わかりやすさとわかりにくさのいい塩梅なのかなぁとは思いますが。

伝説のノーブラ事変

散々文句ばかり書き連ねてまいりましたが、最初に書きましたとおり「驚異のメガヒット」という前評判がなければ、努力賞か佳作はあげてもいい映画だと思っておりますので、書いた文句の量ほど憤慨しておるわけではありません。普通にいい映画だと思います。

ただ変態なボクの趣味ではなかった。新海監督の特徴であるらしい美しい風景描写や、アニメーションとしての完成度はさすがだと思います。しかし変態なボクは好きじゃない。時流に乗れないのはそれはそれで悲しいこと。この映画を観ても疎外感を募らせるだけなのですよ。

でもそんなボクでも、おそらくは世の男性諸君と同じ気持ちを共有できたであろうポイントがひとつだけありました。それは、「乳が揺れておる」という事実です。しかも「巨乳」ではなく「普乳」が揺れておるのです。あれはおそらく伝説のノーブラ事変ではなかろうか?

巨大なたわわを揺らして悦にひたっているような輩はまだまだ半端者。上級者ともなればつぼみすらかように揺らしてしまうのだよ。我々の裁量でノーブラにせしめてな!むははははは!そんな監督の、超越アニメーターたちの勝ち誇った高笑いが聞こえてきそうです。

あれを作画したのは黄瀬だろうか?沖浦だろうか?エンドロールでこのふたりの名前を見つけたとき、どちらかの変態であろうと目星をつけました。両者とも押井の秘蔵っ子。大きく成長したものです。

個人的評価:5/10点

DVD&Blu-ray

VOD・動画配信

『君の名は。』が観られる動画配信サービスはU-NEXTTSUTAYA TV、。おすすめは毎月もらえるポイントによって視聴が可能なU-NEXT(2018年12月現在。最新の配信状況は各公式サイトにてご確認ください)。

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コメント

  1. いつも楽しく読ませていただいております。
    今回の「君の名は。」評も頷くところが多く、自分の中のモヤモヤがはっきりしたような気がします。

    観ている間は絵もキレイだし若者たちが頑張る姿には感動させられたし、決してつまらないわけではなく、むしろ面白かったのです。でも、なんだか腑に落ちない所も多々あったので、連日のように「動員数◯万人超え」などと言われると「そこまでよかったか?」と最近は疑問がむくむくと湧き上がって来ておりました。

    わたしもこの映画を3.11と結びつける向きには違和感があります。それはあまりに乱暴でロマンチック過ぎると思うのです。

    • スパイクロッドspikerod より:

      ナオミントさん、コメントありがとうございます!

      これだけのメガヒットを記録している作品なわけですから、そりゃつまらないわけがない、よく出来た映画なわけですけど、最終的な判断は結局、個人の主観に委ねられるわけですからね。みんながいいと思っているモノに乗れない人間もまたいるわけなのです。これだけヒットしている理由を本記事作成後もあれこれと思索してたりするのですけど、結局のところはよくわからないですね。まあみんな誰かと、それも運命の人とつながっていると夢見ていたいのでしょうね。

      ボクがこの作品を好きになれなかった決定的な理由はやはり大きな災厄の描き方、扱いにあるのですけど、ナオミントさんがおっしゃる「乱暴でロマンチックすぎる」という表現が非常にしっくりきます。「忘れちゃいけない人!忘れたくない人!」という叫びが、あの災厄を絶対に風化させてはいけないという決意表明で仮にあったとしても、やはり感傷的すぎるような気がします。そんな軽いモノではなく、もっと絶対的に重いモノなわけですから。

  2. 通りすがり より:

    そもそも新海誠監督のアニメづくりは独学なので毎回演出は雑で今回のこの作品もいきなり場面が飛んだりして分かりにくい部分があるなあと感じましたが、今回はそれを踏まえてもキャッチーな作品で一般の人に受けることになりましたね。それにしても150億超えたのはびっくりだけど。普通に他に日本にはよくできたアニメ作品があるだけに。

    • スパイクロッドspikerod より:

      通りすがりさん、コメントありがとうございます!

      ボクはこの『君の名は。』が新海作品初体験でして、どうにも彼のカラーというものがよくわかっていないのですよね。おっしゃられるような雑な演出が、意図した省略やあえての不自然さ、突っ込みどころなのか、単なる天然なのか、どうにもよくわかりません。万人に受け入れられやすいテーマだとは思いますが、細部のいい加減さもさまざまな論争を呼ぶための仕掛けだとすると、たいした策略家だとは思いますけど。「今回はあえてヒットを狙いにいった」と新海監督本人も語っているようなので、あれすらも演出の一部と考えるべきなのかどうか?いまだに答えは出ておりません。

  3. (눈_눈) より:

    完全に修復不可能な別離。それでも残ったものとそれらを拾い上げた人。無慈悲に切れたしがらみと臨んだわけではない現在。そしてそんな今を生きていくという決断。
    そういう覚悟の無い、ヌルいセカイ。漢字ではなく、カタカタの『セカイ』で構成された世界観。
    決して決定的な痛みを伴わない、『優しい』ではなく『主人公(自己投影先)に甘い』セカイ。

    そういうモラトリアムな感覚が、なんとかかんとかどうにかこうにか現実と折り合いを付け、打ちひしがれながらもしぶとく生きてるタイプの人間、ようは現実を知ってしまった大人になっちゃった私たちには時折キツかったのかもしれませんね。

    新海さんの背景は好きですが、監督力量は……『プロ素人』なカントクって評価です、私は。
    素人状態維持のプロ。何本目だろうとつねに初陣感が漂う感じがとか。
    そしてそれも今回広く受けた理由の一つだと思います。

    もし今私が、親の庇護下で不自由を叫ぶ中学生ならハマってたかもしれません。ティーンズ向けのセツナイムービーとしてなら大正解な構成だとは思います。
    あくまでカタカナですが。

    たまにはぬるま湯もありかな。

    • スパイクロッドspikerod より:

      (눈_눈)さん、コメントありがとうございます!

      やはりボクらのような汚れた大人には耽溺できない「セカイ」なのだと思います(笑)。住む「セカイ」が違うのか?もはやそこには住んでないのか?昔は住んでいたのかどうか?いや、たぶん昔からボクはあの「セカイ」には住んでいなかったと思います。住んでいたのだとしたら、もう少し後ろ髪をひかれるような何か、一種のうしろめたさ、罪悪感が残ったと思うから。

      「プロ素人」という表現は言いえて妙ですね。確かにそんな感じがします。江川なにがしの言うことに賛同の意を示すわけではありませんが(っていうか断片しか読んでない)、やはり稚拙な素人くささを感じますね。そしてそれがやはり広く受け入れられた理由のひとつだとも思う。そんなぬるま湯につかってみたいようなみたくないような。ボクはあっついお風呂が好きなのでたぶん無理でしょうけどね(笑)。

  4. オペック より:

    こんにちは。
    個人的には君の名はのツッコミ所の多さはアニメであるが故にそこまでは気になりませんでした。
    200億円突破と言われると首を傾げたくもなりますが、映像表現が優れているのは間違いないですから。

    そこで不思議なのですが、君の名はに対してツッコミを多々入れている人が看過できるほどシン・ゴジラはよくできた話でしたか?

    蒲田上陸あたりからは本当に荒唐無稽でありえない展開、生きている人間が絶対言わないようなセリフばかりで萎えてしまいました。
    災害メタファーとしての要素も『絵面を似せただけ』と言う幼稚さで君の名はに対して高尚さがあるようには感じません。

    個ではなく群の物語だとはよく見る評ですが、
    序盤から根拠のない自信に満ち、ゴジラの弱点はモニターで見るだけで特定、あらゆる障壁は即座に解決し、ビルの屋上で『ビームが自分に当たる訳がない』とばかりに悠然と構える矢口たちはやはりご都合主義的な主人公補正をまとっているようにしか見えません。

    セリフであらゆる状況を説明するので、『誰にでも分かりやすく、かつ思わせぶりな要素がある』点ではこの2作はよく似ているとも言えますね。
    本当に思わせぶりなだけでシン・ゴジラには『日本への叱咤激励』と言うメッセージすら込められてはいない、と私は感じていますが。

    • スパイクロッドスパイクロッド より:

      オペックさん、コメントありがとうございます!

      『君の名は。』も『シン・ゴジラ』も、日本人の夢を託した映画と言えますので、そういう意味では両作ともご都合的だという指摘はもっともだと思います。要はどちらの夢に乗ることができるか?という問題だと思うのですけどね。「個」としての日本人の夢。そして「群」としての日本人の夢。どちらもこうあってほしいという理想を仮託した夢物語ですよね。オペックさんがおっしゃるとおり、『シン・ゴジラ』には「日本への叱咤激励」というメッセージは込められていないと思います。込められていたのはこうあってほしいという想い、夢なのではないでしょうか?ボクはこの『シン・ゴジラ』に託された夢(虚構といってもいい)に心底胸打たれた。ご都合的な虚構だとは理解しながらも、こうあってほしい!と心底思った。対して「個」の問題に執着し続けた『君の名は。』が描く個人的な夢には、もともとアニメ嫌いというのもあって拒否反応しか出ませんでした。彼らのしょうもない色恋沙汰が世界を救うだなんて軽々しいにもほどがある!と、ボクは感じてしまったわけですね。

  5. オペック より:

    なるほど、リアルだと言う声が多いので訝しんでいましたが、そう言う見方もあるのですね。

    君の名はの方はモロにセカイ系で自分達の色恋沙汰優先と言われればその通りなので、拒否反応が出る人もいるのは理解できます。
    個人的には暗闇の表現などはアニメの特性を活かして実写では実現できない面白い映像になっていたりしたので、『映像表現そのものと中盤の主題歌とのシンクロ率は評価できる、ただし個人的には佳作止まり』と言ったところでした。

    大衆性と作品性を兼ね備えて実際にヒットしたと言う点ではやはり『ズートピア』が出色の出来だったなぁと思ってます。

    • スパイクロッドスパイクロッド より:

      オペックさん、再度のコメントありがとうございます!

      『シン・ゴジラ』の場合はあの非常にまだるっこい前半に関してはリアル重視だったと思いますけど、後半、とりわけ「ヤシオリ作戦」に入ってからはもうご都合主義の極致でしたよね。現実化した虚構(ゴジラ)に対抗するためには、現実もまた虚構化するしかないということだと思います。

      そういう意味では『君の名は。』も、個人の夢を見事に現実化させた佳作だったとはボク自身も思うのですけど、やはり最終的には好みの問題になってしまうのですよね。昔からああいうキラキラした世界には馴染まないんです(笑)。その点『ズートピア』の偉大さはやはり光ってますね!現実的な痛みをきっちり抑えたうえで、さあどうしようか?どうしたらいいだろうか?という理想をこちらに問いかけてきていて、人生で初めてディズニー映画を面白いと思いました。

  6. おじゃまんぼう より:

    今日ララランドを見て、世間の評判と私の感想とのズレに衝撃をうけて、答えを探すようにこちらへたどり着きました。
    君の名…についても同様。
    あ~すっきりした!共感できて嬉しかったです!ありがとう、またよらせてもらいます。

    • スパイクロッドスパイクロッド より:

      おじゃまんぼうさん、コメントありがとうございます!

      人間って弱いものですからね、自分だけ違うとどうしても不安になってきちゃうんですよね。ボクも同じでして、『ラ・ラ・ランド』も『君の名は。』もたいした映画とは思わなかったのに、あまりに世評が高いとなんか落ち着かない。いろいろ回って自分と同じような感想を書いてる人と巡り合って安心するんですよね。たとえそれが少数意見であったとしても、やっぱ仲間がいると「ほっ」とするもんです(笑)。

      ボクの映画を観る目というのはどうにも偏っているらしく、たいがい多数派からははみ出しちゃう感想ばっかりのブログですが、気に入っていただけたのでしたらまたいつでも遊びにいらしてください!お待ちしておりますので!