『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』感想とイラスト 伊達に顔はデカくない

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』サノスのイラスト
指パッチンひとつで宇宙の半滅による繁栄を目論む最強の敵サノス、ついに登場!ああ~宇宙ってこんなちっちゃかったんだ。え!?アベンジャーズってこんな弱かったんだ?ちゃうちゃう!サノスの顔がデカいからや!

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作品情報

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
Avengers: Infinity War

  • 2018年/アメリカ/150分
  • 監督:アンソニー・ルッソ/ジョー・ルッソ
  • 脚本:クリストファー・マルクス/スティーヴン・マクフィーリー
  • 撮影:トレント・オパロック
  • 音楽:アラン・シルヴェストリ
  • 出演:ロバート・ダウニー・Jr/クリス・ヘムズワース/クリス・エヴァンス/マーク・ラファロ/スカーレット・ヨハンソン/ベネディクト・カンバーバッチ/トム・ホランド/チャドウィック・ボーズマン/クリス・プラット/ジョシュ・ブローリン

参考 アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー – Wikipedia

予告編動画

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー (字幕版) – Trailer

解説

6つすべてを揃えると一瞬で宇宙の半分を消滅させる力を秘めたインフィニティ・ストーン。それを狙う最強の敵サノスとアベンジャーズとの壮絶な戦いを描いたシリーズ第3弾。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)としては通算第19作品目。

参考 マーベル・シネマティック・ユニバース – Wikipedia

監督は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のルッソ兄弟。当初は2部作構成とされていましたが、諸々の事情により独立した単独作品として公開。

キャストはお馴染みのロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソンなどのいつもの面々。本作のヴィラン“サノス”をモーションキャプチャで演じるのは『デッドプール2』のジョシュ・ブローリン。

ちなみに次回作『アベンジャーズ4』は2019年春公開予定。

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感想と評価/ネタバレ有

マーベルにもヒーローものにもあまり興味はないのであるが、皆さん何やら言葉にしたくてもできない、喋りたいのに喋れない伏字だらけの様相で、がぜん興味がわいてきましたのでこそっとしれっと『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、覗いてまいりました

何作かはすっ飛ばしてるしもともと思い入れも少ないので、「お前誰だ?」「なんのこと?」と時折呆けた顔にはなりましたが、まあまあなんとか付いてはいけましたわ。んでまあ何ゆえ皆さんが「ネタバレ野郎には死を!」と騒いでいたのかも理解できました。

ただし皆さんの騒ぎぶりからだいたい予想はついていたので、「あ、やっぱりそうきたのね」てな冷静さでこの攻めっぷりを眺めていたのですが、冷静すぎて「ほな一本の映画としてはこれどうなのよ?」となっちゃうわけですね。結局は単なる中継ぎリリーバーかよ、と。

19本も続いてきたMCUファンの長大な布石あってこその衝撃、続編への期待なわけであり、いよいよ一見さんお断り感が強まってきた『インフィニティ・フォー』の感想、箝口令を無視してネタバレ全開で書いちゃいますので、未見の方はまた後日来てくれたらおじさん喜ぶよ。

主人公は顔デカいからや!

6つすべて揃えれば指を鳴らすだけで全宇宙の人口を半分に減らすほどの力を秘めたインフィニティ・ストーン。宇宙のバランスを保つためにストーンを狙う魔人サノスは、ザンダー星を滅ぼし、ソーの弟ロキを殺し、すでにふたつのストーンをその手中に収めていた。

サノスの野望を阻止すべく動き出したアベンジャーズの面々であったが、サノスの圧倒的な力の前に次々とストーンは奪われ、残るはストレンジの持つタイム・ストーン、そしてヴィジョンの額に埋め込まれたマインド・ストーンのみとなってしまったのだった……。

なんかとんでもねー顔面と巨躯を誇るすんげー敵が攻めてきたぞー!指パッチンで宇宙の人口の半分はおっちぬぞ!というサノスの圧倒的なるヴィランとしての存在感を軸とした、ヒーローたちの悪戦苦闘という構図はお祭りにふさわしいワッショイワッショイってなもんですな。

すんげー顔デカい敵の出現に我の強いヒーローたちが一致団結して立ち向かう正しきお祭り騒ぎ。と、なるはずだったのですが、いまいち浮かれ踊れないのはひとえにこの『インフィニティ・ウォー』の主役がヒーローたちではなく、ヴィランであるサノスのほうだったから。

丁寧に時間をとって描かれるサノスの人間性(と言っていいのかな?)に対して、飽和化によりなかばモブと化したヒーローたちのその他大勢扱い。ヒーロー映画でありながらなぜこのような逆転現象が起きてしまったのか?それは次なる『アベンジャーズ4』への布石のため。

惹かれちゃいけない悪の魅力

さっそくのネタバレ恐縮ですが、つまりは『アベンジャーズ4』において最高の勝利を演出するために、この『インフィニティ・ウォー』ではヒーローたちの圧倒的敗北を描く必要があったというわけ。ゆえにサノスの顔のデカさ、強さ、主義主張、ドラマこそが本作の主役。

主役である以上は魅力的でなければその務めは果たせません。だからサノスは一概に悪として切り捨てることのできない存在として描かれております。彼の目的、野望、夢とはつまり「この宇宙のバランス、秩序、繁栄をなかば強引にでも維持し続ける」というもの。

有限である資源のなかで人が安定した営みを続けていくためには、適度な間引きが絶対不可欠である。ゆえに増えすぎたこの宇宙の人口を平等にランダムに半分減らす。そのために必要なのがインフィニティ・ストーンであり、この行為はサノスにとっての必要悪なのである。

それがより大きな正義へとつながると信じて、あらゆる犠牲をいとわない悲壮なる決意。人類縮小化計画は『キングスマン』なんかでも画策されていたポピュラーなキチガイ思想ですが、サノスさんはマジもマジ、大マジでこの夢の実現へと大鉈を振るう覚悟なのであります。

そんなサノスの危険な思想に惹きつけられたボクと同じ危ない輩も多いのでは?崇高なる理念のために進んで悪の道を突き進むサノスの絶望を受け入れた姿への共感。それが極限へと達したのが、ソウル・ストーンを手に入れるために彼が下したおおいなる決断でしょう。

愛する者との引き換えでなければ手に入らないソウル・ストーンのため、サノスは宇宙で唯一愛する娘のガモーラをその手にかけるのです!いまさら「愛してる」なんて都合のいい話だ、とは内心思いますが、ここで大事なのは目的のためなら愛すら差し出す彼の決意。

対してヒーロー側はどうなのだろうか?首尾一貫したサノスの言動に対して、それをねじ伏せるだけの説得力ある決意を提示できないヒーロー勢。いや、それもまた次作への布石なのだろう。そのためにもあらゆる面で完膚なきまでに叩き潰される圧倒的敗北感が必要だったのだ。

ヒーロー完全敗北!

サノスの持つインフィニティ・ガントレット奪取は失敗に終わり、トニーの命を救うためにストレンジはタイム・ストーンを渡し、ヴィジョンとワンダの愛による自己犠牲はなかったこととしてマインド・ストーンも奪われ、ついにサノスはすべてのストーンをその手にする。

そして繰り出される絶望の指パッチン。宇宙の人口の半分が一瞬にして灰と化す。それはヒーローたちとて例外ではない。バッキーが、ブラックパンサーが、グルートが、スター・ロードが、ストレンジが、そしてスパイダーマン、ピーターもトニーの腕のなかで消失する……。

長年のMCUファンたちを奈落の底へと突き落とす、あまりに圧倒的なこれ以上ないってぐらいの負けっぷり。サノスの思想、決意、力、そして絶望に何ひとつ対抗できず、圧倒的敗北感に呆然と立ち尽くす生き残ったアベンジャーズの姿で終幕する『インフィニティ・ウォー』。

ああ~こりゃ確かに衝撃的だわ。MCUファンの悲鳴と怨嗟の声が聞こえてきそうだわ。しかしMCUファンでもヒーロー好きでもないボクのような一見さんの目には、次回作で絶望を払拭する希望の提示のため、ヒーローたちの命や存在を安易に使いやがったな、と映るのです。

ゆえに本作におけるヒーローたちの死や消失には、その命をかけるだけのドラマ性が意図的に排除されております。ただ死に、ただ消えるだけ。それは愛による自己犠牲がことごとく失敗に終わるという描写からも明らか。この映画において意味のある死を描く気はなかったのだ。

『インフィニティ・ウォー』の主役はヒーローたちではない。悪役であるサノスなのだ。ゆえに目的のためには手段を選ばないサノスの愛の生贄が意味あるものとして描かれながら、ヒーロー側の自己犠牲は成就することなく、そのことごとくが見事なまでにひねりつぶされる。

悪の圧倒的勝利。絶望がすべてを覆い尽くす新たなヒーロー映画の提示。うん、攻めてるね~とは思いますが、結局は前後編の前半部分でしかないのがちょいと引っかかる。MCUの集大成『アベンジャーズ4』への単なる伏線としての絶望だとしたらちょいと引っかかる。

『アベンジャーズ4』に希望はあるか?

絶望の先にあるのは希望以外にない。しかしそれはできれば一本の映画のなかで完結させるべきだ。続編への伏線としか機能しない一本の映画なんて価値があるのか?とシリーズもの嫌いのボクなんかは思うのですが、MCUファンの方々はどう思われているのでしょうね?

だいたいボクが気に入らないのは、ヒーローたちの死や消失をそういうシリーズの道具として描いている点。確かに本作で描かれたヒーローたちの死は衝撃的ですが、前述したとおりそこにドラマ性や意味は付与されておらず、結局は生き返るんでしょ?と思ってしまう。

『インフィニティ・ウォー』で蔓延した絶望感を、『アベンジャーズ4』によっていかに希望へと変えていくか?その方法に『X-MEN:フューチャー&パスト』的な改変を選択してしまったら目も当てられないと思うのですが、まあルッソ兄弟はそこまでバカじゃないか?

やはり最も大事なのは本作の主役として圧倒的顔面力、存在感、勝利、絶望を身をもって提示したサノスをいかにヒーローたちが超えていくのか?誤解を恐れずに言うとサノスとはもうひとつの正義であり、これは拡大された『シビル・ウォー』とも言えるのですから。

そのカギを握るのが、結局この『インフィニティ・ウォー』内でも別行動をとっていたトニーとスティーヴとの和解と共闘にあるのでしょうね。サノスの絶望を凌駕する希望の光を彼らがいかに提示できるのか?

サノスの単純なヴィランから逸脱したその圧倒的存在感を見るにつけ、これを超えるためにはさらなる「痛み」が必要であり、『アベンジャーズ4』ではもしかしたら本作以上の絶望が用意されているような気もしますが、絶望の先にあるのは希望以外にはない!

それを信じて、しばしはアベンジャーズ全滅!というか半滅!にひたるのも悪くはないかと。

個人的評価:5/10点

DVD&Blu-ray

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スパイクロッド

映画を観たらとりあえず感想とイラストを書く(描く)人畜無害な釘バット。ちなみにイラストはぺんてるの筆ペン一本によるアナログ描き。

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コメント

  1. わるいノリス より:

    マーベル作品は6、7割程は観賞してますがどうもアベンジャーズシリーズは素直に面白い!と言えたことがありません。例えるなら漫画ワンピースのようにキャラが多すぎてタイマン場面を沢山作りすぎた結果、場面の切り替わりごとに熱中度が落ちてしまっているのではないかと思っております。多すぎる群像劇は編集も脚本も非常に難しいとは思いますけどアクションまでダルすぎ長すぎ。

    シビル・ウォーはあれだけキャラ出しておきながら一本筋が通った話で主人公の童貞キャプテンの掘り下げや、スターク社長との対比に見ごたえあって結構面白かったんですけどね。人数が多いだけにサノスの強さばかりで(ストレンジの方が絶対強そうに見えるけど)サラっと内面を「描く」どころか「書く」程度ですまされたのでなーんか他人事のように見てました。そりゃ現実社会的にも無関係ではない問題抱えてるんだけどさぁ。

    とりあえず映画はドラックスさえ出しておけば面白いということが良く分かりました。
    シリーズキャラの重要性からもしてこの映画は「ガーディアンズオブギャラクシー2.5」と考えることにしましょう!生き残った奴まさかアイツだけとはな!

    • スパイクロッド スパイクロッド より:

      わるいノリスさん、コメントありがとうございます!

      やはり本作の評価はMCUファンかそうでないかによって大きく割れているようですね。長大なシリーズのなかで培われてきた各ヒーローへの思い入れや、積み上げられてきたドラマの集積がないと、一本の映画としてはどうしても薄く、雑に感じられるところがあるのですよね。なんというかアクションにおける「決め!」がなかったのもおっしゃるとおりですよね。ボクはそれ以上に会話部分の凡庸な演出が気になりましたが(笑)。

      サノスの内面というか人間性は随所でチラッと覗かせる手法で確かに深く突っ込んではおらず、本文でも書きましたとおり「都合のよい」とは思いますものの、そのチラリズムによる諦念から自覚的に闇へと堕ちた孤独なニヒリズムの哀愁はけっこう好きでして、ヒーローたちの自己犠牲をことごとく叩き潰したあとにつぶやく一言がツボだったりします。まあこれによって圧倒的な悪の存在感が薄らいでいる問題もあるのですが。

      しかし、ドラックスさえ出しておけば面白いということは確かに証明されましたね(笑)。ジェームズ・ガン以外が描く『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の面々に一抹の不安もありましたが、すでにドラックスさんは完全なるキャラクターとしての立ち位置を確立していたようです!残念ながら本作で生き残ったのは「アイツ」だけでしたが、Vol.3の製作もちゃんと決まっておりますので無事なご帰還を待ちましょうぞ!

  2. 匿名 より:

    漫画だとサノスが虐殺を行う動機が全く違うんですよね。
    死の女神ミストレス・デスを深く愛してるがゆえに、宇宙中のあらゆる生物を殺して回ることで死を献上し続けるというサイコゴリラっぷりがサノスの魅力でした。
    今回の映画ではいわゆる“正義の反対は悪ではなくてもう一つの正義”な話をしたかったのはわかるんですけど、コミック通りのサイコなゴリラを期待してた自分としては少々肩透かしでした。

    • スパイクロッド スパイクロッド より:

      匿名さん、コメントありがとうございます!

      漫画版は未読ですのでまったく知りませんでしたが、サノスさんって本当は最高にサイコなゴリラだったんですね!サノス=サイコゴリラ案を却下したのは多分に政治色を紛れ込ませながら、リアリティラインの引き下げと反比例してより真面目度がアップしているMCUの方針なのでしょうかね?サイコでゴリラなサノスさんも見たかった気はいたしますが(笑)。

  3. コールソン より:

    「MCUそんなに興味ないんだよなぁ。えっ、なんか話題なの?じゃあ観てみようかな。あー、やっぱこういうオチかぁ。そりゃファンの人はショックだろうけどさぁ。ファンじゃないから特にのれないなぁ。次作ありきでしょ?結局のトコ(笑)」

    はっきり言って物凄く感じ悪いよね

    • スパイクロッド スパイクロッド より:

      コールソンさん、コメントありがとうございます!

      まあまあ「」で記されたとおりの見解ではありますが、(笑)ではないですよ。ただボクは昔からMCUに限らず映画のシリーズものが好きではないのです。とりわけそれ一本で完結しないものは。しかもそのためにキャラクターの命や存在を駒として扱うのにも違和感を感じました。殺すなら殺すでもうちょっと丁寧に扱ってやれよと。そこに怒ってるMCUファンの人もいないことはないんじゃないかな?

      まあボクの感想が「感じ悪い」かどうかは個々の判断にお任せするとして、コールソンさん、あなたの文面もきちんと「感じ悪い」のご自覚なさってます?

  4. star より:

    更新お疲れ様です

    自分はソー2から全て劇場で鑑賞するようになり、それ以前の作品も全てディスクやネットで鑑賞済み、ただし、原作とドラマは未見という、そこそこのMCU好きです

    そんな自分から観た今回のインフィニティ・ウォーですが、少なくともアベンジャーズシリーズ3作の中では最高傑作と言ってよい出来では無いかと思います

    ルッソ兄弟の卓越したアクション演出(複数乱戦になりながらも構図がちゃんと分かる)や、非常に分かりやすい相手の勝利条件とこちらの敗北条件により行方を見失うことがないストーリー進行等もですが、
    やはり最大の勝因はヴィランであるサノスの圧倒的な存在感と強さ、そして魅力ではないかと思います
    アベ1のエンディングでの顔みせから6年間、散々引っ張った割にショボい小者でアッサリやられたらどうしようと心配していたのですが、
    その杞憂を吹き飛ばすほどの恐ろしさと強さを兼ね備えながら、同時にとてつもないカリスマ性と魅力をも感じさせる
    彼なら一度は勝利してしまう今回の展開にも納得せざるを得ません
    自分は先述したように原作未読ですが、今回のサノス像は大正解だったと思います

    サノスのドラマが厚い反面ヒーローのドラマ描写は少ないですが、それぞれの個々の作品で済ましているので、自分はあまり気になりませんでした
    初見の人にも最低限のキャラや性格が分かる程度の描写はありましたしね

    ラストの描写でヒーローの命を軽く扱っていやしないかというスパイクロッドさんのご指摘ですが、確かにそう感じられるのも無理からぬかとは思います
    これは、どの程度MCUに思い入れがあるかで感じ方が大きく変わるでしょうね
    自分は、とんでもないことになったという絶望感を感じましたし、おそらく観客の大半がMCUファンであろう公開2日目の劇場での水を打ったような静けさも、私と同様の感想を観客が抱いた証左ではないかと思っています
    まあ、監督の掌の上で見事に転がされたとも言えるのですがw

    長文失礼しました
    長々と熱く語ってしまいましたが、実は自分も近年の無節操なユニバース化は好きではありません
    作品はあくまで単体で完結しているべきで、それでも観客や作り手が続きを求めた結果としての続編であるべきだと思っているからです
    ただ、MCUだけはその中でも例外かなと思っているのはちょっと贔屓目過ぎですかね?

    • スパイクロッド スパイクロッド より:

      starさん、コメントありがとうございます!

      ボクも本作が『アベンジャーズ』3作のなかではベストだと思いますよ。でもMCUのなかでベストなのかと問われると、『ウィンター・ソルジャー』という傑作をものにしたルッソ兄弟からしたら少々物足りない。でもこれはヒーロー単体作品とクロスオーバー作品との違いも鑑みなければならず、やはり数が増えればそれだけ難しさも増すのですよね。あくまで次へとつなげる布石の作品としては見事な衝撃と次への期待を観客に植えつけたとは思うのですが、やはり一本の作品として見てしまうと少々分が悪いですわな。長大なシリーズのつなぎとして見事な役割を果たしたと取るか、単なる中継ぎリリーフじゃねーかと取るか、やはりこれはMUCへの思い入れの違いによって大きく変わってくるのでしょうね。

      そういう意味ではこれだけ長いシリーズを見事に統括し、その集積として次の『アベンジャーズ4』への布石を打ったMCUの戦略は、その他のユニバース作品とはやはり一線を画すと言っても差し支えないのでは?そしてそれに付き合ってきたファンの方々がこの『インフィニティ・ウォー』での衝撃を悲壮な決意で受け止め、そのうえで次なる『アベンジャーズ4』へと期待する感情も非常に理解できます。でもそれはこれまで長く親密に付き合ってきたからですよね。ボクのような一見さんはどうやってもその波には乗れないのです。そんな一見さんをも呑み込んだビッグウェーブを作ってくれよ!と思うのは少々勝手が過ぎますかね?

  5. えるぼーロケッティア より:

    なんといえばいいのでしょう、イマイチテンションが上がりませんでした。
    そりゃラストがああいった展開だからというのもあるのですが
    あの展開自体スパイクロッドさんのご指摘どおり4へのつなぎにしか
    思えなかったのがデカイです。
    いや、娯楽特化の映画ですしアベンジャーズシリーズの中では間違いなく
    屈指の出来だとは思いますが、続編ありきでやっと総合的な評価が出来るってそれは
    映画ではなくテレビドラマだよなぁって思うのです。
    特にアメリカドラマにありがちな最終回にクリフハンガーを用いて次シーズンにつなげるのと全く同じですよね。
    ドラマならいいけど映画でそれはあまりやってほしくないですね。
    まぁ生き残ったのがMCUとの契約満了予定の役者組で消えたのが続編などを控えた契約続行組というのは面白かったです。

    • スパイクロッド スパイクロッド より:

      えるぼーロケッティアさん、コメントありがとうございます!

      ここまで続いてきたMCUの歴史18作と、その集大成として来年に繰り出される『アベンジャーズ4』への橋渡しということで、この『インフィニティ・ウォー』だけで評価することができないというのはどうにもズルいというか、映画を連続したものではなくあくまで単体として楽しんでいる人間からは納得できないものが残るのですよね。映画というのはおおむね2時間前後で完結する娯楽であろう?と。

      契約満了予定の古参が生き残り、契約継続組の新参が消えるという展開は確かに面白いですが、これも深読みすると『アベンジャーズ4』では生き残り組がなんらかの決断を迫られるんだろ?そのためにあえて生き残ったんだろ?んでもって消えた新参はちゃんと戻って来るんだろ?と意地悪く先読みしてしまうんですけどね(笑)。

  6. (눈_눈) より:

    なんつーかアベンジャーズに連なる系譜全てでようやく一本なんで、今作単品で一つの映画作品ていうんじゃなく、系譜全部時系列で見る一話二時間の連続ドラマシリーズって感じで見てます。キャラクターの掘り下げも各ヒーロー単品作品で済ますスタイルなんでしょうしね。あんな数のヒーロー詰め込んで本作で掘り下げなんか尺足らんだろうし。

    まあ初見でこれ単品で見ちゃったら別の意味で絶望しかねんですな。ヒーロー壊滅敗北エンドはともかく、完結しないことに。

    興味ないヒーロー追うのはしんどいし、事故や病でいつ死ぬかわからんのでトータル十年越しとかは個人的にはそろそろやめてほしい……。クロスオーバーするなら年に二本、五年でトータル十本くらいにならんやろか。

    • スパイクロッド スパイクロッド より:

      (눈_눈)さん、コメントありがとうございます!

      連続ドラマシリーズをより大きな枠組みの映画というジャンルに持ち込んできたMCUの戦略は確かに先見の明があったとは思うのですが、本来は単体で完結する映画を愛していたものからしたらどうしても釈然としないものが残るのですよね。今作の『インフィニティ・ウォー』にしても、ヒーローたちの掘り下げが薄いなぁとか、関係性がわからんなぁとかいう一見さんの感想に対する、古参からの「ちゃんと全シリーズ観てから文句言えよ!」という批判が的を射ているようでズレており、閉じちゃいかんだろう閉じちゃ、と思います。日本で思ったほどの大ヒットへと結びつかないのも、こういう閉鎖性、間口の狭さが関係しているような気がしますね。今から18作観るのは大変ですから(笑)。

  7. (눈_눈) より:

    普通にあの本数は辛いっすよねえ。それなりにアメコミ映画好きでもなかなかしんどい本数ですもの。

    ご新規さんの素朴な感想をただただ感情論的に非難してる古参てアメコミファンにとっても害悪以外何ものでもないと思います。
    ご新規さんが楽しくなる、他のも見て見たくなるような話題一つ提供出来ないのならデカイ顔せんでもらいたいっす。
    昔ゲーセンで見た格ゲーの初心者狩りみたいで嫌な気分になります。例に漏れずわたくしも狩られて、おかげさまで格ゲーはするものから見るものになりました。
    バカちんがイキがったジャンルの末路は焦土じみたものになるから困ります。

    ここの常連さんのアメコミ映画ファンの方のコメントは悲喜こもごもあっても冷静で新しい発見があったりしてとても好きです。

    • スパイクロッド スパイクロッド より:

      (눈_눈)さん、返信が遅くなって申し訳ありません!

      まあファンであるがゆえによく知りもしないにわかが作品を批判していると許せない気持ちになるのはわかる気もしますが、だからと言ってその人を攻撃したところで仕方がないですからね。にわかを攻撃することよりも、そんなにわかをいかにして取り込むかを考えたほうが建設的だとは思うのですが、まあファンにもいろいろありますからね。うちのブログにもたまには変なのがやってまいりますが、(눈_눈)さんをはじめとする方々とはたとえ意見が違えど有意義なやり取りができていて非常に楽しませてもらってます。この場を借りて感謝の気持ちを精一杯表現させてもらいます。ありがとーーーー!!!

  8. ららら〜 より:

    サノっさん無限石の力持て余し過ぎじゃなかろうか?サノっさんというか製作陣か 笑
    一つ一つがラスボス級の能力が6つも集まればチートになり扱いづらいのは間違い無いのだけれど…
    タイタンでの社長組との戦いはリアリティストーンの能力1つで快勝できたろうに。原作ではどうか知らんけどMCU内の描写的に理想を現実に反映する力のはず(クイルの銃がシャボン玉に変わった等)。社長ご自慢のスーツを布切れにしちゃえばよかったのに。ついでにシークレットブーツを脱がせて恥かかせれば満点。その他は細切れ。正直パワーストーンより戦闘向きなのに使ったのは最初のコウモリ召喚だけとか…
    流石にナメプし過ぎです大将!しかも追い詰められてるし…
    今までの失態(アベンジャーズ1の敗戦やGOTG1のロナンの下克上など)を帳消しにするくらいの完勝で良かった気がする。
    ガモーラ愛についてはあの涙だけで十分でしょ。「私のガモーラ…」なんて格好悪くチープなセリフを吐かせた罪は重い。あの手のキャラは死や改心の間際以外に悲しみの発言をさせちゃあかん気がする。少なくとも今作では。どうせ中継ぎ作品なんだから、「狂信的で圧倒的な力を持った現状勝てない存在」を徹底して欲しかった。もっと言えばラストのソーからの致命傷も意味分からん。全てを捨ててまで理想を追ってきたのに何故あそこでポッと出技の手からビーム出したの?張り合わずにはよ指パッチンしろや。張り合うならそれこそリアリティストーンで…
    次回の打倒サノスへの布石なんでしょうけどね…
    あと、ここまで石集めに躍起になっているのにアベ1でロキに無限石2つ託したのは別人格だったのかな?って思っちゃいますw
    長く続くシリーズ物ではつきものですが、このような細々した矛盾は海外ドラマでもよくありますね。アメリカのよくない癖かなって。
    長文&駄文失礼しました。

    • スパイクロッド スパイクロッド より:

      ららら~さん、コメントありがとうございます!

      この『インフィニティ・ウォーズ』一作でストーンをすべて揃えるというのはやや性急すぎたような気がしますね。ひとつ手にするだけでおっしゃるとおりラスボス級の能力を手にするわけですから、それをいっきに6つとなると、「持て余してるな~」感は致し方ないかと。どこでどの石の力使ったのか素人にはいまいちよくわからんかったりしますし。でもサノっさんがけっこうアベンジャーズに苦戦してるのは、それこそ楽しんでいるというか、戦うことを喜んでいるような感じもしますよね?彼らの力を最大限に引き出しながら完膚なきまでに叩きつぶす。ソーとの対決もそういうことなのかな?チャンスがありながら頭を狙わなかった彼の甘さを指摘していたし。

      しかしガモーラとのドラマはららら~さんおっしゃるとおり。どうせなら涙も、言葉もないほうがよかった。彼女を崖下へと叩き落してソウル・ストーンを手にした時点で、実はサノスがガモーラを愛していたことはわかるわけですから。このへんをどこまで見せるかは監督のセンスが問われますよね。まああくまでわかりやすい娯楽作品だから致し方ないかな?