名よりも実!マイナーでも面白いおすすめSF映画ランキング

意外と有名だったり、他作品と被ってたり、単に忘れていたなどの理由によって惜しくも選外となったおすすめSF映画の紹介はこれにて終了。ここからはランキングの後半戦、ベストテンの発表と相成りますので、さらなるマイナーSF映画が目白押しですよ!

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おすすめマイナーSF映画ベストテン

第10位 地球爆破作戦

地球爆破作戦 DVD
エリック・ブレーデン
Colossus: The Forbin Project

  • 1970年/アメリカ/101分
  • 監督:ジョセフ・サージェント
  • 出演:エリック・ブリーデン/スーザン・クラーク

元祖技術的特異点映画

自我をもったコンピュータによる人類支配の恐怖を描いた、1970年代の隠れた技術的特異点映画の傑作。『ターミネーター』や『ウォー・ゲーム』の先駆けと言ったら理解は早いかも。真の平和を手にしたいのなら、我々は機械に運命を委ねるしかないのだろうか?緊張感のなかでキラリと光るユーモアのセンスも忘れがたい。

『地球爆破作戦』を配信している動画サービスは現在ありません。

第9位 ソイレント・グリーン

ソイレント・グリーン DVD
チャールトン・ヘストン
Soylent Green

  • 1973年/アメリカ/97分
  • 監督:リチャード・フライシャー
  • 出演:チャールトン・ヘストン/エドワード・G・ロビンソン

衝撃のオチが有名な貧乏SF映画

人口爆発と環境汚染により資源が枯渇した未来社会の驚くべき真実を描いた貧乏ディストピア映画です。衝撃のオチばかりが注目されていますが、この映画の何がいいって予算も含めた貧乏描写の数々。事件現場からくすねてきた人生初のお肉に感激する主人公の姿なんて、泣いていいのやら笑っていいのやら!もちろん衝撃のオチも必見です!

『ソイレント・グリーン』はプライム・ビデオにてレンタル視聴が可能です。

第8位 デス・レース2000年

Death Race 2000

  • 1975年/アメリカ/80分
  • 監督:ポール・バーテル
  • 出演:デヴィッド・キャラダイン/シモーネ・グリフェス

チープすぎて逆に怖い傑作貧乏SF

人間を轢き殺してポイントを競う全米沸騰の大陸横断キ〇ガイレースの興奮を描いた悪趣味不謹慎映画の傑作です。貧乏すぎるチープさが逆にリアルでドン引きな人体破壊描写の数々。なのに未来背景はヘタクソな絵というシュールさがたまりません。若き日のスタローンがおバカな悪役を演じているのでも有名です。

『デスレース2000年』はU-NEXTにて定額見放題です。

第7位 ダーク・スター

Dark Star

  • 1974年/アメリカ/83分
  • 監督:ジョン・カーペンター
  • 出演:ブライアン・ナレル/カル・カニホルム

史上最高の自主製作SF映画

新天地を求めて宇宙を高速航行中の探査船ダーク・スター号に起こるトラブルを描いた史上最高の自主製作映画です。10位から続いている貧乏臭いSF映画の決定版と言ってもいい大好きな作品で、金がなければセンスでカバーするカーペンターの真骨頂ですわな。奇跡的なまでに美しいラストシーンには拍手喝采です!

『ダーク・スター』を配信している動画サービスは現在ありません。

第6位 π

π Blu-ray
ショーン・ガレット
Pi

  • 1998年/アメリカ/85分
  • 監督:ダーレン・アロノフスキー
  • 出演:ショーン・ガレット/マーク・マーゴリス

狂気に憑かれた男の頭の中身

世界の謎を解き明かす数式に取り憑かれた男の狂気を描いたSFスリラーです。狂った男の虚実ないまぜな怒涛の不条理劇をモノクロで描いた迷宮は、デヴィッド・リンチの傑作『イレイザーヘッド』を彷彿とさせる不気味さで、この映画を観た者にも頭痛を起こさせる悪夢的な魅力が。不安で不穏で不快なセンス・オブ・ワンダーなのだ!

『π』を配信している動画サービスは現在ありません。

第5位 フェイズIV 戦慄!昆虫パニック

フェイズIV 戦慄!昆虫パニック DVD
ナイジェル・ダヴェンポート
Phase IV

  • 1974年/アメリカ/84分
  • 監督:ソール・バス
  • 出演:マイケル・マーフィ/ナイジェル・ダヴェンポート

人間VSアリ!

高度に進化したアリと人間との熾烈な主導権争いを描いた日本未公開の傑作昆虫パニック映画です。天才タイトルデザイナーとして有名なソール・バス唯一の監督作なのですが、どこを切ってもポスターに使えそうな素晴らしいショットの連続だけでご飯3杯はいただける素晴らしさ!おそらくアリに泣かされる世界唯一の映画と言ってもいいでしょう!

『フェイズIV 戦慄!昆虫パニック』を配信している動画サービスは現在ありません。

第4位 ファンタスティック・プラネット

La Planète sauvage/Fantastic Planet

  • 1973年/フランス、チェコスロヴァキア/72分
  • 監督:ルネ・ラルー
  • 声の出演:ジェニファー・ドレイク/エリック・ボージャン

トラウマSFアニメーション

未開の惑星イガムを舞台に巨大なドラーグ族と小さなオム族との戦争の行方を描いたトラウマ切り絵アニメーションです。いわゆる逆転世界を描いたSFの定番ネタなのですが、この摩訶不思議な超越的世界観は悪夢にうなされるほど素晴らしい!『風の谷のナウシカ』の元ネタとの噂もありますが真偽は不明です。

『ファンタスティック・プラネット』はビデオマーケットにてレンタル視聴が可能です。

第3位 ニーチェの馬

A torinói ló/The Turin Horse

  • 2011年/ハンガリー、フランス、スイス、ドイツ/154分
  • 監督:タル・ベーラ
  • 出演:ボーク・エリカ/デルジ・ヤーノシュ

SF芸術映画の金字塔

荒涼とした大地で暮らす父と娘の終末へのカウントダウンを描いた催眠効果抜群のSF芸術映画です。豪風が吹き荒れるなか、水を汲み、芋を喰い、日常を繰り返しながら終焉へと近づいていくリフレイン。極端に少ないカット数による長回しの圧倒的力強さは睡魔と死闘を繰り広げるだけの価値あり!タル・ベーラさん監督辞めるってホントかな?

『ニーチェの馬』はU-NEXTにて定額見放題です。

第2位 コングレス未来学会議

כנס העתידנים/The Congress

  • 2013年/イスラエル、ドイツ、ポーランド、フランス、ベルギー、ルクセンブルク/120分
  • 監督:アリ・フォルマン
  • 出演:ロビン・ライト/ハーヴェイ・カイテル

映画の未来

自身のデータを映画会社に売っぱらった女優ロビン・ライトの地獄巡りを描いたSFドラッグムービーです。劇中で小便ちびりそうになるぐらいイジメ倒されるラビン・ライトの夢はいつ開くのか?実存不安SF映画の新たな金字塔と言ってもいいかもしれませんな。グニャグニャ気持ち悪いアニメパートは吐きそうになるほど必見ですよ!

『コングレス未来学会議』はU-NEXTにて定額見放題です。

第1位 スキャナーズ

Scanners

  • 1981年/カナダ/103分
  • 監督:デヴィッド・クローネンバーグ
  • 出演:スティーヴン・ラック/マイケル・アイアンサイド

サイキックSF映画の極北!

国際的警備会社によって作り出された超能力者(スキャナー)たちの戦いを描いたSFサイキックスリラーです。我が心の師クローネンバーグが放つ知的でクールで変態で荘厳なハゲ頭大爆発!血管モリモリ!人体発火!ああ~みんなにあの感動と興奮のクライマックスをぜひとも堪能していただきたい!あれは「僕たちの勝利」なのです!僕たちは勝ったのです!

『スキャナーズ』はU-NEXTにて定額見放題です。

終わりに

というわけで、年間200本程度しか映画を観ない中途半端なボクによる、「マイナーでも面白いおすすめSF映画ランキングベスト20」でありました。まだ観ていない映画、気になる映画、再見したい映画がございましたら、ぜひともお試しあれ。

莫大な予算をかけた大作SF映画も確かに面白いのですが、ここに挙げたような低予算だけどセンス・オブ・ワンダーと狂気があふれるマイナーSF映画にも観るべき傑作がたくさんありますので、どうぞこれを機会にご自分でも探してみてくださいな。

次のページは「最新版おすすめSF映画ランキング」です。ベスト100まで枠を広げた膨大な数のSF映画をリストアップしましたので、ぜひ最後に覗いてやってください。
おすすめ映画
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スパイクロッド

映画を観たらとりあえず感想とイラストを書く(描く)人畜無害な釘バット。ちなみにイラストはぺんてるの筆ペン一本によるアナログ描き。

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コメント

  1. ハリー より:

    こんばんわ。
    モキュメンタリーは大好物でして、「トロールハンター」は好きな作品です。
    どれだけホラ話の周りをリアリティーで固められるか?で、作品の良し悪しは大きく分かれますね。失敗すると目も当てられません。
    エンディングでの、特別ゲスト(?)は、なかなか日本では難しいでしょう(笑)

  2. スパイクロッド より:

    ハリーさんこちらにもコメントありがとうございます!
    ボクはモキュメンタリー映画は正直あまり好きではないのですけど、この『トロール・ハンター』のちゃんとしたリアリティの積み重ねには非常に好感がもてましたね。ホラ話だからふざけて作っていいわけではありませんから。普通の作品よりもいっそう丁寧に外堀を埋めないと。そういう意味ではラストの特別大物ゲストもそれに一役買っておりますよね。シャレがわかってらっしゃる(笑)。

  3.  私は「ダーク・スター」が一番のお気に入りです。あの作品は映画館で観るよりは自宅の狭い自室のパソコン画面で観るのに適しています。映画館よりも四畳半で観た方が臨場感がある稀有な映画です。「映画は映画館で観るべきだ」と偉そうに能書きたれる輩に観てほしい作品です。
     最後に船長代理を務めている人が念願かなってサーフィンやって流れ星になっていく映像は美しいですね。

  4. ダムダム人 より:

    中々渋い「ちょいす」ですね!
    見た作品も有れば、まったく知らない作品もあります。
    (これ全部お持ちになっているのですか?)
    「第8位 デス・レース2000年」は地元(旭川)でみました。
    この時、同時上映が「ザ・ディープ」でした。
    なんともお馬鹿な映画で「乾いた笑い」でした。
    第4位 ファンタスティック・プラネットは
    池袋のシネマロサ(だったかな?)で「イレーザーヘッド」と
    同時上映したのを見に行きました。
    (その後、水疱瘡に罹患したので、特に印象に残っています。)
    「第1位 スキャナーズ」は知人に頼んで
    「VHD(ご存知ないかも)」でソフトを買ってもらい
    それをテープにコピーしてもらいました。
    これも好きですが、何と言ってもやはり「ヴィデオ・ドローム」と
    「ザ・デッドゾーン」も捨てれません。
    ※「ザ・デッドゾーン」もいつか、感想を書いて欲しいです!!!

  5. スパイクロッド より:

    晴雨堂ミカエルさんコメントありがとうございます!
    「四畳半SF映画」。言いえて妙ですが、まさにそのとおりな稀有な傑作ですよね。この映画の主人公たちの居住スペースも小汚い部室みたいな狭さでしたし(笑)。貧乏臭いというか生活臭いというか、とにかくなんともいえない味わいが何度観てもたまりません。ボクはこの『ダーク・スター』を劇場で観たことがないので、逆に一度は大きなスクリーンで観てみたいですね。

  6. スパイクロッド より:

    ダムダム人さんコメントありがとうございます!
    ホントはもっと渋い「ちょいす」にしたかったのですけど、ボクではこれが限界でした(笑)。さすがにここであげた作品全部を所有しているわけではありません。『タンク・ガール』なんてはるか昔の深夜枠で一度観たきりです。でも忘れがたい。このたびようやく日本でもソフト化されるようですので、本当に喜ばしいかぎりです。観たことがなかったらぜひ今度お試しください。なかなかの隠れた逸品ですので。
    クローネンバーグの『デッドゾーン』はボクも大好きな一本ですので、近い将来にかならずこのブログに登場することでしょう。できればクローネンバーグの作品はすべてレビューしたいと思っておりますので。

  7. ハリー より:

    こんにちわ
    「モンスターズ」、僕も面白く観賞しました。
    地球侵略モノの定番は、ファーストコンタクト→開戦→大混乱→反撃、の流れですが、本作のように、「で、その後どうなった?」という作品は脚本・演出の腕の見せどころですね。非日常が日常化してしまった世界を描くのは意外と難しいと思います。
    まあ異星人に侵略されても、案外こんなもんかも?人はすぐ、慣れます(笑)

  8. スパイクロッド より:

    ハリーさんコメントありがとうございます!
    怪獣(エイリアン)によって蹂躙されたのちの世界。この視点がなかなか新しく、いわゆる普通の地球侵略ものではない珍味が楽しめるSF映画でしたよね。SF映画らしからぬSF映画というか。でもこれも結局、低予算ゆえの苦肉の策だったのかな?と今となっては思います。ギャレス・エドワーズが大抜擢されたハリウッド版の『ゴジラ』がなぁ……。

  9. マーフィ より:

    はじめまして。
    「ダークスター」の感想を検索していて通りすがりに偶然見かけた記事でしたが、面白く読ませていただきました。
    うれしいものの多い中、特に3位の「ニーチェの馬」が意外かつうれしかったので、思わずコメント書いてしまいました。私もあれ大好きです!
    実は最近までクローネンバーグを敬遠していて「ヴィデオドローム」を見てぶっ飛んだばかりなので、次は「スキャナーズ」を見ようと思います。ベスト5の記事も参考にさせていただきますね。

  10. スパイクロッド より:

    マーフィさんコメントありがとうございます!
    『ダーク・スター』からこの「おすすめSF映画」、そして我が心の師である「クローネンバーグベスト5」まで読んでいただいたということで、誠にありがたいかぎりであります!『ニーチェの馬』はこの手のSF映画ベストテンでは絶対にランクインしないだろうという考えのもと、ボクも大好きな映画ですのであえて上位に入れてみました。これを機に少しでもあのヘンテコリンな映画に触れてくれる人が増えるとこれまた誠にありがたい話であります。
    クローネンバーグの映画は癖が強すぎますので、敬遠されてる方はけっこうおられるでしょうね。でも観たら凄いんです!そしてハマったら抜け出せないんです!『ヴィデオドローム』なんてとんでもないスルメです!クローネンバーグ信者といたしましてはすべてがおすすめですが、中でも『スキャナーズ』はぜひとも観てほしい一本ですね。そして『クラッシュ』。っていうか全部(笑)。これを機にマーフィさんもどっぷりとクローネンバーグの世界に耽溺されることを期待しております。それではまたいつでも遊びにいらしてくださいね!

  11. 通りすがり より:

    B級映画の帝王、ロジャー・コーマンのフランケンシュタイン禁断の時空もぜひ見て欲しい

    • スパイクロッド spikerod より:

      通りすがりさん、コメントありがとうございます!

      『フランケンシュタイン/禁断の時空』。てっきりコーマン帝国の別監督が撮った作品かと思っていたら、ロジャー・コーマン自身が監督したのですね。しかも出演陣がジョン・ハート、ラウル・ジュリア、ブリジット・フォンダ、ジェイソン・パトリックとはまた豪華!ぜひ観てみたいと思います!と思ったらVHSオンリーではないですか~。こんな映画どこかDVD化してくれるのでしょうか?

  12. 猫騙 より:

    「スキャナーズ」と「ヒドゥン」以外見た事ないな。
    僕のオススメは「決死園SOS宇宙船」です。「サンダーバード」「謎の円盤UFO」を手がけたジュリアン・アンダーソンの傑作デス!

    • スパイクロッド スパイクロッド より:

      猫騙さん、こちらにもコメントありがとうございます!

      マイナーながら観て損はないSF映画を揃えたと自負しておりますので、気になる作品がありましたらぜひ観てみてください。ボクは『決死圏SOS宇宙船』なる映画は未見ですが、ジュリアン・アンダーソンが初めて人間を起用して撮影した作品のようですね。人間を人間らしく撮ったのか?それとも人間を人形のように撮ったのか?おおいに気になります!