変態必見!おすすめデヴィッド・クローネンバーグ映画5選

映画監督デヴィッド・クローネンバーグのイラスト(似顔絵)

変態?誰が変態だって?あんたそりゃウチのクローネンバーグ師匠のことを言ってるのかい?だろうね。なんたってウチの師匠の映画はどこに出しても恥ずかしくない変態映画だらけだからね!文句なしのおすすめだよ!

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目次

変態必見!おすすめデヴィッド・クローネンバーグ映画5選

  1. イラスト
  2. デヴィッド・クローネンバーグとは?
    1. 第5位 裸のランチ
    2. 第4位 イースタン・プロミス
    3. 第3位 ヴィデオドローム
    4. 第2位 クラッシュ
    5. 第1位 スキャナーズ
  3. 終わりに
    1. フィルモグラフィ

デヴィッド・クローネンバーグとは?

デヴィッド・クローネンバーグ
David Cronenberg

1943年3月15日、カナダはトロントに生を受けた、世界に名だたるインテリ変態映画監督の代表選手です。

デビューから一貫して身体の変容や破壊を執拗に描く、いわゆるボディホラーの先頭をひた走るトップランナーでしたが、いつしかその変態志向はより内部へと深く潜行し出して難解さが増し、もはやカテゴライズ不能な唯一無二の世界をたったひとりで突っ走っております。

そんな彼をボクは心の師と仰いでおるのですけど、今回はそんなデヴィッド・クローネンバーグ師匠のおすすめ映画をベスト5形式でまとめてみました。未見の方はぜひご覧になってみてください。

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第5位 裸のランチ


Naked Lunch

  • 1991年/カナダ、イギリス/115分
  • 出演:ピーター・ウェラー/ジュディ・デイヴィス

変態の怪物

ウィリアム・バロウズの原作をクローネンバーグが映画化するという、世界二大変態夢の共演作であります。

ただし、バロウズの原作はあくまできっかけにすぎず、基本的にはクローネンバーグのオリジナルといってもいい世界観に仕上がっております。現実と虚構のあいだをさまよい歩く幻惑感が最高でして、エログロ内臓作家としてのイマジネーションの爆発もたまりません。

彼のフィルモグラフィでも変態度、難解度ともにハイレベルな怪作でありまして、正直なところなんだかよくわかりませんが、そのなんだかよくわからないところが魅力なのであります。

変態度:★★★★
難解度:★★★★
怪物度:★★★★★

第4位 イースタン・プロミス


Eastern Promises

  • 2007年/イギリス、カナダ、アメリカ/100分
  • 出演:ヴィゴ・モーテンセン/ナオミ・ワッツ

成熟した男気

ロンドンを舞台にロシアンマフィアがかかわる人身売買の実態を描いたバイオレンスサスペンスです。

ゼロ年代以降のクローネンバーグ監督作のなかでは文句なしにこれがベストです!変態度と難解度は低めですけど、代わりに男気バイオレンスが全開になっております。クローネンバーグの演出家としての成熟度が感じられる快作だと思いますよ。

主役のニコライを演じたヴィゴ・モーテンセン兄貴の熱演にも注目でして、特にサウナを舞台とした生々しいアクションはいろんな意味で目が離せません!ちなみに成人指定ですので未成年の方はご注意を。

変態度:★★★
難解度:★★★
男気度:★★★★★

第3位 ヴィデオドローム


Videodrome

  • 1983年/カナダ/87分
  • 出演:ジェームズ・ウッズ/デボラ・ハリー

機械との融合

「ヴィデオドローム」と呼ばれるいわゆるスナッフビデオに魅せられた男の変異と進化を描いたSFスリラーです。

カルトマニアには鉄板といってもいいクローネンバーグを代表する変態難解作で、そのぶっこみ加減は監督本人にすら「よくわからない」と言わしめるほどです。テクノロジーと人体との融合という、クローネンバーグ永遠のテーマを見事に視覚化したビジュアルインパクトは本当に強烈ですよ!

この特殊メイクを担当したのはかのリック・ベイカーで、この容赦のない仕事っぷりには変態を代表して感謝の言葉しかありません!まさか人間とテレビとの交接が拝めるとは!

変態度:★★★★
難解度:★★★★★
融合度:★★★★★

第2位 クラッシュ


Crash

  • 1996年/カナダ/100分
  • 出演:ジェームズ・スペイダー/イライアス・コティーズ

事故って絶頂

『ヴィデオドローム』がテレビと交接する映画なら、こちらは車と交合する人間の姿を描いた、クローネンバーグのフィルモグラフィでも屈指のド変態映画です。

交通事故と性的快感の結合など、凡人の頭ではもはや理解不能な世界ですが、理解はできなくても凄い映画であるということはわかります!これもクローネンバーグ流の進化と融合なのではないでしょうか?

彼の偉大なところは、こんなド変態映画を冷静に、注意深く、あくまでクールに描き出しているという点で、ある意味では耽美的ですらあるのですよね。『イースタン・プロミス』と同じくこちらも成人指定ですので、残念ながら18歳未満はお断りです。

変態度:★★★★★
難解度:★★★★
事故度:★★★★★

第1位 スキャナーズ


Scanners

  • 1981年/カナダ/103分
  • 出演:スティーヴン・ラック/マイケル・アイアンサイド

爆発する頭蓋

栄えある第1位は、静かなる狂気のサイキックバトルを描いたクローネンバーグの出世作『スキャナーズ』であります。

有名なハゲ頭大爆発だけがひとり歩きしている感じですけど、実はエログロ、変態難解度ともにあまり高くはありません。しかし、映画全体を包む知的でクールな狂気の世界観と、ほどよいエンタメ路線の融合が絶妙な塩梅なのです!

あのクライマックスの興奮と感動、そして驚きは生涯忘れられませんね!まさかマイケル・アイアンサイドに泣かされるとは!

変態度:★★★
難解度:★★★★
爆発度:★★★★★

終わりに

インテリで変態、そして天才ともいえるクローネンバーグの映画は、ほかのどの映画とも似ていない唯一無二の世界ですので、はっきり言ってかなり間口が狭いとは思うのですけど、いちど入り込んだら抜け出せない魔力が備わっておりますので、苦手だと敬遠していた方もぜひこの機会に挑戦してみてください。

ひとりでも多くの方に師匠の映画を観てもらうことが、勝手な弟子を自認している自分の務めでありますから。

クローネンバーグ最大のヒット作である『ザ・フライ』。初期の代表作『ザ・ブルード 怒りのメタファー』。ここ数作のなかでは個人的に頭ひとつ抜けていると思っている『コズモポリス』。今回紹介させていただいた作品以外にも必見の作品はまだまだあります。

最後に彼のフィルモグラフィを掲載しておきますので、どうぞ皆さんこの記事をきっかけとしてさらなるクローネンバーグの変態世界を堪能してみてください。新たな世界が開けるやもしれませぬぞ!

フィルモグラフィ

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コメント

  1. 2位と4位しか観ていません(^_^;)。
    いつか観ようと思っている作品ばかりなんですけどね。
    最近の作品だとマップ・トゥ・ザ・スターズとかもありますよね。

  2. スパイクロッド より:

    バニーマンさん、コメントありがとうございます!
    ここで紹介できたのは5作品だけでしたけど、
    クローネンバーグの作品はすべておすすめですので、
    本当は全作品レビューをしたかった(笑)
    『マップ・トゥ・ザ・スターズ』もおすすめですので、
    機会がありましたらぜひ!ぜひ!!

  3. クローネンバーグは、やっぱ『ヴィデオドローム』ですね。
    初見は度肝を抜かれて、現実に戻ってくるのが大変だった(笑。
    『ザ・フライ』も好きです。ラストは泣けた…(←変?)

  4. スパイクロッド より:

    ゆきやままさんコメントありがとうございます!
    クローネンバーグは傑作が多いのでどれか迷いますよね。初期衝動としてのぶっ飛び加減ではやはりボクも『ヴィデオドローム』だと思います。『ザ・フライ』ももちろん大好きです。ボクのファーストコンタクトですからね。いや、ラストはホントに泣けますよ!激しく同意いたします!号泣ですよ!

  5. らびッと より:

    なんとなく小難しそうな映画が多そうだなと今まで観ず嫌いしてたのですが、設定で興味を持った「ヒストリー・オブ・バイオレンス」が思っていた以上にシンプルで観やすい作品だったので続けて「イースタン・プロミス」を観たらこれもすごい好みの映画でした。
    やっぱり映画はストーリーだなと改めて実感させられたのと、暴力描写が一味も二味も違って観ていて思わず「ウエッ」と漏らしてしまうほどでした。
    それまでに観てたのは「ザ・フライ」と「クラッシュ」の2本だけだったので、次はヴィゴ・モーテンセンも出ていてる「危険なメソッド」と話が面白そうな「スキャナーズ」あたりを観てみようと思います。

  6. スパイクロッド より:

    らびッとさんコメントありがとうございます!
    『ヒストリー・オブ・バイオレンス』と『イースタン・プロミス』は血まみれの男気へと振れた作品でして、クローネンバーグのなかでも物語的にはシンプルで観やすい作品だと思います。見たことのない暴力描写も拝めますしね。ただし『危険なメソッド』はかなり内側へと振れたクローネンバーグ作品でして、ボクは好きですけど万人受けは難しいかと思います。対して『スキャナーズ』は娯楽と作家性のバランスがほどよい傑作でありまして、これはもう問答無用におすすめです!っていうかボク的にはすべての師匠の作品がおすすめなのですけど(笑)。

  7. べん べるとるっち より:

    ある作品の感想がRTされていて拝見していたらこんなレビューが!!(笑
    間口が広いとは言えないクローネンバーグ、されどクローネンバーグを語っていただいてありがとうございます。
    近年ではヒストリー・オブ・バイオレンスくらいしか観てません。
    久々に劇場でクローネンバーグを観て冒頭のバイオレンスカットは「この人未だにヤバい人やん、全然変わってない」と胸中でガッツポーズしてました。
    そして観たかったイースタン・プロミスはレビューを見る限り必見ですね、ハズさないみたいで近日中に観るつもりです。
    確かに万人受はしませんがツボに入る方には「いつも世界の片隅にいつまでもおってくれ、そして撮っててほしい」というクローネンバーグですよね(笑
    未レビュー全作品、時間がありましたらボチボチでよろしくお願いします。

    • spikerod より:

      べん べるとるっちさん、コメントありがとうございます!

      クローネンバーグはボクにとって心の師匠ともいえる存在ですので、許されるのであれば何時間でも語っていたい。しかし残念ながら身近で聞いてくれる人はいませんけどね(笑)。ですので、このブログぐらいしか吐き出す場がないといえばないのであります。たまにべん べるとるっちさんのように喰いついてくれる方が現れると至福の喜びだったりするのですよ。『イースタン・プロミス』はゼロ年代以降の師匠の作品ではベストだと思っておりますので、ぜひとも観てみてください!時間はかかるでしょうが、師匠の作品はすべてレビューしたいと思っておりますので、どうぞコンプリートする日まで気長に待ってやってください。それではまた!

  8. o_nn より:

    初めまして。
    スパイクロッドさんのイラストと映画評の慧眼ぶり、大変楽しく、大変勉強になりました。
    自分もクローネンバーグが最も好きな映画監督です。
    ところでクロネン師匠、先日奥さん亡くされてたんですね…(ご冥福をお祈り致します)。
    今は監督業はお休み(引退?)されておりますが、でも不謹慎なのは百も承知で言わせてもらいますと、その悲しみから脱した後のクロネン師匠の映画というのも見てみたい、というのもファン心理であったりする訳です。

    あとイギリスにはそのものズバリDavid Cronenberg’s Wifeいうバンドがおりますのはご存知でしょうか?

    • スパイクロッド より:

      o_nnさん、コメントありがとうございます!

      クローネンバーグ師匠のことが好きすぎてこんな記事を書いたわけですが、周りにクローネンバーグについて熱く語り合える同胞もなかなかいないわけでして、o_nnさんのように反応していただけるとこんなにうれしいことはありません!本当にありがとうございます!

      妻のキャロラインさんとは『ラビッド』の撮影のときに知り合ったようで、当時、前妻との離婚訴訟を抱えていた師匠にとっては大きな心の支えになった女性だったのでしょうね。今はまだ心の傷は癒えていないでしょうが、まだまだ若いのですからきっと近いうちに驚くべき新作とともに帰還を果たしてくれることでしょう。

      David Cronenberg’s Wifeというバンドはまったく存在を知らなかったのですが、Youtubeでちょっと覗いてみたら相当変なバンドで大好物でした(笑)。教えていただいてありがとうございます!

      • o_nn より:

        ご返事ありがとうございます。
        キャロラインさんとはそんな頃に知り合ったんですね(となるとキャロラインさんがいてくれたからこそ、心の暗黒面を「ブルード」という作品に昇華する事ができたとも言えるのでしょうか)。
        次回作ではまたヴィゴ兄貴と組んでほしいですね!
        David Cronenberg’s Wifeお気に召された様で良かったです(自分はちょっと好みに合うませんでしたが ^^;)。
        それにしてもこのネーミングセンスの良さったら…日本でしたら差し詰め「華岡青洲の妻」といったでしょうか?(笑)

        • スパイクロッド より:

          o_nnさん、コメントありがとうございます!

          『ザ・ブルード』は完全に前妻への恨みつらみ映画ですから、これによって自己解放するためにも支えになってくれる存在が必要だったのでしょうね。それがキャロラインさんの存在だったのだと思います。

          クローネンバーグはあまり特定の俳優とつるむことをしない人ですが、ゼロ年代におけるヴィゴの兄貴とのコンビ芸は抜群でしたので、もう一度観てみたい気は確かにしますよね。ふたたび男気バイオレンスへと振りきれた師匠の映画も観てみたいです!

          ボクはポストパンクとかポストロックのひねくれた感じが大好物ですので、David Cronenberg’s Wifeもけっこうハマりました。『華岡青洲の妻』って!凄いところをぶっ込んできますね(笑)。増村保造のレビューも書いてみようかな(笑)。

  9. o_nn より:

    度々スミマセン。
    David Cronenberg’s Wife なんですが、Wikiでの音楽ジャンル分けでは何と“outsider music”(!)と明記されております。(実にクローネンバーグ的ですね!)
    それだけは忘れずお伝えしなくてはと思いまして(しつこくなり過ぎてしまいますのでお返事は無しで結構です)。

    P.S.
    ところで「イグジステンズ」の小説、無事見つかりましたでしょうか?

  10. o_nn より:

    またお邪魔致します(すいません)
    増村保造も東大出のインテリですし、エロスというものを頭の中で理性的に(形而上的にとでもいうのでしょうか?)考察するところは似てますよね。
    という訳で次回作はヴィゴ兄貴主演で「華岡青洲の妻」のリメイクというのは如何でしょうか?(笑)
    あと今後の師匠のレビューも大変楽しみにお待ちしております!
    特に「裸のランチ」と「クラッシュ」の評を個人的には一番お伺いしたいです(自分のクロネン師匠のベストNo2、3ですので)

    • スパイクロッド より:

      o_nnさん、コメントありがとうございます!コメントに気づかなくて返信が遅れてしまってすいません!

      増村保造は『赤い天使』『華岡青洲の妻』『盲獣』しか観たことがないのですが、やはりあの独特の視点と世界観はクローネンバーグ師匠と同じインテリ変態の賜物でありましたか!ヴィゴの兄貴主演による『華岡青洲の妻』リメイク案、想像しただけでゾクゾクしてきますな(笑)。

      クローネンバーグの全作レビューはボクのライフワーク(笑)みたいなもんで、近いうちに何か記事にしたいと思っております。『裸のランチ』と『コズモポリス』のBlu-ray盤を先ごろ手に入れたものでして、おそらく年内にはどちらかを記事にしてみたいと思います。『クラッシュ』もぜひ書きたいのですが、どこかBlu-ray盤出してくれませんかねぇ。昔のDVD盤ならあるのですが、やっぱりきれいな画質で再鑑賞してみたいですよね!

      P.S.
      『イグジステンズ』の小説版ですが見つかりませんね。amazonの古本なら1円であるのですが、送料のほうが高くついてしまいます(笑)。

  11. o_nn より:

    お返事ありがとうございます。
    早く「クラッシュ」のBlu-ray出してくれませんかねえ。これと「イースタン・プロミス」は高画質の方が映える(撮影監督ピーター・サシツキーの力量ですね)ので、この二本は買い直したいと思っております。

    あと差し出がましいようですが、「イグジステンズ」の小説版もしよろしければ自分の手元にあります在庫差し上げましょうか?
    これはお話しするべきか迷っていたのですが…実はスパイクロッドさんが以前pixivにいらした頃から拝見させてもらっておりましたフォローユーザーであります。
    (きっかけはもちろんクロネン師匠のあのかっこいいご尊影イラストです!)
    それからご退会されてしまい残念に思っておりましたが、先日ネットを徘徊しておりました時にこちらのサイトに流れ着きました次第…多分変態感度により引き寄せられたのでしょう(笑)
    という訳でして、もしよろしければメール頂けましたら幸いです。
    もし「これは危険だ!ビデオドロームの罠だ!」とお感じになりましたら、そのまま無視でOKです(このコメントにも返答なしでお願い致します)。
    それでは失礼致しますm(_ _)m

    • スパイクロッド より:

      o_nnさん、コメントありがとうございます!

      うわあぁああ!pixivやってました!pixiv!当時はまだブログを始めたばっかりでアクセスも少なく、少しでもブログへの導線になったらいいかなぁという軽い気持ち始めてみたのですが、ブログの宣伝しかしていないことが申し訳なくなってきて辞めちゃったんです。そんな時代の自分を発見し、なおかつ覚えていていただいたなんて感謝感激です!いや~変態やってて良かったなぁ(笑)。

      あ、それと『イグジステンズ』の小説版を譲ってもいいとのことですが、それはどうぞそのまま、o_nnさんのお手元に置いといてやってください。ボク自身何度も経験している愚行のひとつに、これはもう読まない、観ない、聴かないから他人にあげる、という行為があります。でもね、ほぼ100パーセントの確率で数か月後、もしくは数年後にその作品がどうしても読みたい!観たい!聴きたい!という時がやってくるのです!そして同じ商品を再度購入するというバカを何度やらかしたことか!大丈夫。ボクにだって現物1円、送料250円ぐらい払える財力はあります(笑)。ですので、いつかやってくるであろうその時まで、どうぞその作品はお手元に留めおいてください。