『パシフィック・リム』感想とイラスト デル・トロ先生、愛してます…

映画『パシフィック・リム』のイラスト

怪獣と巨大ロボットとのリアルでド迫力などつき合い。そんな映画を現実に拝める日が来るなんてあなた想像してましたか?夢を現実にしてくれた男、ギレルモ・デル・トロ。私はあなたを、愛してます……。

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目次

『パシフィック・リム』感想とイラスト デル・トロ先生、愛してます…

  1. 作品データ
  2. 予告編動画
  3. 解説
  4. あらすじ
  5. 感想と評価/ネタバレ有
  6. 史上最高のオープニング
  7. ジプシー・デンジャー出撃!
  8. ひたすら褒める!
  9. ありがとう!デル・トロ!
  10. 続編への想いを寄せて
  11. 追記/悲報!まさに悲報!

作品データ

『パシフィック・リム』
Pacific Rim

2013年/アメリカ/131分
監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:トラヴィス・ビーチャム/ギレルモ・デル・トロ
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
音楽:ラミン・ジャヴァディ
出演:チャーリー・ハナム/菊池凜子/イドリス・エルバ

予告編動画

解説

愛すべき巨漢異能監督ギレルモ・デル・トロが、クールジャパン(?)へのたぎる愛情を臨界点まで爆発させたSF怪獣ロボット映画です。

監督は『パンズ・ラビリンス』の我らが愛すべきギレルモ・デル・トロ。主演はデル・トロ先生の新作『クリムゾン・ピーク』にも出演しているチャーリー・ハナム。共演は『善き人に悪魔は訪れる』のイドリス・エルバ。日本からは菊池凜子と芦田愛菜が参戦しております。

音楽を担当しているのは『アイアンマン』のラミン・ジャヴァディ。あちらもアゲアゲでしたがこちらはもっとアゲアゲです。

あらすじ

2013年の8月。太平洋グアム沖の深海に生じた“時空の裂け目”。そこから次々に出現する地球外生命体の“KAIJU”によって人類は滅亡の危機を迎えていた。

これに対抗すべく世界中の英知を結集して開発された、KAIJU迎撃用の巨大人型兵器“イェーガー”。イェーガーの登場と活躍により一時的に人類は優位に立ったものの、出現のたびにそのパワーを増していくKAIJUの前に徐々に劣勢に追いやられていく。

KAIJUとの最終決戦を前に司令官のペントコスト(イドリス・エルバ)は、KAIJUとの戦いで兄を失いパイロットを引退したローリー(チャーリー・ハナム)を招集。彼とコンビを組むことになった女性パイロットのマコ(菊池凜子)。彼らが操るジプシー・デンジャーは、そして人類はこの戦いに勝利を収めることができるのか!?

感想と評価/ネタバレ有

2013年の夏。漆黒に包まれたハコの中で眼前に広がる微かな光を見つめ、3Dグラスに隠されたボクの瞳は涙であふれんばかりになった。というわけで、あの奇跡、『パシフィック・リム』の感想です。

あれからもう2年余り。半年に一回は観直している計算ですので、今回で都合5回目の鑑賞となります。それでも泣けてしまう。いや、その涙腺崩壊具合はさらに進行してやいないか?というわけで、あらためて、『パシフィック・リム』の感想です。

史上最高のオープニング

『PACIFIC RIM』。このタイトルが浮かび上がってくるまでのおよそ15分間にわたるオープニング映像。ここにこの映画のすべてが集約されていると言ってもよいのではないでしょうか?

もったいぶった出し惜しみなどという無粋な演出は存在しない、ゴング直後の怒涛のラッシュ!第一の刺客“アックスヘッド”による金門橋破壊。次々に現れる第二、第三のKAIJUたち。なんという存在感!なんたる破壊力!絶望。もう絶望しかありません!

そんな暗い絶望の中に射した一筋の希望の光。「イェーガー計画」。怪獣に対抗できるのは巨大ロボットのみ!KAIJUどもを蹴散らしていくイェーガーの雄姿!まさに希望。我らが希望!

おそるべきことに、なんとここまでに費やされた時間はたったの3分あまり!凡百の監督であれば30分は使って描きそうな世界観の説明を、驚異的演出力でコンパクトかつダイナミックに見せていくデル・トロの剛腕鉄腕!すでに泣きそうだ!

ジプシー・デンジャー出撃!

そして登場する本作の主人公ローリー・ベケット。パートナーである兄のヤンシーとともに、アラスカ沖に出現したカテゴリー3のKAIJU“ナイフヘッド”退治にいざ出撃!

ここで意気揚々と流れてくる、ラミン・ジャヴァディ作曲によるメインテーマで早くも涙腺崩壊!ギターはなんとレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロ!この名曲に合わせて颯爽と歩くふたりのパイロットの雄姿!そしてついにその姿を現す我らが“ジプシー・デンジャー”!パイルダーオン!

秀逸なデザイン。細かなギミック。重量感。高揚感。そして流れ続ける胸熱の音楽。何かを成し遂げたわけでも、誰かが死んだわけでもない。ただふたりの男が巨大なロボットに乗り込む。ただそれだけのことに、どうしてこんなに涙があふれ出して止まらないのだ!?

明確な説明はいまだにできないのでありますが、一言で表すなら「感謝」かと。自分はアニメオタクでも特撮マニアでもないが、幼き頃に親しんだ世界を圧倒的クオリティで再現してくれたことに対する感謝の心。まさか生きているうちにこんな映画が観られる日が来るとは思わなかった!この感激に対する感謝!感謝!!感謝!!!

これは本当に、映画史上最高のオープニングだと言っても過言ではないでしょう。その世界観を、怪獣という絶望を、巨大ロボットという希望を、わずか15分のあいだに凝縮して見せつけてしまう!通して観るのは5回目ですが、このオープニングだけなら実は10回を超えております。それでも観るたびに泣けてくる!本当にありがとう!

ひたすら褒める!

この映画の素晴らしい点をひとつひとつ追っていったらとんでもない長文になりそうなので、断腸の思いで要約させていただきます。というわけで箇条書きで。

  • KAIJUたちのデザイン、ネーミングセンス、そして咆哮が凄い!やはりわかっている男デル・トロ!
  • 同じくイェーガーのデザイン、操縦法、スケール感、音がいい!特にお気に入りなのはチェルノ・アルファの愛らしさ!ほとんどやられメカ的扱いなのが残念!
  • イェーガーと怪獣との戦いがほぼどつき合い!とにかく殴る!ひたすら殴る!
  • ペントコストの演説が痺れる!とりわけヘタレと化していたローリーを奮い立たせた名演説は激熱!「君はどこで死にたい?ここか!イェーガーの中か!」
  • 女性キャラの扱いが非常に現代的で偉い!これは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』とも通じる感性で、やはり『進撃の巨人』の樋口真嗣などとはモノが違う!この身の程知らずが!
  • マコのたどたどしい日本語が逆にいい!「これは私の家族のために!」と「先生、愛してます…」には泣くでしょ!
  • 傘をさしてヘリを待つマコの後ろ姿と、命の恩人である“コヨーテ・タンゴ”とペントコストを見上げる幼きマコのカットが素晴らしい!この素晴らしいカットだけで泣けてくる!
  • ラストでキスをさせないデル・トロの節度が男らしい!ここでブチュッとしちゃったらただのハリウッド映画だ!
  • 最後のオマケもほっこりするぞ!おお!我らが愛しのロン・パールマンよ!

とまあ、かなり要約して素晴らしい点を書き連ねてみましたが、これでも十分長くなってしまいましたなぁ。鬱陶しかったらゴメンなさい。それだけ自分にとって愛すべき映画だということなのです。

ありがとう!デル・トロ!

確かに不満や欠点がないわけではありません。主に脚本面で言いたいことは確かにあるのですけど、おそらくそんなことはデル・トロ自ら百も承知でしょう。

そういう穴はある程度自覚しながらも、この映画でやるべきこと、目指すべき地点をまず最優先に考える。ドラマや脚本の整合性は多少犠牲になったとしても、魅せるべきところをきっちりと魅せる。

そういう意味においては、これほど完璧な映画はないでしょう!魅せるべきところを最高のかたちで魅せる。そのための取捨選択。そういう決断も含めて、何ひとつ文句をつけるところはありません!

こんな胸熱く心躍る最高の映画と、まさか生きているうちに遭遇できるなんて!本当にありがとうギレルモ・デル・トロ!もはや感謝しかありません!ありがとう!ありがとう!!

続編への想いを寄せて

一時は「製作無期限延期」との悲報も流れたこの『パシフィック・リム』の続編ですが、デル・トロ自ら「延期はするけど中止じゃないよ」と語り、我々ファンは「ホッ」と胸をなでおろして神に感謝した次第であります。

中止ではなくより良くするための延期という認識でよいのだと思います。どのような内容の作品になるかは情報が錯綜しておりまだ不透明ですが、監督のデル・トロが続投してくれるだけで無問題!頼むから製作と脚本に回って別の監督が撮るなんて勘弁してくれよ!

『パシフィック・リム2』の監督は絶対にギレルモ・デル・トロ!あんた以外は考えられないんだよぉ…先生…愛してます……。

個人的評価:10/10点

追記/悲報!まさに悲報!

恐れていた事態が、心底恐れていた事態が残念ながら起こってしまいました。

ギレルモ・デル・トロが『パシフィック・リム2』の監督を降板!

ず~と嫌な予感はしていた。していたのだけど、その予感が現実と化してしまったこの絶望感。もう泣きそうだよぉ……。

デル・トロの代わりに監督を務めるのは、テレビドラマの『スパルタカス』で製作総指揮を務めていたというスティーヴン・S・デナイトなる男。ちなみに脚本家も変更となり、なんと『プロメテウス』のジョン・スペイツが執筆するとのこと。

この悲報を知った所感といたしましては、「おいおい大丈夫かよ…」という悲嘆でありました。『パシフィック・リム2』におけるデル・トロのポジションは単なる製作。監督もしない、脚本も書かない、製作総指揮でもない、単なる製作。

すべての評価は完成した映画を観てから決めること。確かにそうである。そうであるが。この落胆と、続編に対して急速にしぼみつつある期待感。ギレルモ・デル・トロが監督した『パシフィック・リム』に歓喜したあなたなら、きっと理解してくれることでしょう……。

2016/02/28追記

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『パシフィック・リム』感想とイラスト デル・トロ先生、愛してます…
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コメント

  1. ダムダム人 より:

    この作品はみていませんが、この方の作品は「ミミック」と「永遠のこどもたち」を
    見ました。
    ※後者は色々と思い出深いものがあります。この作品はご覧になられましたか?
    この方、ラブクラフトの「狂気山脈」を作ろうとしましたよね?
    でも、プロデューサーか何だかが色々と「注文」つけたので
    結局頓挫してしまって非常に残念です。

  2. スパイクロッド より:

    ダムダム人さんコメントありがとうございます!
    ギレルモ・デル・トロの映画はデビュー作の『クロノス』以外はすべて観ております。実は『永遠のこどもたち』は未見なのですけど、これは製作総指揮でしたので。『ミミック』は汚らしいけど非常に面白い映画でしたよね。デル・トロの映画はすべておすすめですので、機会があったらこの『パシフィック・リム』を含めてどうぞ鑑賞してみてください。
    あ、そうそう、デル・トロは『狂気山脈』をまだ諦めてはいないようですよ。いつかこの目で観られる日が来ることを心待ちにしておきましょう!

  3. らびッと より:

    ギレルモ・デル・トロ監督僕も好きです。
    パシフィック・リムは映画館で観た時はあまりに独特すぎてちょっとついて行けなかったんですが、ソフト化されて観て改めて最高に楽しい映画だと思いました。(普段は字幕ですが、この作品は吹き替え派です。)
    特にタンカーを引きずってきたシーンはもうイヤッホー!って感じでしたね。
    元々、デビルズバックボーンやパンズラビリンスなどのようなホラーテイストな作品が好きなので、現在公開中のクリムゾン・ピークも観に行きたいのですが九州では福岡しか上映しておらず観に行けないのがちょっと悔しいです。
    永遠の子供たちは監督のJAバヨナがその次に撮ったインポッシブルもよかったですし、今年公開される「A MONSTER CALLS」という作品も面白そうです。https://www.youtube.com/watch?v=gznBvoDQYLI
    ワールドウォーZやジュラシック・ワールドの続編の最有力候補として挙げられるなど今注目されている監督の一人です。

  4. スパイクロッド より:

    らびっとさんコメントありがとうございます!
    皆さんギレルモ・デル・トロは大好きですよね!ボクも同じくでして、本日『クリムゾン・ピーク』の感想とイラストを完成させました。多少のネタバレがありますが、よろしければ読んでみてください。しかし『クリムゾン・ピーク』の上映館数の少なさはファンとして残念でなりません。ボクの住む大阪でも最初は近隣のTOHOシネマズの上映ラインナップに入っていたものの、いざ公開が近づいたらなくなっていてビックリしました。おかげで観るのが遅くなってしまったのです。DVDが発売されましたらぜひ鑑賞なさってみてください。
    『A MONSTER CALLS』面白そうですね!J・A・バヨナは『インポッシブル』しか観たことないのですけど、これは期待できそうです!それまでに未見だった『永遠の子供たち』を観なければなりません!

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