『ペット 檻の中の乙女』感想とイラスト 意欲だけではどうにもならん

映画『ペット 檻の中の乙女』クセニア・ソロのイラスト(似顔絵)

愛した女を救うため、ボクはキミを拉致監禁。ボクの大きなこの愛で、キミの世界を変えたくて、職場の地下で拉致監禁。さあボクの愛にこたえて、キミは真実の自分を取り戻して、ボクを一生離さないで……。

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作品データ

『ペット 檻の中の乙女』
Pet

  • 2016年/アメリカ、スペイン/94分/R-15
  • 監督:カルレス・トレンス
  • 脚本:ジェレミー・スレイター
  • 撮影:ティモシー・A・バートン
  • 音楽:ザカリアス・M・デ・ラ・リバ
  • 出演:ドミニク・モナハン/クセニア・ソロ/ジャネット・マッカーディ/デヴォン・マクドナルド/ネイサン・パーソンズ

予告編動画

感想と評価/ネタバレ有

ストーカーによって地下室へと拉致監禁された女性が、脱出のために男へと仕掛けた息詰まる心理戦の行方を描いたサイコスリラーです。監督はスペイン製のホラー『[アパートメント:143]』のカルレス・トレンス。「未体験ゾーンの映画たち2017」上映作品。

監禁してもそれはしない

動物保護センターで働く他人との距離感がおかしいキモメンのセス。ある日、高校時代のマドンナであるホリーと偶然出会ったセスは、持ち前のおかしい距離感で彼女に執拗なアタックをかけるものの、ストーカー扱いされて彼女の元彼から強烈な顔面パンチを喰らう始末。

しかしそのとき偶然手に入れたホリーの手帳で彼女の秘密を知り、「苦しむ彼女を救えるのは僕の愛だけだ!」と俄然やる気満々になって、さっそくホリーの自宅に侵入、怪しい注射をぶち込み、そのまま拉致、職場の地下室に監禁してしまうのでありました。

ってな具合に進行するのが今回ご紹介する映画、『ペット 檻の中の乙女』。キモメンに拉致監禁される美女というプロットからは、おそらく「あんなこと」や「こんなこと」を想像してしまうでしょうが、この映画に「あんなこと」や「こんなこと」は期待しちゃダメですよ。

無駄な意欲は空回り

実はこの作品、これまでとは違う拉致監禁映画を模索した意欲作で、その意欲だけは買えるのです。意欲以外は何ひとつ買えませんがね。そんな無駄な意欲の賜物とは、実は拉致監禁された被害者はシリアルキラーで、加害者と被害者の心理戦がメインとなっている点。

このプロットだけなら面白そうなニオイがプンプンしておりますが、その実中身は無味無臭、意欲の空回りもいいとこなのです。まず肝心の心理戦が子供騙しも甚だしく、思わず早送りしてしまうぐらいなんの面白味も緊張感もありません。バカとバカの学芸会です。

愛した女がシリアルキラーだったと知り、だったら拉致監禁してボクの愛の力によってより良き道へと調教してやろう、職場の地下室で、と考える時点で脳みそ沸いてるただの自爆野郎ですし、いかに彼女を変えるかの戦略も持ち合わせていないのでいいように振り回される始末。

ホリーもホリーで、彼女の戦術はセスのたるんだ感情に訴えかける泣き落とし、大根芝居のみであり、マウントの移動、権謀術数、フェイクなどは何ひとつとして存在していないのであります。ただ愛してる、愛してない、が繰り返されるだけの花占いのようなお花畑感。

スケチチぐらい見せんかい!

勝者は初めからわかりきっておりますし、意外な展開は何ひとつ起こりませんし、拉致監禁ものの華であるお色気要素も皆無。唯一グロだけは無難に頑張っておりましたが、バカがバカ同士のざれごとに巻き込まれただけの話で、とりあえず入れときました感はぬぐえません。

ホリーの大根芝居に乗せられ殺人を犯し、泣き落とされ、情にほだされ、あっさり喉元かっさばかれてThe End。晴れて自由の身となったホリーはまだシリアルキラーのまんまなのかな?と思ったら実はセスを監禁しており、新たな欲望に目覚めましたとさ。ちゃんちゃん。

な~んかもう辻褄合わなさすぎてグダグダ。ホリーが異常者な理由は投げっぱなしだし、今回の体験を通して動物愛護の精神に目覚めたのはまあわかるとして、喉元かっさばかれたセスがなんでまだ生きてんの?適当に話作ってるからもうリアリティなんかどうだっていいんだね。

唯一の救いはホリーを演じたクセニア・ソロがスーパーモデル並みの体系で、けっこう美人だったってことだけど、乳のひとつも見せてくれんのじゃおじさん君を救ってあげられないよ。水責めによるビーチクスケスケとか期待したのになぁ。セスがたるんどるからなぁ……。

個人的評価:2/10点

囚われ乙女映画の感想はこちら

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