スーパーマン亡き世界で必死に独自色を描こうと、苦心の末にバットマンが結成したヒーローチーム“ジャスティス・リーグ”。その色ははたしてボクらが望んだ色だったのだろうか?
作品情報
『ジャスティス・リーグ』
Justice League
- 2017年/アメリカ/120分
- 監督:ザック・スナイダー
- 脚本:クリス・テリオ/ジョス・ウェドン
- 撮影:ファビアン・ワグナー
- 音楽:ダニー・エルフマン
- 出演:ベン・アフレック/ヘンリー・カヴィル/ガル・ガドット/エズラ・ミラー/ジェイソン・モモア/レイ・フィッシャー/エイミー・アダムス/ジェレミー・アイアンズ/ダイアン・レイン/J・K・シモンズ
参考 ジャスティス・リーグ (映画) – Wikipedia
予告編動画
解説
スーパーマン亡き世界。新たなる外敵の来襲に備え、バットマンを中心に結成されたヒーローチーム“ジャスティス・リーグ”の活躍を描いたスーパーヒーロー映画です。マーベルに対抗するかたちで企画された“DCエクステンデッド・ユニバース”のシリーズ第5作。
監督はDCユニバースを牽引していたザック・スナイダーとなっておりますが、諸事情によって完成直前に降板し、そのあとを『アベンジャーズ』のジョス・ウェドンが引き継いでおります。ちなみにザック版と劇場公開版とでは上映時間におよそ50分の差があるとのこと。
主演は『ザ・コンサルタント』のベン・アフレック。共演に『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』のヘンリー・カヴィル、『ワンダーウーマン』のガル・ガドット、『少年は残酷な弓を射る』のエズラ・ミラー、『コナン・ザ・バーバリアン』のジェイソン・モモア、『メッセージ』のエイミー・アダムスなど。
感想と評価/ネタバレ有
『マン・オブ・スティール』『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』に続いてザック・スナイダーが監督を務めていた本作ですが、家族の不幸によって撮影終盤で急遽降板、『アベンジャーズ』のジョス・ウェドンが召集されてなんとか完成へとこぎつけました。
参考 娘が自殺 ザック・スナイダー監督『ジャスティス・リーグ』降板 – シネマトゥデイ
ザックの癖が凄い、アクの強い、コテコテギトギトの濃厚豚骨スープが良くも悪くも売りであったDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)にとって、ザックの降板ははたして吉と出るか凶と出るか?世評はおおむね好評のようですが、ボク的には喰い足りなかったですね。
作品の出来不出来は別にして、ザックの有無を言わせぬ強烈な画力(えぢから)こそがDCEUの武器であり弱点だと思いますので、それがジョス・ウェドンによってスポイルされた本作はDCEUにしてDCEUにあらず。称賛も酷評もできない凡作なんて誰も観たかねーよ!
抜け落ちた色
ドゥームデイズとの戦いによってスーパーマンが死んで数か月。世界が悲しみと絶望と恐怖に包まれるなか、数千年前に地球を侵略しようとしたアポカリプスの邪神“ステッペンウルフ”が復活し、強大な力をもつマザーボックスを集めて地球再侵略を画策していた。
いち早くその事実に気づいたブルース・ウェインことバットマンは、ダイアナ(ワンダーウーマン)と協力し、ステッペンウルフに対抗すべく超人(メタヒューマン)スカウト作戦を始動させ、“ジャスティス・リーグ”結成へと動き始めるのだったが……。
とまあ要するに、複数のヒーロー映画をクロスオーバーさせた『アベンジャーズ』的内容で、ザック降板の後釜にそれを監督したウェドンを据えたのは必然のような気もしますが、低迷するシリーズの命運をライバル会社からの引き抜きに賭けるのは志が低いような気も。
事実、完成した作品は名目上ザックの監督作になっているものの、個人的にはかなり巧妙に彼の色がウェドンによって消されている印象を受け、暗くて重くて長かったあの世界観が、適度に明るくて相当に軽くてちょうどよい長さへと変貌してしまったのはいかがなものか?
これには『ワンダーウーマン』の成功も関係しているでしょうが、シリーズ存続、起死回生のための路線変更、つまりは先の成功例であるマーベルへの意図的な接近であり、そのためのウェドンの起用であり、つまりはDC色を、ひいてはザック色をそぎ落とす作業のような気が。
ザックの降板は図らずもスタジオ側が望んでいた結果をもたらしたような気もしますが、そうして出来上がった映画は味もそっけもない普通のヒーロー映画、単なる『アベンジャーズ』の二番煎じへと堕してしまったのではないでしょうか?これでは色のない世界だ。
幻のザック・スナイダー版
ボクは『マン・オブ・スティール』も『ジャスティスの誕生』も映画の出来としては支持していませんが、バッキバキに決まったザックの濃いいビジュアルと、それに反する脚本のお粗末さが忘れがたい、愛すべきダメ映画として心の引き出しにそっと仕舞い込んでいた人間です。
しかし本作『ジャスティス・リーグ』が収まるべきボクの引き出しスペースはどこにもありません。だって色がないもの。映画の出来不出来に関係なく、強烈な独自色を放つ映画は必然的に心に残るもの。しかしこの『ジャスティス・リーグ』には色がない。消されてしまった。
ザックの色が輝きそうなまさにその瞬間に、映画を決まった枠へと収めるための修正液が注入され、見る見るその色は消えてなくなってしまう。そうして出来上がった映画は確かに程よいテンポで進む楽しい、観やすい映画になっていたが、心に残るものは何もない。
現在、噂だけが先行していて実在するのかしないのか真偽不明な、幻のザック・スナイダー版『ジャスティス・リーグ』。これの公開を求める署名が10万人を超えたとの話ですが、どうやらボクもその末席へと加わるようですな。
参考 『ジャスティス・リーグ』ザック・スナイダー版を求める署名運動に11万人以上が賛同へ | THE RIVER
ネタバレによる追記
いかにしてザック色が消されていったのかは、いつもほど暗くはない画面を観ていただければ一目瞭然かと。あとは長さかな。幻のザック版はどうやら3時間越えの代物らしいのですが、完成したウェドン修正版は映画鑑賞には最適だと言える腰と膀胱にやさしいちょうど2時間。
これによって確かにテンポの良さは生まれていたかもしれませんが、ドラマやアクションを際立たせるためのタメや間が失われ、なんだか伸びきったパンツのゴムのように思えましたし、説明不足や伏線の未回収も目につきます(冒頭のポッドキャストや少女のフマキラー)。
まあザック健在の時点でいつもどおり脚本はそうとう適当だった模様で、もうそろそろ神秘の力を秘めたキューブがどうこうという展開は禁止にすべきですよね。ヒーローアッセンブルが目的の映画なわけですから、そこはもう単純にすげー敵が攻めてきたでいいんですよ。
だいたいそのすげー敵であるはずのステッペンウルフの小物感ときたらもう。ベラベラ喋りすぎだし、でっかい斧を振り回してるだけだし、例のあの人が出てきた途端に完全なるザコキャラ扱い。このステッペンウルフの小物感のせいで映画のスケールは確実に縮んでましたよね。
転じてヒーロー側も、バットマンやワンダーウーマン以外はまだ単独作品のない無名ヒーローばかりで、『アベンジャーズ』のようなスーパーヒーロー大集結!と盛り上がらないのは痛いところ。宿敵マーベルとの距離を少しでも縮めるために少々事を急ぎすぎたかも。
おそらくザック版ではそこを補填するための背景描写にそうとうな時間を費やしていたと思うのですが、ウェドンかスタジオの意向によって時間短縮のための大幅カットが断行されたのだと想像できます。長いには長いだけの理由と意味がちゃんとあるんじゃがのぉ。
『アベンジャーズ』のようなみんなが知っているヒーロー大集結の高揚感に欠けるぶん、この『ジャスティス・リーグ』が目指したヒーローアッセンブルは疑似家族だった模様。これに関しては悪くないですよね。『アベンジャーズ』との差別化も図れますし。
ムッツリケツアゴ親父の下に集まった、やんちゃでこじらせたコミュ障の三兄弟と、そんなダメ男どもをやさしくも厳しく見守り、後押しをする半ケツ肝っ玉母ちゃん。惜しむらくは母ちゃんのケツ描写にフェティシズムが感じられなかったこと。ありゃただのケツだ。
あのやっつけ仕事はきっとザックではない。おそらくはウェドンの仕業だ。ケツを描くにしてもケツへの過剰な愛が感じられない。愛のないケツはただのケツだ。そろそろ何を言っているのかわからなくなってきましたが、あともう少しだけ。例のあの人とフラッシュについて。
エズラ・ミラー演じるフラッシュの存在がこのDCEUにもたらした恩恵は大きく、言うなれば彼の存在ひとつでダークな世界観に一石を投じる役目は果たせていたと思います。それ以上は必要なかった。それ以上を求めたところにこの映画の失敗があるのだと思います。
そして例のあの人。結局のところ例のあの人、っていうかスーパーマンさん。彼の早すぎた復活がこの映画を台無しにしてしまっていたとは考えられないでしょうか?あまりにチートすぎる神の復活によって、疑似家族も共闘も地球の危機も全部吹っ飛んでしまった。
スーパーマンに対するツンデレ的なバットマンの複雑な感情なんかは良いのですが、一本の映画としても、シリーズとしても早すぎる彼の復活劇は、バットマンが苦心して描こうとしていた新たなDCの色をグチャグチャにしてしまったような気がします。
詰まるところ、ザックが最後まで続投していたとしてもおそらくこの映画はダメだった!と思う。しかし、たとえダメでもそのダメさを超えるバッキバキでガッチガチなザックカラーで暗鬱に彩られたダメ映画であったならば、我々の記憶にしっかりと刻み込まれたはず。
しかしこの完成版『ジャスティス・リーグ』はそうはならない。だって我々の脳髄に力任せに侵入してくるような強烈なカラーがここにはないから。幻のザック・スナイダー版『ジャスティス・リーグ』。この映画の真実の色を拝める日ははたしてやってくるのでしょうか?
個人的評価:4/10点
DVD&Blu-ray
VOD・動画配信
『ジャスティス・リーグ』が観られる動画配信サービスはU-NEXT、TSUTAYA TV、。おすすめは毎月もらえるポイントで視聴可能なU-NEXT(2018年12月現在。最新の配信状況は各公式サイトにてご確認ください)。
コメント
スパイクロッドさん、こんにちは!
本作に興味を惹かれた為、昨日MAN OF STEELを観てみました。
スナイダー監督作が好物故、JUSTICE LEAGUEも可なり氣になっております。
只、スパイクロッドさんが記事にされているスナイダーさんの事情。これに関しては露程も知りませんでした。
監督が交代する事に因って生じたスポイル。JUSTICE LEAGUEに於いて、それが一体どんな形となっているのか。
スパイクロッドさんの本記事を念頭に置いたうえでJUSTICE LEAGUEを鑑賞してみようと思います。
ZACK SNYDER氏に哀悼の意を。
OGAWATORYさん、コメントありがとうございます!
ザックの娘さんの悲報がTwitterで流れてきたときは驚いたもんです。そんな悲しみのなかでもいったんはプロジェクトへと戻ったザック。しかしそんな精神状態で監督を続けるのは無理だったのでしょうね。残念ですが致し方ありません。しかし、で、あるならば、スタジオと代役を務めたウェドンは可能な限りザックの意向に沿った『ジャスティス・リーグ』を製作するべきではなかったか?こんなザックの色が意図的に薄められた完成品を見せられては二重のショックでした。ザック版『ジャスティス・リーグ』公開の署名にザック自身が「いいね」をしている事実からも、自分の手を離れて完成させられた『ジャスティス・リーグ』に彼自身納得していないのかもしれませんね。
マイベストアメコミ映画がマン・オブ・スティールなのでザック・スナイダーの残り少しでの降板はちょっと残念でした。
監督のクレジットはザック・スナイダーでしたが作品はジョス・ウェドン仕上げという印象でしたね。
駆け足感もあったので3時間以上あっていいのでザック・スナイダー版でじっくり観てみたいです。
音楽もダニー・エルフマンに変わったのでできれば元のジャンキーXLで。
らびッとさん、コメントありがとうございます!
ボクの個人的アメコミ映画ベストは『ウォッチメン』ですので、やはりザックにかける期待は大きく、本作『ジャスティス・リーグ』の最終段階での降板はボクも残念でした。敬意を表してザック個人のクレジット名義にはなったようですが、どう見てもこれはザック作品ではないという印象です。批判の大きかったザック色を、スタジオとウェドンが共同で薄めにかかっているという感じですよね。それはおっしゃるとおりジャンキーXLが降板させられて、ダニー・エルマンが起用されたことからもわかります。エルフマンも悪い作曲家ではないですが、ザックのカラーには合いません。ジャンキーXL作曲による3時間越えのザック・スナイダー版『ジャスティス・リーグ』。切にソフト化の折には収録をお願いしたいもんです。
ザック・スナイダーは持ち上げられ過ぎ
ファンや信者が甘やかしてる
匿名さん、コメントありがとうございます!
そのお気持ちはよくわかります。しかし甘やかしているというのはちょっと違ってて、憎めない、嫌いになれない、というのが正確かもしれません。ボクは信者というほど彼を崇拝はしておりませんが、やはり彼の描くコッテコテに濃いいビジュアルはどうしても嫌いになれない。ダメな映画だとは理解しつつも、その剛腕によってちょっと許してしまう部分が発生する。それを甘やかしと取られるところもあるでしょうが、それだけ特異な作家性を有しているという事実は変えようがないかと。ゆえに強烈に好かれ、同時に強烈に嫌われておるのでしょう。
ステッペンウルフの小物感は同意です。次のインジャスティス・ギャング(になるのかな)のためにヴィラン達を出さなかったんだろうけどボス感はあんまりなかった。
あとスーパーマンはチートすぎ。もうあいつ一人でいいんじゃないか状態で笑ってしまった。スピードまでフラッシュに匹敵とか。他の味方が地味なのでさらに目立ってました。
バットマンはジャスティスの誕生よりは結構良かった気がします。一人だけ能力を持たないことへの葛藤など哀愁を感じました。
通りすがりさん、コメントありがとうございます!
どうやらザック・スナイダーの当初の予定では、前後編の2部作にするというかなり長大な構想があったようで、ステッペンウルフが小物にしか見えないのはそのとおりただの斥候、2部作の後編で登場する本当の親玉の使い走りにすぎなかったからのようです。しかしスタジオ側が難色を示したようで、一本の映画として完結させたがゆえにラスボスがただのザコキャラにしか見えないという矛盾が発生したようです。ゆえにスーパーマンには完全なる子供扱い。そりゃ盛り上がらんわ。
あ、この映画におけるバットマンというかブルース・ウェインの悟った感じは良かったですよね。戦闘においてはほぼザコ担当に一抹の寂しさは覚えますが、それも含めた自分を殺して役割に徹する哀愁が確かにいい感じでした。スポンサーとしてとりあえず金を出すところとか(笑)。
本業がお忙しい中、更新お疲れ様です。
今回も楽しく読ませていただきました。
今作はザック映画としてもジョス映画としても中途半端な感じでしたね。
ジョスが最初から監督していればもう少し違っていたのかなあとも思いましたが、
AoUの微妙さを考えると、そうとも言い切れないかもしれないとも思えてきますし・・・
あと、今作最大の不満はスーパーマンがあっさり復活しすぎな点ですね。
死者蘇生という禁忌に対する代償もほぼ何も無しですし、あれではカタルシスの感じようがありません。
当初の予定通り2部作にしていれば、そこをもう少しちゃんと描けていたのかもしれませんが、でもザックだしなあ・・・
ちなみに、ザック監督作で私が一番好きなのは300です。
ジェラルド・バトラーの「This is Sparta!!!」は今でもたまに真似したくなります(笑)
それ以外は、良いところもあるが悪いところが目立つ作品が多いという印象ですね。
MoSにしてもBvSにしても、絵の格好良さはさすがなのですが、ヒーローものとしての爽快感には欠けた作品だと思っています。
最後になりましたが、季節の変わり目で体調を崩す人も多いですので、どうぞご自愛下さい。
無理のない範囲での更新をこれからも楽しみにしています。
starさん、コメントありがとうございます!
仕事のほうはまああいかわらず忙しいのですが、仕事のストレス発散にも映画鑑賞、そしてブログ更新はかかせないものとなりつつありますので、自分なりにも無理とならない範囲でこの変なブログを続けていきたいと思っております。ご心配、本当にうれしいかぎりです。
で、この『ジャスティス・リーグ』ですが、やはり撮影終盤での監督交代劇がどちらにとってもプラスには働かなかったというか、おっしゃるとおりザックにとってもウェドンにとっても中途半端な作品になってしまっていましたよね。そして不満となったスーパーマンの存在。実はこれこそがDCEUにおける最大の弊害かもしれないと思えてくる今日この頃。彼のチートすぎる強さと存在感が、DCEUの世界観を落ち着かせない、安定させない元凶なのかもしれません。結局のところ、彼ひとりの力でほとんどの問題は簡単に解決してしまうわけですから。そういう点においても、もう少し彼には眠っていただいたほうがよかったのではないでしょうか?
ちなみにボクが最も好きなザック・スナイダー作品は『ウォッチメン』です。『300』も大好きですが、『ウォッチメン』のアメコミノワール世界がたまらなくドンピシャだったのですよね!これ以降の作品は、やはりビジュアル先行で中身が伴っていないという意見に賛成です。でもどうしても憎めないあの画力(えぢから)。なんだかんだでザック・スナイダーってファンから愛されてますよねぇ(笑)。
そーなんですよ!
強い敵来たわー!やべー!でもワイ諦めんでー!うぉおー!
でいいんですよ!それを異様なこだわりの狂った画作りで見せてくれさえしたら、僕のようなイカれたファンからすりゃ70点以下にはならんのですよ!
こういう映画は!
なのになあ。
一作くらいスッパマン出さなくても良いのに。
フラッシュの目ヂカラ、バットマンの引け目と達観的なものだけは楽しめました。
ラスボス感の無いやつじゃ盛りあがれないんだ。
悪名高いスーパーマン4.最強の敵ですが、子供時代敵の最強感にワクワクしたものです。まあ大人になってから見たら画のショボさやかったるさもかなり強かったですが、ハッタリだけなら今作より好きです。
(눈_눈)さん、こちらにもコメントありがとうございます!
ヒーロー映画の基本は難しいことをしなくてもいいなんですけどね。ただすんげー敵がやって来た。でも負けねー!俺は諦めねー!でホント十分だと思います。それをいかに今の技術で圧巻のビジュアルを作り出すか。ここだけに焦点を絞ったヒーロー映画がそろそろ原点回帰的に作られてもよいと思うのですけど、ヒーロー映画でも難しいこと言わねーとって世の中になっちゃいましたからね。ただすげー!かっこええ!うおぉー!ってヒーロー映画も久々に観てみたいもんです。