映画オタクにとっての年末恒例行事、年間ベストテン。これを出さねば今年が終わらぬ。年が越せぬ。というわけで、わたくしスパイクロッドが2015年に観た新作映画のベストテンをぬるりと発表いたします!
2015年映画ベストテン
FC2で細々と運営していたイラスト付き映画感想ブログ「偏愛映画自由帳」から、livedoor Blogへと引っ越して立ち上げたこの「映画を観たからイラスト描いた」。早いものでもう半年が過ぎてしまいました。
基本的にやっていることに変わりはないものの、おかげさまでアクセスも増え、股間が悲鳴をあげるぐらいにふんどしを締め直し、ヘタクソなイラストとくだらない感想に磨きをかけておるところであります。
というわけで年末です。年末といえば年間ベストテン発表の季節。2015年の新作映画はおよそ50本程度しか観ておりませんが、厚顔無恥を顧みずぬけぬけと参加させていただきましょう。
それでは「2015年にスパイクロッドが観た新作映画ベストテン」の発表です!
第1位 マッドマックス 怒りのデス・ロード
Mad Max: Fury Road
- 2015年/オーストラリア・アメリカ/120分/R15+
- 監督:ジョージ・ミラー
- 出演:トム・ハーディ/シャーリーズ・セロン
体中の体液が流れ出る大傑作!
およそ30年ぶりに開催された砂漠のキチガイ祭り。120分という上映時間のほとんどを占拠しているド迫力のアクションシーン。そのアクション描写によって雄弁に物語を語ってみせる驚異の演出術。ああ~思い出しただけで体液が!体液放出度No.1の文句なしの1位です!ヒャッハーーー!
第2位 アメリカン・スナイパー
American Sniper
- 2014年/アメリカ/132分/R15+
- 監督:クリント・イーストウッド
- 出演:ブラッドリー・クーパー/シエナ・ミラー
イーストウッドからの挑戦状
御大クリント・イーストウッドが放つ危うい実録戦争映画。何が危ういって右も左も見事に騙されて大騒ぎしすぎ。お前らイーストウッドという爺さまの闇の深さをなんもわかっとらん。そんな単純な人じゃないって。全部承知したうえで、ボクら全員試されとるんですよ。
第3位 ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
Mission: Impossible – Rogue Nation
- 2015年/アメリカ/131分
- 監督:クリストファー・マッカリー
- 出演:トム・クルーズ/レベッカ・ファーガソン
不死身のトム・クルーズ
不可能を可能にした『ミッション:インポッシブル』シリーズまさかの最高傑作。御年53歳になるトム・クルーズが自分はどこまでやったら死ぬのかを試している作品。いや、死なないことを証明している作品か。2015年になぜか集中していたスパイ映画ではこれがダントツのNo.1でしょう!
第4位 セッション
Whiplash
- 2014年/アメリカ/107分
- 監督:デイミアン・チャゼル
- 出演:マイルズ・テラー/J・K・シモンズ
人間のクズが生み出す感動
クズ人間がノーガードで殴り合う戦慄のサイコスリラー。これは音楽映画でも、スポ根映画でもない。現代によみがえったハートマン軍曹と、自己中モンスタースチューデントとの壮絶なる殺し合い。殺るか殺られるかの玉の取り合い。その果ての魂の浄化。なんちゅう映画や!
第5位 キングスマン
Kingsman: The Secret Service
- 2014年/イギリス/129分/R15+
- 監督:マシュー・ヴォーン
- 出演:コリン・ファース/タロン・エガートン
スパイ映画の新境地
リアル路線をあざ笑う痛快爽快ハチャメチャ荒唐無稽スパイ映画。タブーを恐れぬマシュー・ヴォーンの怒涛のぶっこみ攻勢がたまらずセクシーで悶絶必至!威風堂々と打ち上げられた花火の笑撃には、ただただ笑い転げてしまいましたよボクは。た~まや~♪か~ぎや~♪
第6位 マップ・トゥ・ザ・スターズ
Maps to the Stars
- 2014年/カナダ、アメリカ、ドイツ、フランス/112分/R15+
- 監督:デヴィッド・クローネンバーグ
- 出演:ジュリアン・ムーア/ミア・ワシコウスカ
怪物たちのハッピーエンド
大阪では今年公開なのでランクイン。バビロンの怪物たちの心温まる究極の救済劇。「なんだかよくわからない」だって?もちろんボクもわかりません。「救いがないよね」だって?何をおっしゃる。これは究極のハッピーエンドです。晴れて皆さま人生のしがらみから解放されたのです。
第7位 真夜中のゆりかご
En chance til/A Second Chance
- 2014年/デンマーク/102分
- 監督:スサンネ・ビア
- 出演:ニコライ・コスタ=ワルドー/ウルリク・トムセン
真実の光であってほしい
バカ親どもの茶番劇をひっくり返して奈落の底へと叩き落とした末にちょこっとだけ光が射し込むのだけどその光も本当の光かどうかはわからんよ、という驚愕のサスペンスドラマ。基本的にネタバレ厳禁の映画なのですが、うっかりやらかすのがボクのボクたる真骨頂!殴ってください!
第8位 ラン・オールナイト
Run All Night
- 2015年/アメリカ/114分/R15+
- 監督:ジャウマ・コレット=セラ
- 出演:リーアム・ニーソン/ジョエル・キナマン
ノッポとハゲのBL
無双しないリーアム・ニーソンの男による男のための男の激渋アクション。または夜景映画。今年もリーアム・ニーソン映画は多数公開されましたが、どれを推すかはこれ一択!無双リーアム肯定派、否定派、どちらにもおすすめできます。ハゲの誉れエド・ハリスに萌えるのもまた一興。
第9位 インヒアレント・ヴァイス
(C)2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC, AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
Inherent Vice
- 2014年/アメリカ/148分/R15+
- 監督:ポール・トーマス・アンダーソン
- 出演:ホアキン・フェニックス/ジョシュ・ブローリン
脱力系途方に暮れる映画
ヒッピー探偵の脱力捜査を脱力感満点で脱力して描いた脱力ハードボイルドコメディ。非常に楽しく拝見させていただいたものの、何を書いていいやら皆目わからず途方に暮れてしまい、結局ちゃんとした感想の書けなかった本作。でも本当に面白かったのですよ。説得力ないでしょうけど。
第10位 トゥモローランド
Tomorrowland
- 2015年/アメリカ/130分
- 監督:ブラッド・バード
- 出演:ジョージ・クルーニー/ブリット・ロバートソン
実は意外とグロ映画
ディズニー映画の枠を飛び越えそうで飛び越えないSFアドベンチャー。脚本的な問題点、特に後半の展開には疑問も多いものの、こと演出に関してはさすがはブラッド・バード。とりわけディズニー映画らしからぬ、人体破壊ゴアゴア描写の雨あられは必見です!
終わりに
う~む、なんか面白味のないベタなベストテンになってしまいましたな。まあ基本的に貧乏の出不精なもんで、主にチャリで5分のTOHOシネマズが主戦場だから仕方がないか。そのくせ半数以上がR15+指定なのはご愛嬌。
惜しくも選から漏れた作品といたしましては、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』『フォックスキャッチャー』『激戦 ハート・オブ・ファイト』なんかがけっこう面白かったと思います。
12月は地獄のハードワークと体調不良によって、ほとんど映画を観られなかったのが残念です。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』も『クリード チャンプを継ぐ男』も『完全なるチェックメイト』も観ておりません。これらは来年に持ち越しですな。
というわけで、これが2015年最後の記事となります。それでは皆さんよいお年を!
追記/改訂版2015年映画ベストテン+α
2015年度内ではやむなく鑑賞に至らなかったものの、その後レンタルなどによって鑑賞した作品も含めた改訂版の2015年新作映画ベストテンであります。随時更新中。
改訂版2015年映画ベストテン+α
- マッドマックス 怒りのデス・ロード
- アメリカン・スナイパー
- 野火
- コングレス未来学会議
- ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
- セッション
- ナイトクローラー
- キングスマン
- マップ・トゥ・ザ・スターズ
- フレンチアルプスで起きたこと
- 真夜中のゆりかご
- ラン・オールナイト
- インヒアレント・ヴァイス
- トゥモローランド
- フォックスキャッチャー
- 草原の実験
- コードネーム U.N.C.L.E.
- イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
- グリーン・インフェルノ
- クリード チャンプを継ぐ男
コメント
今年も楽しいレビューをありがとうございました。
イラストもすてきでしたね。
ちなみにトップ10のうちでかぶっているのは、「ミッション・インポシブル/ローグネーション」だけです(*^^*)
また来年もよろしくお願いいたします。
ミス・マープルさんコメントありがとうございます!
こちらこそ昨年も変わらずマープルさんの映画レビューを非常に楽しく、興味深く、そして参考にさせていただいておりました。今年はもうちょっと頑張って更新頻度も上げていきたいと思っておりますので、またいつでも遊びにいらしてください。そして今年もどうぞよろしくお願いいたします!