時は金なり!90分以内でも面白いおすすめ映画10選

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年をとると複合的要因によって必然的に長い映画を観るのが困難となってきます。しかし観たい!面白い映画を観たい!そんなボクやあなたにおすすめのサクッと短いけどビシッと面白い映画を紹介してやるぞ!

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目次

時は金なり!90分以内でも面白いおすすめ映画10選

  1. 初めに
    1. 私がウォシャウスキー
    2. PTU
    3. ウェルカム・ドールハウス
    4. 千年女優
    5. ロスト・バケーション
    6. この愛のために撃て
    7. 現金に体を張れ
    8. エレファント
    9. 仕立て屋の恋
    10. おとなのけんか
  2. 終わりに
  3. おまけのおすすめ

初めに

長い映画、短い映画、どちらがお好きですか?3時間を超えるような大作はそれだけ監督・スタッフ・演者の気合の入りようが違い、重厚な見ごたえのある作品が多いのは確かです。しかしいかんせん疲れるの。んでもって膀胱も限界なの。過活動膀胱かしら?

映画を観ているときの恐怖。それは突然襲ってくる尿意にほかありません。最大の山場でトイレへと猛ダッシュをかます迷惑と醜態、もしくは見逃したくないがゆえの覚悟の失禁。どちらも全力で回避しなければならない人生のターニングポイントであります。

尿意とともに我々映画オタクを恐怖へといざなうのが睡魔。ぼっちのレイトショーなんかは相当にデンジャラスです。加えて忙しさと疲労。映画は観たいが観ている時間がない!疲れてるから3時間超えなんてもってのほか!それこそ睡魔の格好の餌食!最悪の場合、寝小便の危険性まであるよ!

そんなボクやあなたにおすすめなのが、上映時間はサクッと短いのにビシッと面白い映画。今回はそんな貴重な時間を無駄にしない時と金と膀胱にやさしい映画を、独断と偏見をもって紹介したいと思います。選考基準は上映時間90分以内でありながらなおかつ面白いということ。

いま気づいたけど、今回紹介するのは旧作ばかりで自宅鑑賞になるわけだから、別に膀胱と失禁の心配はしなくても済むのではないか?という根本的問題は忘れていただいて、大急ぎでラインナップのほうへと行ってみましょう!

私がウォシャウスキー


V.I. Warshawski

  • 1991年/アメリカ
  • 監督:ジェフ・カニュー
  • 出演:キャスリーン・ターナー/ジェイ・O・サンダース

上映時間:89分!

シカゴを舞台に、生意気な小娘の面倒を見ながらある事件に巻き込まれていく女私立探偵V・I・ウォシャウスキーの活躍を描いた、ハードボイルド・アクションです。

ジョン・カサヴェテスの傑作『グロリア』をB級テイストにしたような安くて軽い内容ですけど、あちらが2時間超えならこちらは正味89分。芸術性や堅苦しいテーマは皆無ですが、それゆえに気楽に楽しめるB級アクションとしてボクはけっこう好きなのです、これ。

『シリアル・ママ』で有名な顔が怖いおばさん、キャスリーン・ターナーのタフな女探偵役がハマっており、生意気な小娘との丁々発止も面白く、異色バディムービーとしてもおすすめ。世間一般の評価はあまり芳しくありませんが、で、あるからこそ推してみたい!

PTU


PTU

  • 2003年/香港
  • 監督:ジョニー・トー
  • 出演:サイモン・ヤム/ラム・シュー

上映時間:88分!

夜の香港を舞台に、警察内の複数の組織がある思惑のもと、時に牽制し時に協力しながら意外な終局へと至る姿をスタイリッシュに描いた、異質な香港ノワールです。

監督は『エグザイル/絆』のジョニー・トー。上映時間88分という短さですので、物語としては正直たいしたことないのですけど、この映画の眼目はそこにあるのではなく、とにかくノワール的な映像の力と演出のインパクトがとてつもないのです!

ノワール的な画の力という意味ではおそらくジョニー・トー史上最強!そしてタメにタメて最後に爆発する圧巻の銃撃戦!ひたすら不穏でただならぬ緊張感を孕んでいるのに滑稽であるというのもポイント。バナナの皮ですっ転ぶラム・シューの愛らしさが超絶おすすめ!

ウェルカム・ドールハウス


Welcome to the Dollhouse

  • 1995年/アメリカ
  • 監督:トッド・ソロンズ
  • 出演:ヘザー・マタラッツォ/ブレンダン・セクストン三世

上映時間:87分!

ニュージャージー州の郊外に住むいわゆる眼鏡ブス少女のドーン。とことんイケてない彼女の青春をとことんリアルに描き出した、超低空飛行青春ドラマです。

イケてないスクールカースト最底辺からの逆転劇ドラマは数あれど、最下層民の現実をとことんリアルに突きつけてくる心臓をえぐられるような超低空飛行ドラマは数少ない。それがこの作品であり、忘れがたい痛みと後悔と現実と、ゆがんだ優越感をもたらすのです。

超絶に重くてブラックなのに上映時間はたったの87分。姉妹編ともいえる『終わらない物語 アビバの場合』も100分。男版ともいえる『ダークホース ~リア獣エイブの恋~』に至っては84分。トッド・ソロンズの撮る映画は基本サクッとした短さでおすすめですよ。どれもこれも超絶ブラックですけど。

千年女優

  • 2001年/日本
  • 監督:今敏
  • 声の出演:折笠富美子/小山茉美

上映時間:87分!

30年前に突然芸能界を引退した伝説の大女優、藤原千代子。彼女が語る恋と人生をめくるめく映像美で描き出した、SFファンタジー・アニメーションです。

監督は2010年に惜しくも急逝した今敏。個人的には彼の最高傑作だと思っています。現実と虚構がひとつに溶け合っていく圧巻の映像表現も秀逸ですが、何より凄いのはテーマ!忘れられない美しい想いを描いた恋物語かと思いきや、狂気の自己愛映画だったのです!

これに納得できるかどうかでこの映画に対する評価は大きく変わってきそうですね。しかし上映時間87分をほぼ占拠する超絶テクニックを堪能するだけでもお得な作品ですので、未見の方はぜひ。音楽と主題歌を担当する平沢進の奇怪さも忘れずに。

ロスト・バケーション


The Shallows

  • 2016年/アメリカ
  • 監督:ジャウマ・コレット=セラ
  • 出演:ブレイク・ライヴリー/オスカル・ハナエダ

上映時間:86分!

メキシコの知る人ぞ知る秘境ビーチで、巨大なホホジロザメにロックオンされた美女の孤独な戦いを描いた、久々に登場した普通に面白いサメ映画です。

監督は『エスター』や『ラン・オールナイト』のジャウマ・コレット=セラ。昨今の底抜けお笑いサメ映画ではなく、真正面からその恐怖へと挑んだ骨太さがたまりません。低予算でも真摯にサメと美女と残虐へとタイトな上映時間で挑んだ、骨太B級サメ映画なのです。

美しい自然の映し方と、血なまぐさい惨劇との対比も素晴らしい。ほぼひとり芝居の難しい役どころを見事に演じきったブレイク・ライヴリー嬢にも拍手。単なるサメ映画では終わらない、彼女の成長と復活を描いたドラマにも注目してください。

『ロスト・バケーション』感想とイラスト サメが教えてくれたこと
映画『ロスト・バケーション』のイラスト付き感想。多少のネタバレ有。美しいビーチでストーカー人喰いザメにロックオンされた水着美女の闘い。眼福ですな~。個人的評価:7/10点

この愛のために撃て


À bout portant

  • 2010年/フランス
  • 監督:フレッド・カヴァイエ
  • 出演:ジル・ルルーシュ/ロシディ・ゼム

上映時間:85分!

ある陰謀に巻き込まれて身重の妻を誘拐された平凡な看護助手が、愛する妻を救うために決死の戦いへと挑む姿を描いた、現代に復活したフレンチ・ノワールの傑作です。

監督は『すべて彼女のために』で注目された新鋭フレッド・カヴァイエ。やや粗削りではありますが、85分というタイトな時間のなかで生身の肉体を駆使したノンストップアクションと、怒涛の展開を見せるサスペンスが問答無用に面白い、フランス製アクションの底力。

平凡中の平凡と言ってもいい主人公が放り込まれた殺伐とした修羅場での奮闘と、期せずして共闘することになる殺し屋とのコンビ芸、そして芽生える友情にも注目。85分という短い時間のなかでこれだけ濃密な緊張感とアクションはなかなか味わえませんぜ!

現金に体を張れ


The Killing

  • 1956年/アメリカ
  • 監督:スタンリー・キューブリック
  • 出演:スターリング・ヘイドン/エリシャ・クック・Jr

上映時間:85分!

人生に問題を抱えた男たちによる、競馬場の売上金強奪計画の一部始終と事の顛末を描いた、まだ芸術にかぶれていなかった頃のキューブリックによる傑作クライム・サスペンスです。

のちのキューブリックは2時間超えはあたりまえの大作芸術至上主義者ですが、まだこの頃はタイトな娯楽路線。限られた予算と枠のなかで、巧みに時間軸を操る演出手法はのちにパクられまくりました。代表的なのはタラちゃんのデビュー作『レザボア・ドックス』。

綿密に計画されたはずの完全犯罪が、ほんの些細なほころびによってもろくも崩れ去っていく皮肉を、無駄なドラマを排除したタイトさで描き出した問答無用の傑作だと思います。ラストショットのシンメトリーの構図なんて震えがくるほど素晴らしい!

エレファント


Elephant

  • 2003年/アメリカ
  • 監督:ガス・ヴァン・サント
  • 出演:ジョン・ロビンソン/アレックス・フロスト

上映時間:81分!

オレゴン州ポートランド郊外のワット高校。いつもどおりの平凡な一日で終わるかと思われた日常を突き破る銃声を描いた、第56回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールと監督賞の二冠に初めて輝いた異色青春ドラマです。

この作品のモチーフとなっているのはかの有名な「コロンバイン高校銃乱射事件」。同事件をテーマに、惨劇の加害者と被害者、彼らティーンエイジャーたちの淡々としたリアルな日常が、ゆるやかにリアルな非日常へと浸食されていく過程を描いた空恐ろしい作品です。

ヘタなホラー映画なんかよりはるかに怖い!なのにこの映像の美しさはなんだ!彼らの背中はいったい何を語っているのか?実は当たり外れの多いガス・ヴァン・サントの映画でもこれは問答無用におすすめできます。上映時間もたったの81分!ふと空を見上げたくなりますよ。

仕立て屋の恋


Monsieur Hire

  • 1989年/フランス
  • 監督:パトリス・ルコント
  • 出演:ミシェル・ブラン/サンドリーヌ・ボネール

上映時間:80分!

ある殺人事件の容疑者として浮上した仕立て屋のイール。しかし実は彼こそが真犯人を知る唯一の人物だったという、報われない愛の悲しさを描いたサスペンス・ドラマです。

監督は日本でもヒットした『髪結いの亭主』のパトリス・ルコント。ハゲでチビで変態な中年男の報われない純愛物語。とても他人事とは思えません。変態であるがゆえに愛に対して純粋であり、最後の最後までその愛を信じ続けたのです。ああ~とても他人事ではない。

凝りに凝った映像も素晴らしく、覗く側と覗かれる側の視点、群衆と個人との対比、トマトとスカート、そして戦慄の主観ショット!圧巻の映像美とせつない変態ラブストーリーをたったの80分間で描いた忘れられない作品なのです。ああ~久々に自分も観たくなってきた!

おとなのけんか


Carnage

  • 2011年/フランス、ドイツ、ポーランド
  • 監督:ロマン・ポランスキー
  • 出演:ジョディ・フォスター/ケイト・ウィンスレット

上映時間:79分!

ニューヨークはブルックリン。子供同士の喧嘩の謝罪と和解を行うために集まった二組の夫婦の話し合いが、いつしか壮絶なバトルへと発展していく姿を描いたシニカル・コメディです。

監督は変態の中の変態ロマン・ポランスキー。原作はヤスミナ・レザによる戯曲で、オスカー俳優揃い踏み(ジョン・C・ライリーのみノミネート止まり)の豪華共演も見もの。上映時間79分でスタートダッシュはやや遅いですが、スピードに乗ってからはもう一気呵成!

子供のような単純さが失われたぶん、いったん火のついた大人の喧嘩はちょっとやそっとじゃ鎮火不可能なのは、皆さんご経験がおありでしょう。敵はおろか味方まで攻撃する始末。皮肉の効いたラストもお見事。そしてケイト・ウィンスレットの女優魂もアッパレすぎます!

終わりに

時間がない、金がない、しんどい、過活動膀胱疑惑の皆さんにお届けした、「時は金なり!90分以内でも面白いおすすめ映画10選」いかがでしたでしょうか?未見の映画や気になる映画がございましたら、ぜひともモノは試しに鑑賞してみてください。

最後におまけで惜しくも選から漏れた作品、そして90分台だけど面白い作品もリストアップしておきましたので、よければこちらも参考にしてみてください。時間も金も膀胱も安泰であれば、3時間超え映画なぞなんのそのなのですけどね。なかなか人生思うようにはいきません。

おまけのおすすめ

選外おすすめ映画

90分台おすすめ映画

  • 【99分】サスペリア(1977年/ダリオ・アルジェント)
  • 【98分】キャリー(1976年/ブライアン・デ・パルマ)
  • 【97分】ジャッキー・コーガン(2012年/アンドリュー・ドミニク)
  • 【96分】ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年/デヴィッド・クローネンバーグ)
  • 【95分】パンチドランク・ラブ(2002年/ポール・トーマス・アンダーソン)
  • 【94分】ヴェラクルス(1954年/ロバート・アルドリッチ)
  • 【93分】アギーレ/神の怒り(1972年/ヴェルナー・ヘルツォーク)
  • 【92分】アウトサイダー(1983年/フランシス・フォード・コッポラ)
  • 【91分】ザ・ドライバー(1978年/ウォルター・ヒル)
  • 【90分】オンリー・ゴッド(2013年/ニコラス・ウィンディング・レフン)

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時は金なり!90分以内でも面白いおすすめ映画10選
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コメント

  1. ハリー より:

    こんにちは。
    「攻殻機動隊」とは懐かしい。「パトレイバー2」でアニメーション史に金字塔を打ち立てて、燃え尽きた押井監督の最後の残り火の様な煌めきがあった作品でしたね。その後の作品は観なくなったなぁ…。
    それはさて置き、意外と時間は短かったんですね。

    • spikerod より:

      ハリーさん、コメントありがとうございます!

      今回こういう記事を書くにあたり、観た映画の上映時間を片っ端から調べていったら、予想以上に短いことに気づいたのですよね。100分ぐらいはあるイメージだったのですけど、まさかの80分という短さでした。やはり映画は単に時間の問題ではなく、中身の濃度によって体感が違ってくるのですね。そういう意味においては、今回リストアップした映画はすべて時間は短くても濃密なものばかりを選んでみました。長かろうが短かろうが、やはり濃度の高いもののほうが面白いわけですから。

  2. ダムダム人 より:

    かのジョン=カーペンターは90分と言う時間にこだわって
    作品を作っているらしいです。
    確かに1時間では短いし、かといって2時間ではちょっと長いかな?と
    思うのだそうです。
    90分なら「もう少し見たいけど、まあ良かったかな?」と思うらしいです。
    (食事で言う腹八分??)
    かなり前に見たリドリー=スコットの「レジェンド」も
    それくらいの時間だった様な気がします。
    私が見たときは「飛べ!バージル」と言う作品と同時上映でした。

    閑話休題
    毎年思うのですが、昔は東京国際映画祭で
    「ファンタスティック映画祭」のが有って、かなりマニアな作品の上映が
    有ったものです。
    今は無くなってしまい、ちょっと残念です。

    • spikerod より:

      ダムダム人さん、コメントありがとうございます!

      カーペンターの映画は確かに90分台のものが非常に多く、サクッと終るくせにこれがまたいい余韻を残してくれるのですよね。大好きな監督ですので今回のおすすめの中にもぜひ入れたかったのですけど、この手のまとめにはいつも入れているので今回は泣く泣く除外いたしました。実は80分台はあまりありませんでしたし。現時点での最新作である『ザ・ウォード』は89分なのですけど、あれはあんまり好きじゃないのですよねぇ……。

      東京国際ファンタスティック映画祭ですね。しかしこの手のマニアックな企画はやはり資金面で苦戦をしいられるようで、なかなか長続きしませんね。シッチェスやジェラルメ(昔のアヴォリアッツ)はまだ生きてるのかな?

  3. マーフィ より:

    『鉄男』がないのが意外です!

    『エレファント』は高校生の時に観て本当に夢中になりましたね。しばらく学校行くたびに無駄にドキドキしてました。
    未見のものでは『この愛のために撃て』が気になります。短くかっこいいアクション映画はいいものだ。

    • spikerod より:

      マーフィさん、コメントありがとうございます!

      申し訳ありません。どうにも邦画は疎かになるたちでして、恥ずかしながら『鉄男』は未見なんです。観よう観ようと思いながらこんな年になってしまいました(笑)。『エレファント』は本当に観終わってからしばらくはドキドキ動悸が止まらない映画でしたね。ボクはもう二十歳を越してましたけど、それでもドキドキでした。『この愛のために撃て』は本当におすすめですよ!これだけ短くて濃密なアクションとドラマとサスペンスはなかなか味わえません!

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