たわわに実ったブライス・ダラス・ハワード。もといクレアおばさん。彼女がハイヒールでパーク内をいろいろ揺らしながら疾走するだけでボクもロン・ハワードも大満足だ。
作品情報
ジュラシック・ワールド
- 原題:Jurassic World
- 製作:2015年/アメリカ/125分
- 監督:コリン・トレヴォロウ
- 脚本:リック・ジャッファ/アマンダ・シルヴァー/コリン・トレヴォロウ/デレク・コノリー
- 撮影:ジョン・シュワルツマン
- 音楽:マイケル・ジアッチーノ
- 出演:クリス・プラット/ブライス・ダラス・ハワード/ニック・ロビンソン/タイ・シンプキンス/イルファン・カーン/ヴィンセント・ドノフリオ
予告編動画
解説
まったく懲りない恐竜テーマパークがしつこく4度目の不祥事を巻き起こすSFパニックアドベンチャーのシリーズ第4弾です。
監督は大抜擢となったほぼ新人と言ってもいい『彼女はパートタイムトラベラー』のコリン・トレヴォロウ。主演は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のクリス・プラット、『レディ・イン・ザ・ウォーター』のブライス・ダラス・ハワード。
共演には『キングス・オブ・サマー』のニック・ロビンソン、『インシディアス』のタイ・シンプキンス、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』のイルファン・カーン、『マグニフィセント・セブン』のヴィンセント・ドノフリオ、『ジュラシック・パーク』にも出演していたB・D・ウォンなど。
あらすじ
イスラ・ヌブラル島で起こったジュラシック・パークの惨劇から22年後。ついに完成した新生恐竜テーマパーク“ジュラシック・ワールド”は連日多くの観光客で賑わっていた。
この日はパークの運営責任者であるクレア(ブライス・ダラス・ハワード)の甥ふたりも来園していたのだが、多忙な彼女はふたりの面倒をアシスタントに任せ、次なる目玉のハイブリッド恐竜“インドミナス・レックス”の視察へと向かうことに。
クレアの要請を受けて、ラプトルの調教師であるオーウェン(クリス・プラット)もインドミナスの飼育エリアを訪れていたが、驚くべきことにそこにはなんの生体反応もなかった。しかしこれは高い知能を誇るインドミナスの狡猾な罠だったのだ……。
感想と評価/ネタバレ多少
ただいま大絶賛炎上中である『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』に続き、眠い目をこすりながら2日連続のレイトショーにて鑑賞してまいりました。
ネットや知人の評価は上々でしたので、実はあまり好きなシリーズではないものの、ブログのネタにとりあえずは観ておこうかなと、軽~い気持ちで近場の東宝シネマズへとヒョコヒョコ馳せ参じた次第。
バカのおかげでシリーズは続く
すでに多くの方が各所で指摘されているとおり、「何回同じ失敗を繰り返したら気が済むねん!」という物語なのですが、その手の失敗を繰り返すバカがいなければこういうシリーズの存続はないのもまた事実。
かくいうボク自身もこの脚本の杜撰さには大きな不満と落胆を抱えた怒れる観客のひとりではあるものの、これもまた世の常、人の常として片目をつぶって微笑んでやろうと、なるわけないのがこれまた世の常、人の常。
というわけで、バカな人間がバカなミスによってバカな大惨事を引き起こすバカな映画でありました。「これはアトラクション映画なのだからこれでいいのだ!」とバカボンパパ風に説得されたところで、「うん!これでいいのだ!」となるわきゃないですわな。
そんなボクの落胆は落ちるとこまで落ち、やがては心地よい眠りへと落ちていくのだろうなと思いきや、ギリギリですくい上げ、「カッ!」と刮目させてくれたのが、ほかならぬ「たわわに実った芳醇な果実」だったわけであります。
たわわに実ったブライス嬢
「たわわ」の正体はすでに本作をご覧になられた方ならおわかりでしょう。この映画の主役のひとり、というか真の主役ともいえるブライス・ダラス・ハワード演じるクレアおばさんその人であります。
名匠ロン・ハワード監督の娘であり、M・ナイト・シャマランの『ヴィレッジ』『レディ・イン・ザ・ウォーター』の主役を務めたものの、その後はいまいちパッとせず、見るたびに印象が変わって覚えられない女優としてなかば忘却の彼方でした。
本作にしてもそうでして、「あれ?こんな顔だったっけか?」という違和感をいだきつつ、最後に化粧がはがれ落ちたアップによってようやく「そうそう!ブライス・ダラス・ハワードってこんな顔!」と認識した次第。
そんなどこか中途半端な女優だった彼女が、映画の展開とともにどんどん薄着になっていき、たわわに実った見事なお乳を揺らし、ハイヒールで泥だらけになりながらジャングルを疾走する。これがボクを地獄の淵から救ってくれた!
これだけではフェミニストの方々から筒井康隆の『懲戒の部屋』よろしく、吊し上げ拷問の末の懲罰を食らいかねませんので、慌てて補足いたしますと、やはりこのクレアというパワフルな女性のキャラクターと成長のドラマが魅力なわけです。
けっしておっぱいだけが魅力なわけではなく、男と同等に活躍、行動、成長する現代的ヒロイン像が魅力的だったのです。おっぱいはおっぱいであっておっぱい以上ではないのです!
技術よりセンスが命
ひととおりの弁解が済みましたところで、クレアおばさんのたわわな存在感には大きく劣るものの、この映画のもうひとつの主役である恐竜描写についての感想を述べさせていただきます。
CG技術が発展した昨今、いまやリアルな恐竜が画面に登場した程度ではなんらの感動も興奮も生み出さなくなっているのが現状で、求められているのはやはり見せ方のセンスなわけであります。
この映画にそのセンスが備わっていたかといったら残念ながら否で、映画の冒頭、パークの全貌をカメラが舐めていくシーンのヘタクソさには正直愕然としてしまいました。まったくもってワクワク感がないのですよね。
単調な空撮によって映し出されたこのテーマパークに、「ぜひとも行ってみたい!」という興奮がかけらもわき上がってこないのですよ。撮り方の問題もあるでしょうが、最大の問題はデザインでしょうね。ホントにこれではただのデカい動物園でしかない。
クライマックスで大逆転!
その後もまったく浮上のきざしは見られず、クレアの存在以外にはまったく惹かれる部分がなかったこの映画。しかし中盤の解き放たれた翼竜たち、後半への転換点となるラプトル出撃をきっかけとし、映画の盛り上がりはいっきに加速し出すのです。
このへんで主要キャラクターがようやく一堂に会したことにより、ドラマ的な加速もそれを援護しております。その流れのなかで突入する興奮のるつぼと化した圧巻のクライマックス!この展開には素直に燃えてしまいましたね!
ネタバレになるので多くは語りませんが、終わりよければすべてよし!「アトラクション映画なのだからこれでいいのだ!」というバカボンパパは正しかったのであります。欲を言えばもうちょっとちゃんと伏線を……というのはもうやめときましょうね。
愛にあふれたファンムービー
1作目の『ジュラシック・パーク』に対するオマージュ精神を全開にした、莫大な予算をかけたファンムービーとも形容できる本作。それゆえにあのクライマックス。この画だけは最高にカッコよかったラストカット。
『ジュラシック・パーク』とスピルバーグへの愛があふれた本作ではありますが、実を言うと自分はスピルバーグも『ジュラシック・パーク』も好きではありません。それがこの映画を心から楽しめるかどうかの分岐点なのかもしれませんね。
というわけで、基本的にはあまり出来がいいとは言えない映画ではありますが、あの興奮のクライマックスを観るだけでも十分に価値はありますよ。あとクレアおばさんのお乳。これでノーブラだったらなおよかった。
って、あ!フェミニストの団体が!やめて!許して!腎虚刑だけは勘弁して!筒井せんせぇえぇぇえぇーーーーー!!!
個人的評価:5/10点
DVD&Blu-ray
VOD・動画配信
『ジュラシック・ワールド』が定額見放題なおすすめ動画配信サービスはプライム・ビデオ(2020年4月現在。最新の配信状況はAmazonの公式サイトにてご確認ください)。
コメント
そうか、クレアさんは「ヴィレッジ」の少女でしたか!
全然気づかなかったわ。
それとストーリーがつまらなかったのと映像が見飽きたものという
意見に大賛成です。
バカがいて大惨事を招く、という手法はもう飽きました。
ついでにラブもいりません。なので本当はつまらなかったのだ。
大きな声で言うと叱られるので、ここだけで書きます(^-^;
ミス・マープルさん、コメントありがとうございます!
『ヴィレッジ』のころは華奢で色白な薄幸の少女でしたからね。
その後はなんかコロコロとイメージが変わっておりまして、
この映画のクレアおばさんも初めは誰だかわかりませんでした。
クレジットを観てようやくって感じでしたね。
あまり大ぴっらには言えない批判をこの場を借りて叫んでもらう。
そういうブログになったらボク的にはうれしいですね~。
つまらんもんはつまらんですから!
ってボクはあのクライマックスだけは一押しですよ!
ついでにクレアおばさんのたわわな果実♪
こんにちは。
上等なハイヒールって1日履いてても疲れないんだそうですね。
私はそんなの履いたことないのでわかりませんが。笑
トラックバック届いたかな〜?
ケフコタカハシさん、コメントありがとうございます!
なるほど!クレアおばさんのハイヒールは上等だったわけですね!
ボクも履いたことないのでわかりませんが、
だからクレアはあれだけ走れたわけだ♪
TBはまた残念ながら反映されておりません。
重ね重ね申し訳ありませんです。
こちらから送ってみますね!