『ブラック・スキャンダル』感想とイラスト 超がつくほど真面目です

映画『ブラック・スキャンダル』のイラスト

ハゲヅラ被ったジョニデの鬼気迫る恐怖演技。ってあれ?これって皆さん言うほど怖いかな?ボクには終始ギャグをやっているようにしか見えなかったのだが……。

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目次

『ブラック・スキャンダル』感想とイラスト 超がつくほど真面目です

  1. 作品データ
  2. 予告編動画
  3. 解説
  4. あらすじ
  5. 感想と評価/ネタバレ多少
  6. 崩壊するアイリッシュ魂
  7. 失笑ハゲヅラジョニデ
  8. 真面目すぎても面白くない

作品データ

『ブラック・スキャンダル』
Black Mass

2015年/アメリカ/123分/R15+
監督:スコット・クーパー
原作:ディック・レイア/ジェラード・オニール
脚本:マーク・マルーク/ジェズ・バターワース
撮影:マサノブ・タカヤナギ
音楽:トム・ホルケンボルフ
出演:ジョニー・デップ/ジョエル・エドガートン/ベネディクト・カンバーバッチ/ケヴィン・ベーコン

予告編動画

解説

被りもの芸の神髄を極めようとハゲヅラギャング役にジョニデが挑戦した実録犯罪ドラマです。原作はディック・レイアとジェラード・オニールによる『Black Mass: The True Story of an Unholy Alliance Between the FBI and the Irish Mob』。

監督は『ファーナス/訣別の朝』のスコット・クーパー。主演は『ナインスゲート』のジョニー・デップ。共演に『エクソダス:神と王』のジョエル・エドガートン、『ドクター・ストレンジ』のベネディクト・カンバーバッチ。

その他の出演陣もかなり豪華で、『COP CAR/コップ・カー』のケヴィン・ベーコンを筆頭に、『誘拐の掟』のデヴィッド・ハーパー、『完全なるチェックメイト』のピーター・サースガード、『アントマン』のコリー・ストールなどが出演してます。

あらすじ

マサチューセッツ州のサウスボストン。そこで生まれ育ったバルジャー兄弟。兄のジェームズ(ジョニー・デップ)はアイリッシュ系ギャング団のボスに。そして弟のビリー(ベネディクト・カンバーバッチ)は州の上院議員へとなっていた。

そこにふたりの幼馴染であるジョン・コノリー(ジョエル・エドガートン)がFBI捜査官として街へと戻ってくる。イタリア系マフィアの壊滅を担ったコノリーは、彼らと敵対しているジェームズへと接近。マフィアの情報提供を持ちかける。

マフィアの壊滅と自分たちの勢力拡大。利害が一致したジェームズとコノリーは手を組み、それぞれの世界で伸し上がっていくのだったが、やがてこの関係は全米を揺るがす一大スキャンダルへと発展していくのだった……。

感想と評価/ネタバレ多少

みんな大好きジョニー・デップ。しかし申し訳ないのだが、ボクは彼のことを一度もいいとも上手いとも思ったことがない。なぜあんなに人気があるのかさっぱりわからない。いちばん好きな映画は『妹の恋人』なんて言ったらびっくりするかな?

そんなジョニデがハゲヅラ被って冷酷ギャングを演じたこの『ブラック・スキャンダル』。劇場まで観に行こうかどうか迷ったのですけど、ジョニデに続いて実は監督のスコット・クーパーもあまり好きではない。監督と主演が嫌いな映画。

そういうわけで今回のレンタルDVD鑑賞と相成ったわけですけど、相性の悪い監督があまり好きではない人気俳優を主役に据えて撮った映画。ギャング映画も実録犯罪ものも大好物ではあるが、はたして大丈夫かな?それではさっそく感想をば。

崩壊するアイリッシュ魂

アイリッシュ系の多いボストンという街の閉鎖性は、『スポットライト 世紀のスクープ』でも取り上げられておりました。移民としては後発だったこと、カトリック、多数派のイングランド系からの差別も多く、自然と団結力が強まったのでしょうね。

この映画の主人公たちもアイリッシュ系であり、その気質を「忠誠心」として表現しております。祖国を、生まれた街を、同胞を、仲間を裏切らない絶対的な絆。それが彼らのアイリッシュ魂であり、生きていくうえでの指標となっておるのでしょう。

この映画はその絆を尊い価値のあるものだとして描いている、というわけではなく、むしろそれの崩壊、無意味さ、口から出まかせとして描いておるのです。そういう価値観が単なる見せかけであり、内実は自分だけがかわいい密告タレこみ合戦だと。

失笑ハゲヅラジョニデ

アイリッシュ的な絆で結ばれていた共同体の崩壊劇。その中心に位置するのがハゲヅラ被ったジョニー・デップ演じるジェームズ・“ホワイティ”・バルジャー。彼の精神的な崩壊がこの共同体を破壊するきっかけとなるわけ。

彼の精神的瓦解の引き金は息子の死、そして母親の死にあるとこの映画は描き出しております。しかしどう考えてもはなから壊れてなかったか?この映画の問題点は、ジェームズをはじめ登場人物たちの栄枯盛衰がそうは見えないということ。

事実に忠実に、娯楽性よりもリアリズムを追及したということなのでしょうけど、あまりに淡々と事が進みすぎて変化が変化に、崩壊が崩壊に感じられない。単なる起こった出来事の羅列でしかなく、映画として圧倒的に面白くないのです。

だいたいリアリズムに徹するのなら、主演がジョニデじゃダメでしょう。ほかの方のレビューではけっこう絶賛されてる人もおられますけど、ボク的には単なる被り物のイロモノにしか見えず、申し訳ないけど頑張れば頑張るほど失笑もの。

真面目すぎても面白くない

そんなジョニデにカリスマ性はほとんどなく、コノリーも含めて成り上がった感もなく、上がった感じがないからもちろん落ちた感じもしない。というわけで最初から最後まで誰かが誰かのことをチクっている構成にもなんの意味もない。

つまりはホントに地味で面白味のない映画なのこれ。アップの多様で役者の演技をじっくり映し出す演出も好きじゃない。血なまぐさい話のわりには血の描写も弱い。何より絆が絆として機能していないから崩壊が崩壊に見えないのよ。

このスコット・クーパーって監督はきっと真面目なんでしょうね。前作の『ファーナス/訣別の朝』も真面目な映画だなぁって思ったけど、この『ブラック・スキャンダル』と同じく映画としての面白味は非常に希薄だった。

最後の転落劇を何やら感傷的に描いていたのもその表れだと思うけど、そういう演出が活きるのは映画としての起伏あってのことだと思いますぜ。真面目に社会派なテーマに取り組むのもいいけど、もうちょっと遊んでもいいんじゃない?

ジョニデにハゲヅラ被らせてサイコパスギャングを演じさせるという時点で、もうこの映画って真面目な映画じゃないんだから。もっとムチャクチャ暴れ回らせて、ドンチャンドンチャンの挙句に落っこちたらそれはそれで面白かったのになぁ……。

個人的評価:3/10点

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