みんな大好きSF映画。『スター・ウォーズ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『パシフィック・リム』『マトリックス』?いやいや、中途半端な映画好きのボクがおすすめするのはマイナーSF映画。見かけは貧乏臭くても中身は錦。そんなSF映画にこそ愛を感じるのです。
- 最初に
- おすすめマイナーSF映画ベスト20
- SF映画はまだまだ終わらない!
- 選外おすすめSF映画リスト
- ボディ・スナッチャー/恐怖の街(1956)
- ラ・ジュテ(1962)
- アンドロメダ…(1971)
- THX-1138(1971)
- サイレント・ランニング(1972)
- スローターハウス5(1972)
- 未来惑星ザルドス(1974)
- カプリコン・1(1977)
- フューリー(1978)
- バンデッドQ(1981)
- ウォー・ゲーム(1983)
- 最後の戦い(1983)
- 砂の惑星(1984)
- スペースバンパイア(1985)
- 王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987)
- ヒドゥン(1987)
- ゼイリブ(1988)
- ティコ・ムーン(1996)
- イグジステンズ(1999)
- スパイダー パニック!(2002)
- トゥモロー・ワールド(2006)
- スプライス(2008)
- アイアン・スカイ(2012)
- 彼女はパートタイムトラベラー(2012)
- パラドクス(2014)
- プリデスティネーション(2014)
- エクス・マキナ(2015)
- トゥモローランド(2015)
- ジュピターズ・ムーン(2017)
- ザ・プレデター(2018)
- 最新版おすすめSF映画ベスト100
- 終わりに
最初に
ジャンル映画のなかで最も人気が高いのは、なんだかんだでやはりSFなのではないだろうか?かくいうボクも大好きです。宇宙を股にかけた大冒険、見たこともない未来世界、タイムトラベル。そんなセンス・オブ・ワンダーに胸躍らせたものです。
しかし、年齢とともに好きなSF映画の傾向もどんどんと偏っていき、現在では立派なマイナー好きへと成長いたしました。そこでけっしてメジャーではないが観て損はないおすすめマイナーSF映画を、今回はランキング形式で20本紹介してみたいと思います。
何をもってマイナーとするかは、「男の魂に火をつけろ!」で開催された「SF映画ベストテン」のトップ50にランクインしていない作品と勝手に決めさせていただきました。予算も知名度もないけど面白さは折り紙つきのSF映画ランキング、それではさっそく行ってみましょう!
おすすめマイナーSF映画ベスト20
第20位 トロール・ハンター
- 原題:Trolljegeren/The Troll Hunter
- 製作:2010年/ノルウェー/103分
- 監督:アンドレ・ウーヴレダル
- 出演:オットー・イェスパーセン/ ハンス・モルテン・ハンセン
臭くて汚いモキュメンタリー
北欧に生息する伝説の妖精“トロール”の存在へと大真面目に迫った、ノルウェー版の川口浩探検隊映画です。アホみたいなホラ話をきっちりと作り込んだ非常に好感度の高いモキュメンタリー映画でして、何よりトロールたちが本当に臭そうで汚いところが良い!それがリアルさを生み出すすべであり、ホラ話に命を吹き込む知恵でもあるのです。
第19位 タイム・アフター・タイム
- 原題:Time After Time
- 製作:1979年/アメリカ/112分
- 監督:ニコラス・メイヤー
- 出演:マルコム・マクダウェル/デヴィッド・ワーナー
隠れたタイムトラベル映画の逸品
現代のサンフランシスコを舞台に、時空を超えてやって来たH・G・ウェルズと切り裂きジャックが対決するというタイムトラベル映画の隠れた逸品です。このふたりと時間旅行をミックスしてごちゃ混ぜ娯楽作品として料理してしまったアイデアが秀逸な、アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞作。アヴォリアッツ受賞作にハズレなし!
第18位 モンスターズ/地球外生命体
- 原題:Monsters
- 製作:2010年/イギリス/94分
- 監督:ギャレス・エドワーズ
- 出演:スクート・マクネイリー/ホイットニー・エイブル
異色モンスターロードムービー
地球外生命体が繁殖した近未来のメキシコを舞台に、わけあり男女の奇妙な道行きを描いた異色モンスター映画です。金はなくてもセンスとアイデアがあればSFは撮れることを証明した、タイトルからは想像もつかないその実ロードムービーで、モンスターによって燃え上がるラブストーリーでもあるのです。監督はここから『GODZILLA ゴジラ』へと大出世をしたギャレス・エドワーズ。
第17位 ストレンジ・デイズ/1999年12月31日
- 原題:Strange Days
- 製作:1995年/アメリカ/145分
- 監督:キャスリン・ビグロー
- 出演:レイフ・ファインズ/アンジェラ・バセット
ビグロー姐さんのミレニアムSF映画
1999年12月31日。ミレニアム前夜のロサンゼルスを舞台にヘタレな元刑事の奮闘を描いたSFサスペンスです。本作の見どころは他人の記憶を追体験できるヴァーチャルシステム“スクイッド”の臨場感と、登場人物すべてに共通するせつない想いの一方通行。監督は男より男らしいビグロー姐さんで、脚本は元旦那のジェームズ・キャメロンという豪華さ。
第16位 アヴァロン
- 製作:2001年/日本/106分
- 監督:押井守
- 出演:マウゴジャータ・フォレムニャック/ダリュシュ・ビスクブスキ
押井守、実写唯一の傑作
近未来。過酷な現実を忘れるかのように、仮想戦闘ゲーム“アヴァロン”へと熱中していく人間たちの姿を描いた押井守監督によるSFアクション。夢と現実、少女、兵器、ポーランド、ゲーム、デジタルなど、この時点での押井のすべてが詰まったと言っても過言ではない実写唯一の傑作であり、集大成。『ウィザードリィ』ファンにもおすすめ。
第15位 アルタード・ステーツ/未知への挑戦
- 原題:Altered states
- 製作:1980年/アメリカ/103分
- 監督:ケン・ラッセル
- 出演:ウィリアム・ハート/ブレア・ブラウン
変態ケンちゃんの狂った世界
人類進化の起源を探ろうと、未知のドラッグでラリッてアイソレーション・タンクに入浴するマッドサイエンティストの奇行を描いたトンデモSF映画です。変態ケンちゃんによる狂ったイマジネーションの爆発が小気味いい怪作でありまして、こいつはもう完全なるジャンキー映画です!しかしこんな変態に実在のモデルがいるってんだからさらに驚きですわな。
第14位 アンダー・ザ・スキン 種の捕食
- 原題:Under the Skin
- 製作:2013年/イギリス、アメリカ、スイス/108分
- 監督:ジョナサン・グレイザー
- 出演:スカーレット・ヨハンソン
斬新すぎる捕食SF映画
冬のスコットランドを舞台に、道行く男たちを誘っては黒い底なし沼へと呑み込んでいく孤独な捕食者の姿を描いた異色SFスリラーです。耳障りなノイズをバックに、股間を膨らました男たちがタールトラップに呑み込まれていくシュールな映像がとにかく最高!スカーレット・ヨハンソンのだらしない肉体の圧倒的リアルさもある意味では必見です。
第13位 タンク・ガール
- 原題:Tank Girl
- 製作:1995年/アメリカ/104分
- 監督:レイチェル・タラレイ
- 出演:ロリ・ペティ/ナオミ・ワッツ
若き日のナオミ・ワッツに萌える!
2033年。滅亡寸前の地球をタフに生き抜くタンク・ガールの活躍を描いた人気コミックの実写映画化作品です。パンクでキッチュでクールでポップな早すぎた戦車ねーちゃん映画の快作でして、主役のレベッカを演じたロリ・ペティの魅力もさることながら、売れない頃の黒髪ナオミ・ワッツの眼鏡っ娘ぶりに萌えるのは必至!先頃ようやくBlu-ray化されました♡
第12位 デリカテッセン
- 原題:Delicatessen
- 製作:1991年/フランス/99分
- 監督:ジャン=ピエール・ジュネ&マルク・キャロ
- 出演:ドミニク・ピノン/マリー=ロール・ドゥニャ
ジュネ&キャロの最強タッグ作
核戦争後のパリ郊外にたたずむ精肉店兼アパートの住人たちが巻き起こす騒動を描いたSFダークファンタジーです。『アメリ』のジュネが盟友マルク・キャロと組んで放った毒っけたっぷりの摩訶不思議な映像世界の雨あられ。『アメリ』が喰い足りなかったお方はこちらと『ロスト・チルドレン』を観て心癒されましょう。こっちが本当の姿ですからね。
第11位 オープン・ユア・アイズ
- 原題:Abre los ojos
- 製作:1997年/スペイン/117分
- 監督:アレハンドロ・アメナーバル
- 出演:エドゥアルド・ノリエガ/ペネロペ・クルス
何から何まで夢なのかも
自慢の顔をつぶされたイケメンが夢と現実のはざまをさまよい歩くSFミステリーです。夢から覚めた先もまた夢。っていうかいったい何が現実でどこからが夢だったのか?深読みするとかなり底意地の悪いすべてをひっくり返すような映画でして、考察好きにはたまらんものがあるかと。トム・クルーズによるリメイク版はまあお好みでどうぞ。
第10位 地球爆破作戦
- 原題:Colossus: The Forbin Project
- 製作:1970年/アメリカ/101分
- 監督:ジョセフ・サージェント
- 出演:エリック・ブリーデン/スーザン・クラーク
元祖技術的特異点映画
自我をもったコンピュータによる人類支配の恐怖を描いた、1970年代の隠れた技術的特異点映画の傑作。『ターミネーター』や『ウォー・ゲーム』の先駆けと言ったら理解は早いかも。真の平和を手にしたいのなら、我々は機械に運命を委ねるしかないのだろうか?緊張感のなかでキラリと光るユーモアのセンスも忘れがたい。
第9位 ソイレント・グリーン
- 原題:Soylent Green
- 製作:1973年/アメリカ/97分
- 監督:リチャード・フライシャー
- 出演:チャールトン・ヘストン/エドワード・G・ロビンソン
衝撃のオチが有名な貧乏SF映画
人口爆発と環境汚染により資源が枯渇した未来社会の驚くべき真実を描いた貧乏ディストピア映画です。衝撃のオチばかりが注目されていますが、この映画の何がいいって予算も含めた貧乏描写の数々。事件現場からくすねてきた人生初のお肉に感激する主人公の姿なんて、泣いていいのやら笑っていいのやら!もちろん衝撃のオチも必見です!
第8位 デス・レース2000年
- 原題:Death Race 2000
- 製作:1975年/アメリカ/80分
- 監督:ポール・バーテル
- 出演:デヴィッド・キャラダイン/シモーネ・グリフェス
チープすぎて逆に怖い傑作貧乏SF
人間を轢き殺してポイントを競う全米沸騰の大陸横断キチガイレースの興奮を描いた悪趣味不謹慎映画の傑作です。貧乏すぎるチープさが逆にリアルでドン引きな人体破壊描写の数々。なのに未来背景はヘタクソな絵というシュールさがたまりません。若き日のスタローンがおバカな悪役を演じているのでも有名です。
第7位 ダーク・スター
- 原題:Dark Star
- 製作:1974年/アメリカ/83分
- 監督:ジョン・カーペンター
- 出演:ブライアン・ナレル/カル・カニホルム
史上最高の自主製作SF映画
新天地を求めて宇宙を高速航行中の探査船ダーク・スター号に起こるトラブルを描いた史上最高の自主製作映画です。10位から続いている貧乏臭いSF映画の決定版と言ってもいい大好きな作品で、金がなければセンスでカバーするカーペンターの真骨頂ですわな。奇跡的なまでに美しいラストシーンには拍手喝采です!
第6位 π
- 原題:Pi
- 製作:1998年/アメリカ/85分
- 監督:ダーレン・アロノフスキー
- 出演:ショーン・ガレット/マーク・マーゴリス
狂気に憑かれた男の頭の中身
世界の謎を解き明かす数式に取り憑かれた男の狂気を描いたSFスリラーです。狂った男の虚実ないまぜな怒涛の不条理劇をモノクロで描いた迷宮は、デヴィッド・リンチの傑作『イレイザーヘッド』を彷彿とさせる不気味さで、この映画を観た者にも頭痛を起こさせる悪夢的な魅力が。不安で不穏で不快なセンス・オブ・ワンダーなのだ!
第5位 フェイズIV 戦慄!昆虫パニック
- 原題:Phase IV
- 製作:1974年/アメリカ/84分
- 監督:ソール・バス
- 出演:マイケル・マーフィ/ナイジェル・ダヴェンポート
人間VSアリ!
高度に進化したアリと人間との熾烈な主導権争いを描いた日本未公開の傑作昆虫パニック映画です。天才タイトルデザイナーとして有名なソール・バス唯一の監督作なのですが、どこを切ってもポスターに使えそうな素晴らしいショットの連続だけでご飯3杯はいただける素晴らしさ!おそらくアリに泣かされる世界唯一の映画と言ってもいいでしょう!
第4位 ファンタスティック・プラネット
- 原題:La Planète sauvage/Fantastic Planet
- 製作:1973年/フランス、チェコスロヴァキア/72分
- 監督:ルネ・ラルー
- 声の出演:ジェニファー・ドレイク/エリック・ボージャン
トラウマSFアニメーション
未開の惑星イガムを舞台に巨大なドラーグ族と小さなオム族との戦争の行方を描いたトラウマ切り絵アニメーションです。いわゆる逆転世界を描いたSFの定番ネタなのですが、この摩訶不思議な超越的世界観は悪夢にうなされるほど素晴らしい!『風の谷のナウシカ』の元ネタとの噂もありますが真偽は不明です。
第3位 ニーチェの馬
- 原題:A torinói ló/The Turin Horse
- 製作:2011年/ハンガリー、フランス、スイス、ドイツ/154分
- 監督:タル・ベーラ
- 出演:ボーク・エリカ/デルジ・ヤーノシュ
SF芸術映画の金字塔
荒涼とした大地で暮らす父と娘の終末へのカウントダウンを描いた催眠効果抜群のSF芸術映画です。豪風が吹き荒れるなか、水を汲み、芋を喰い、日常を繰り返しながら終焉へと近づいていくリフレイン。極端に少ないカット数による長回しの圧倒的力強さは睡魔と死闘を繰り広げるだけの価値あり!タル・ベーラさん監督辞めるってホントかな?
第2位 コングレス未来学会議
- 原題:כנס העתידנים/The Congress
- 製作:2013年/イスラエル、ドイツ、ポーランド、フランス、ベルギー、ルクセンブルク/120分
- 監督:アリ・フォルマン
- 出演:ロビン・ライト/ハーヴェイ・カイテル
映画の未来
自身のデータを映画会社に売っぱらった女優ロビン・ライトの地獄巡りを描いたSFドラッグムービーです。劇中で小便ちびりそうになるぐらいイジメ倒されるラビン・ライトの夢はいつ開くのか?実存不安SF映画の新たな金字塔と言ってもいいかもしれませんな。グニャグニャ気持ち悪いアニメパートは吐きそうになるほど必見ですよ!
第1位 スキャナーズ
- 原題:Scanners
- 製作:1981年/カナダ/103分
- 監督:デヴィッド・クローネンバーグ
- 出演:スティーヴン・ラック/マイケル・アイアンサイド
サイキックSF映画の極北!
国際的警備会社によって作り出された超能力者(スキャナー)たちの戦いを描いたSFサイキックスリラーです。我が心の師クローネンバーグが放つ知的でクールで変態で荘厳なハゲ頭大爆発!血管モリモリ!人体発火!ああ~みんなにあの感動と興奮のクライマックスをぜひとも堪能していただきたい!あれは「僕たちの勝利」なのです!僕たちは勝ったのです!
SF映画はまだまだ終わらない!
というわけで、元来の性分なのか、年を取った弊害なのかはわかりませんが、ストレートなものよりもいびつな変化球に愛を感じてしまう変態による、「おすすめマイナーSF映画ベスト20」でありました。お楽しみいただけたでしょうか?参考になりましたでしょうか?
それでは本日はこのへんで……ってまだまだおすすめSF映画は終わんないぞ!この程度じゃ紹介したりないぞ!
てなわけで、おまけの追加のおすすめSF映画後半戦へと怒涛の突入です。「しっつこいなぁまだ続くんかい!」という怒りの突っ込みを重々承知しながらあえて無視し、「選外おすすめSF映画リスト」と「最新版おすすめSF映画ベスト100」を最後にぶっ込みたいと思います。
どうせここまで付き合ったんだから最後まで見ていってよぉ。本ランキングに負けず劣らずの傑作必見SF映画の目白押しだと、誰も褒めてくれないから自画自賛しておりますよって。
選外おすすめSF映画リスト
今回の「おすすめマイナーSF映画ベスト20」にはさまざまな理由で入らなかったものの、是非とも皆さまにおすすめしておきたい選外SF映画を簡単ではありますがリストアップ。ランキングではなく年代順で、配信されている動画サービスも上記同様に併載しておりますので。
ボディ・スナッチャー/恐怖の街(1956)
宇宙からやって来た謎の侵略者によって静かに変わっていく田舎町の恐怖を描いた古典的SFスリラーの傑作。のちに3度もリメイクされたことからもわかるとおりプロットが秀逸なのですが、ドン・シーゲルによる無駄のない演出がめちゃくちゃ怖い同一原作最強作!
ラ・ジュテ(1962)
ある記憶に取り憑かれた男の永劫回帰を、“フォトロマン”と呼ばれるスチール写真の連続で構成した異色短編SF映画。映画における動画の絶対権力を奪った先に開けるひとつひとつのコマの魅力。動かない映画によって心が動かされることもあるのだよ皆の衆。
アンドロメダ…(1971)
未知の病原体への恐怖をひたすらリアルに、ドキュメンタリータッチで描いた地味SF映画の傑作のひとつ。華のない中年科学者どもがひたすら地下でしこしこ研究しているだけの映画がなぜにこうも面白いのか!地味SFが多いランキングですので泣く泣く削った逸品です。
THX-1138(1971)
あらゆるものが管理された未来社会を舞台に、そのシステムから逸脱し始めた反乱分子の闘いを描いたディストピア映画です。アメリカン・ニュー・シネマ的SF映画というかなり実験的かつシュールな作品で、『スター・ウォーズ』以前のルーカスを知る貴重な資料かと。
サイレント・ランニング(1972)
宇宙ステーションでの植物栽培に人生をかけた男の暴走と孤独を描いた、エコロジカルSF映画という異色作です。現代にも通じるエコ思想の暴走が生み出すどうしようもない人間の孤独が痛々しいのですが、そんな彼を癒すドローンたちの健気さに涙するのは必至であります!
スローターハウス5(1972)
カート・ヴォネガットの同名小説を下敷きに、時間と空間を超越してさまようひとりの男の驚愕の人生を映し出した難解哲学SF映画です。無常な人生という時の流れに身を任す男の諦念と達観と楽観を映し出すめくるめく映像群。編集の妙ってのはつまりこういうことさ。
未来惑星ザルドス(1974)
一部のエリートによって支配された未来社会を舞台に、赤ふんどしのショーン・コネリーが濃厚に暴れ回るカルトSF映画です。不老不死のコミュニティに降臨した赤ふんショーン・コネリーの圧倒的なる生と性。人の一生を端的に表現したラストシーンは必見!
カプリコン・1(1977)
NASAによる「アポロ計画陰謀説」を下敷きとした、さまざまな要素を叩き込んだやたらめったら面白い極上SFサスペンスアクションです。職人ピーター・ハイアムズのエンタメ精神が炸裂した快作で、観てもらえればわかります。やたらめったら面白いの!
フューリー(1978)
超能力者であるがゆえに政府の秘密組織によって拉致された息子を救うため、パンツ一丁で決死の追跡を試みる父親の奮闘を描いたSFスリラーです。『キャリー』の姉妹編ともいえるデ・パルマ第2のサイキック映画はデタラメを大爆発によって帳消しにした怪作中の怪作!
バンデッドQ(1981)
孤独な少年がクローゼットから現れた小人たちとともに体験する時空を超えた大冒険を描いたSFファンタジーです。一見すると王道ジュブナイルのようだが見かけに騙されちゃいけませんよ。ギリアムのブラック魂が炸裂した驚愕のラストには拍手喝采ですから!
ウォー・ゲーム(1983)
無邪気なパソコン少年がアクセスした先はアメリカ国防省のスーパーコンピューターで、それによって第三次世界大戦の危機が訪れるという、時代先取りの佳作SFサスペンスです。いま観ると少々古臭くも感じますが、クライマックスの緊張感と結末は今でも絶品!
最後の戦い(1983)
環境の激変によって荒廃した未来世界でひとりの女をめぐって繰り広げられる最後の戦いを描いたSFアクションです。セリフ皆無のモノクロ映像のなかで紡がれるベッソン若気の至り。まだギラギラしていた頃のベッソンが拝める実験的野心作ですよ。
砂の惑星(1984)
フランク・ハーバートのSF大河小説『デューン』の映画化を、あろうことか稀代の変態デヴィッド・リンチに託してしまったというカルトSF映画です。ゆえに変態性爆発であり、ベタな物語をここまで奇怪なデザインで埋め尽くした世界観は変態のみ必見!
スペースバンパイア(1985)
ハレー彗星とともに地球へとやって来た、人の生命エネルギーを吸い取るスペースバンパイアの侵略を描いたSFパニック映画です。細かい話はどうだっていい。すべてはマチルダ・メイの出演シーンほほ全裸によって帳消しだ!それがすべてだ!これが映画だ!
王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987)
もうひとつの地球を舞台に、人類初の有人宇宙飛行を目指す若者たちの苦悩と闘いを描いたSFアニメーションです。もうひとつの地球、もうひとつの現実、もうひとつの俺たちを緻密に描き出した、平均年齢24歳のスタッフによるとんでもない超絶作画を観よ!
ヒドゥン(1987)
寄生エイリアン同士の戦いを、ジャンルごった煮精神によってひたすら面白く撮り上げたB級SF映画の傑作中の傑作。善悪ともにボケにボケ倒す寄生エイリアンによる真顔の大ボケ対決がたまらん快作で、これでカイル・マクラクラン沼にハマった人もきっと多いはず。
ゼイリブ(1988)
人間に擬態したエイリアンを見破るサングラスを手に入れた男の戦いを描いた、ジョン・カーペンターの傑作SFスリラーです。『ダーク・スター』を入れたので泣く泣く外した一本。サングラスをかけるかけないで延々と殴り合う大の大人がたまりません!
ティコ・ムーン(1996)
月面上に造られた都市を舞台に、20年前に行方不明になったティコ・ムーンという人物をめぐる争奪戦を描いたSFノワールです。そうとう込み入ったうえにもったりとした物語はアレですが、独特のビジュアル・色彩センスだけは必見!これだけでも観る価値あり!
イグジステンズ(1999)
脊髄に開けた穴を介して端末とつながるVRゲームを舞台に繰り広げられる現実と虚構のカオスを描いたSFスリラーです。現実と虚構、人体の変容と融合、進化を突き詰めてきたクローネンバーグの集大成的作品は、とにかくグロテスクでエロティックなヴァーチャル落語。
スパイダー パニック!(2002)
アリゾナの田舎町を舞台に、産業廃棄物によって巨大化したクモによる大混乱を描いたSFモンスターパニックです。おバカなB級映画と侮るなかれ。エメリッヒが製作に名を連ねた意外と資金豊富な中規模作で、それでいてB級的面白さに振りきれた潔さが良い!
トゥモロー・ワールド(2006)
子供が誕生しなくなった終末世界を舞台に、最後の希望を守ることになった男の戦いと再生を描いたゼロ年代SF映画の金字塔です。絶望が蔓延しつつある世界に唯一残された希望の光を映し出す驚愕の長回し。そろそろこの作品もメジャーの仲間入りを果たしたかな?
スプライス(2008)
ある科学者夫婦が実験によって誕生させた人間と動物のハイブリッド生命体“ドレン”が巻き起こす混沌を描いたSFスリラーです。『CUBE』のヴィンチェンゾ・ナタリが放つ現代版『フランケンシュタイン』。ドレンの造形と胸糞悪さだけで元は取れちゃう気色悪さ!
アイアン・スカイ(2012)
月の裏側でひそかに生き残ったナチスドイツの残党が、ついに地球侵略に向けて動き出すというSFコメディ映画です。徹底的な悪ふざけ映画でありながら、その根底にはかなり辛辣かつ皮肉な視点も隠れており、つまりは単なるお気楽B級映画と侮るなかれ!
彼女はパートタイムトラベラー(2012)
タイムトラベルの同行者を求める男と、彼に潜入取材することになった新米女性記者との心の交流を描いたマイナーSFラブコメディです。ボクを含めたなかなか前へと進めないダメ人間にこそ観てほしい隠れた傑作で、ラストで必ずあなたはこぶしを振り上げることでしょう!
パラドクス(2014)
無限ループへと閉じ込められた人間たちの過酷な運命と驚愕の真相を描いたメキシコ発のSFスリラーです。非常階段と一本道で繰り広げられる考察好きにはたまらない怒涛の無間地獄。皆さま、イサーク・エスバンという監督の名をその脳裏にどうぞ刻み込んでください!
プリデスティネーション(2014)
凶悪な連続爆弾魔を追う時空警察のエージェントがたどるあまりに数奇な運命を描いたSFサスペンスです。「ネタバレ厳禁!」という文言だけですべてを理解してもらえるかな?タイムパラドクスものの新たな地平を切り開いた尾を食べる蛇なのですこれは!
エクス・マキナ(2015)
美しいAI(人工知能)の人間性についてテストすることになった青年の驚愕の体験を描いたSFスリラーです。コミュニケーションの限界か、技術的特異点か、はたまたジェンダー論かと足りない頭を悩ませた末に叩きつけられる、バカな男が夢見る幻想破壊に戦慄せよ!
トゥモローランド(2015)
滅亡の危機が迫った地球を救うため、その鍵を握る謎の都市トゥモローランドを目指す少女と中年童貞の冒険を描いたSFアドベンチャーです。脚本的な問題点は確かに多いのだが、それ以上にブラッド・バートのセンス、演出力、何よりまさかのゴア描写をボクは推したい!
ジュピターズ・ムーン(2017)
突然、空中を浮遊する能力を手にした難民の少年と、すべてを失った医師との決死の逃避行を描いたSFドラマです。この監督の癖としてやや生真面目な説教臭さは鼻につくものの、緩慢に、ぎこちなく、舞うように浮遊する奇跡の描写には目を奪われるばかり!
ザ・プレデター(2018)
三度地球へと姿を現した宇宙最強ハンター“プレデター”と、その脅威へと立ち向かうならず者特殊部隊員の一瞬の狂い咲きを描いたSFアクションホラーです。誰もが望んだ「プレデター道」を大きく踏み外しながら新たなる地平を切り開いた快作なんですぞこれは!
最新版おすすめSF映画ベスト100
最後に、メジャー系や本記事作成以降に鑑賞したSF映画も選考対象とした「最新版おすすめSF映画ベスト100」を掲載して、この無暗矢鱈と長々しい記事を終了したいと思います。ただ純粋にボクが愛するSF映画たちのランキングとなっておりますので、どうぞこちらも参考にしていただけたら幸いです。
最新版おすすめSF映画ベスト100
- 2001年宇宙の旅
- マッドマックス 怒りのデス・ロード
- パシフィック・リム
- 機動警察パトレイバー2 the Movie
- ヴィデオドローム
- シン・ゴジラ
- 遊星からの物体X
- うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
- ゼロ・グラビティ
- コングレス未来学会議
- 未知への飛行
- トゥモロー・ワールド
- エイリアン
- キング・コング(1933)
- 機動警察パトレイバー 劇場版
- キャリー(1976)
- 猿の惑星:創世記
- ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
- 惑星ソラリス
- スキャナーズ
- ザ・フライ
- ニーチェの馬
- フェイズIV 戦慄!昆虫パニック
- ブレードランナー 2049
- π
- 未来世紀ブラジル
- スターシップ・トゥルーパーズ
- 猿の惑星
- 時計じかけのオレンジ
- ウォッチメン
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
- プレデター
- アイアン・ジャイアント
- CUBE
- ボディ・スナッチャー/恐怖の街
- ファンタスティック・プラネット
- 皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ
- ブレードランナー
- バンデッドQ
- ダーク・スター
- デス・レース2000年
- アンドロメダ…
- ヒドゥン
- サイレント・ランニング
- ロブスター
- 神様メール
- コズモポリス
- ダークシティ
- ゼイリブ
- 複製された男
- ホーリー・モーターズ
- イノセンス
- AKIRA
- X-MEN:ファースト・ジェネレーション
- プリデスティネーション
- スペース カウボーイ
- ヒア アフター
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
- 第9地区
- バック・トゥ・ザ・フューチャー
- マルコヴィッチの穴
- アビス
- ミッドナイト・イン・パリ
- スローターハウス5
- 未来惑星ザルドス
- キングコング:髑髏島の巨神
- 彼女はパートタイムトラベラー
- ターミネーター
- リアル・スティール
- カプリコン・1
- ロボコップ
- SF/ボディ・スナッチャー
- アルファヴィル
- マッドマックス2
- フィッシャー・キング
- アルタード・ステーツ/未知への挑戦
- オープン・ユア・アイズ
- デリカテッセン
- パラドクス
- タンク・ガール
- アンダー・ザ・スキン 種の捕食
- エクス・マキナ
- 千年女優
- メッセージ
- マトリックス
- セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転身
- パラダイム
- ソイレント・グリーン
- デッドゾーン
- マッドマックス
- 地球爆破作戦
- トータル・リコール
- ガメラ2 レギオン襲来
- 散歩する侵略者
- 王立宇宙軍 オネアミスの翼
- 恋はデジャ・ブ
- ウォー・ゲーム
- ラ・ジュテ
- シルバー・グローブ/銀の惑星
- GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
終わりに
いや~こんなにSF映画の傑作ってあったんですね。正直ベスト100では収まりきらんぐらいです。「あれもあったな」「これもあったな」とリストアップしていると久々に観返したくなってくるから困ったもんです。時間がいくらあっても足りませんわ。
ちなみに最多ランクイン監督はホラー映画版と同様、ボクが最も敬愛するカナダが生んだ稀代の変態にして天才のデヴィッド・クローネンバーグ(5位『ヴィデオドローム』20位『スキャナーズ』21位『ザ・フライ』47位『コズモポリス』89位『デッドゾーン』)。
同率首位で5作選出されているのは日本が生んだSFアニメ界の鬼才・押井守(4位『機動警察パトレイバー2』7位『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』15位『機動警察パトレイバー』51位『イノセンス』100位『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』)。
続いて4作選出がジョン・カーペンターとテリー・ギリアム。さらに続いて3作でジョージ・ミラー、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、ポール・バーホーベンが並びます。近年の出世頭としては『メッセージ』(84位)と『ブレードランナー 2049』(24位)を立て続けに発表したドゥニ・ヴィルヌーヴでしょうね(2020年には『デューン 砂の惑星』のリメイクも控えます)。
てなわけで、本当に長々と書き散らしてきた「名よりも実!マイナーでも面白いおすすめSF映画ランキング」これにて終了、本当に終了、ようやく終了。新たな傑作SF映画を鑑賞次第、本記事に投下していくつもりですので、よければまた遊びにいらしてくださいな。
新たなるセンス・オブ・ワンダーを求めて!
コメント
こんばんわ。
モキュメンタリーは大好物でして、「トロールハンター」は好きな作品です。
どれだけホラ話の周りをリアリティーで固められるか?で、作品の良し悪しは大きく分かれますね。失敗すると目も当てられません。
エンディングでの、特別ゲスト(?)は、なかなか日本では難しいでしょう(笑)
ハリーさんこちらにもコメントありがとうございます!
ボクはモキュメンタリー映画は正直あまり好きではないのですけど、この『トロール・ハンター』のちゃんとしたリアリティの積み重ねには非常に好感がもてましたね。ホラ話だからふざけて作っていいわけではありませんから。普通の作品よりもいっそう丁寧に外堀を埋めないと。そういう意味ではラストの特別大物ゲストもそれに一役買っておりますよね。シャレがわかってらっしゃる(笑)。
私は「ダーク・スター」が一番のお気に入りです。あの作品は映画館で観るよりは自宅の狭い自室のパソコン画面で観るのに適しています。映画館よりも四畳半で観た方が臨場感がある稀有な映画です。「映画は映画館で観るべきだ」と偉そうに能書きたれる輩に観てほしい作品です。
最後に船長代理を務めている人が念願かなってサーフィンやって流れ星になっていく映像は美しいですね。
中々渋い「ちょいす」ですね!
見た作品も有れば、まったく知らない作品もあります。
(これ全部お持ちになっているのですか?)
「第8位 デス・レース2000年」は地元(旭川)でみました。
この時、同時上映が「ザ・ディープ」でした。
なんともお馬鹿な映画で「乾いた笑い」でした。
第4位 ファンタスティック・プラネットは
池袋のシネマロサ(だったかな?)で「イレーザーヘッド」と
同時上映したのを見に行きました。
(その後、水疱瘡に罹患したので、特に印象に残っています。)
「第1位 スキャナーズ」は知人に頼んで
「VHD(ご存知ないかも)」でソフトを買ってもらい
それをテープにコピーしてもらいました。
これも好きですが、何と言ってもやはり「ヴィデオ・ドローム」と
「ザ・デッドゾーン」も捨てれません。
※「ザ・デッドゾーン」もいつか、感想を書いて欲しいです!!!
晴雨堂ミカエルさんコメントありがとうございます!
「四畳半SF映画」。言いえて妙ですが、まさにそのとおりな稀有な傑作ですよね。この映画の主人公たちの居住スペースも小汚い部室みたいな狭さでしたし(笑)。貧乏臭いというか生活臭いというか、とにかくなんともいえない味わいが何度観てもたまりません。ボクはこの『ダーク・スター』を劇場で観たことがないので、逆に一度は大きなスクリーンで観てみたいですね。
ダムダム人さんコメントありがとうございます!
ホントはもっと渋い「ちょいす」にしたかったのですけど、ボクではこれが限界でした(笑)。さすがにここであげた作品全部を所有しているわけではありません。『タンク・ガール』なんてはるか昔の深夜枠で一度観たきりです。でも忘れがたい。このたびようやく日本でもソフト化されるようですので、本当に喜ばしいかぎりです。観たことがなかったらぜひ今度お試しください。なかなかの隠れた逸品ですので。
クローネンバーグの『デッドゾーン』はボクも大好きな一本ですので、近い将来にかならずこのブログに登場することでしょう。できればクローネンバーグの作品はすべてレビューしたいと思っておりますので。
こんにちわ
「モンスターズ」、僕も面白く観賞しました。
地球侵略モノの定番は、ファーストコンタクト→開戦→大混乱→反撃、の流れですが、本作のように、「で、その後どうなった?」という作品は脚本・演出の腕の見せどころですね。非日常が日常化してしまった世界を描くのは意外と難しいと思います。
まあ異星人に侵略されても、案外こんなもんかも?人はすぐ、慣れます(笑)
ハリーさんコメントありがとうございます!
怪獣(エイリアン)によって蹂躙されたのちの世界。この視点がなかなか新しく、いわゆる普通の地球侵略ものではない珍味が楽しめるSF映画でしたよね。SF映画らしからぬSF映画というか。でもこれも結局、低予算ゆえの苦肉の策だったのかな?と今となっては思います。ギャレス・エドワーズが大抜擢されたハリウッド版の『ゴジラ』がなぁ……。
はじめまして。
「ダークスター」の感想を検索していて通りすがりに偶然見かけた記事でしたが、面白く読ませていただきました。
うれしいものの多い中、特に3位の「ニーチェの馬」が意外かつうれしかったので、思わずコメント書いてしまいました。私もあれ大好きです!
実は最近までクローネンバーグを敬遠していて「ヴィデオドローム」を見てぶっ飛んだばかりなので、次は「スキャナーズ」を見ようと思います。ベスト5の記事も参考にさせていただきますね。
マーフィさんコメントありがとうございます!
『ダーク・スター』からこの「おすすめSF映画」、そして我が心の師である「クローネンバーグベスト5」まで読んでいただいたということで、誠にありがたいかぎりであります!『ニーチェの馬』はこの手のSF映画ベストテンでは絶対にランクインしないだろうという考えのもと、ボクも大好きな映画ですのであえて上位に入れてみました。これを機に少しでもあのヘンテコリンな映画に触れてくれる人が増えるとこれまた誠にありがたい話であります。
クローネンバーグの映画は癖が強すぎますので、敬遠されてる方はけっこうおられるでしょうね。でも観たら凄いんです!そしてハマったら抜け出せないんです!『ヴィデオドローム』なんてとんでもないスルメです!クローネンバーグ信者といたしましてはすべてがおすすめですが、中でも『スキャナーズ』はぜひとも観てほしい一本ですね。そして『クラッシュ』。っていうか全部(笑)。これを機にマーフィさんもどっぷりとクローネンバーグの世界に耽溺されることを期待しております。それではまたいつでも遊びにいらしてくださいね!
B級映画の帝王、ロジャー・コーマンのフランケンシュタイン禁断の時空もぜひ見て欲しい
通りすがりさん、コメントありがとうございます!
『フランケンシュタイン/禁断の時空』。てっきりコーマン帝国の別監督が撮った作品かと思っていたら、ロジャー・コーマン自身が監督したのですね。しかも出演陣がジョン・ハート、ラウル・ジュリア、ブリジット・フォンダ、ジェイソン・パトリックとはまた豪華!ぜひ観てみたいと思います!と思ったらVHSオンリーではないですか~。こんな映画どこかDVD化してくれるのでしょうか?
「スキャナーズ」と「ヒドゥン」以外見た事ないな。
僕のオススメは「決死園SOS宇宙船」です。「サンダーバード」「謎の円盤UFO」を手がけたジュリアン・アンダーソンの傑作デス!
猫騙さん、こちらにもコメントありがとうございます!
マイナーながら観て損はないSF映画を揃えたと自負しておりますので、気になる作品がありましたらぜひ観てみてください。ボクは『決死圏SOS宇宙船』なる映画は未見ですが、ジュリアン・アンダーソンが初めて人間を起用して撮影した作品のようですね。人間を人間らしく撮ったのか?それとも人間を人形のように撮ったのか?おおいに気になります!