『レディ・プレイヤー1』感想とイラスト 俺はマーク・ライランスで行く!

映画『レディ・プレイヤー1』マーク・ライランスのイラスト(似顔絵)

現実世界では夢も希望も消え失せた近未来を舞台に、高々と「俺は〇〇で行く!」と宣言したオタクの夢がかなう場所。監督もその夢にこっそり参戦していたのでしょう。「俺はマーク・ライランスで行く!」と。

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目次

『レディ・プレイヤー1』感想とイラスト 俺はマーク・ライランスで行く!

  1. イラスト
  2. 作品データ
    1. 予告編動画
  3. 感想と評価/ネタバレ多少
    1. とりあえず結論から
    2. 仮想に生きる人々
    3. オタも普通も包み込む
    4. スピルバーグの夢?

作品データ

『レディ・プレイヤー1』
Ready Player One

  • 2018年/アメリカ/140分
  • 監督:スティーヴン・スピルバーグ
  • 原作:アーネスト・クライン
  • 脚本:ザック・ペン/アーネスト・クライン
  • 撮影:ヤヌス・カミンスキー
  • 音楽:アラン・シルヴェストリ
  • 出演:タイ・シェリダン/オリヴィア・クック/ベン・メンデルソーン/マーク・ライランス/サイモン・ペッグ

参考 レディ・プレイヤー1 – Wikipedia

予告編動画

感想と評価/ネタバレ多少

悲惨な現実から目を背けて、甘美なヴァーチャルリアリティに入りびたる荒廃した近未来の地球を舞台に、そこに隠された宝をめぐって繰り広げられる争奪戦を描いたSFアクション超大作です。監督は『ブリッジ・オブ・スパイ』のスティーヴン・スピルバーグ。

とりあえず結論から

全オタクが全身の穴という穴からオタ汁を垂れ流して歓喜にむせび泣く大傑作として激賞の嵐が吹き荒れている『レディ・プレイヤー1』。いわゆるポップカルチャーに精通しているオタクではないただの映画好きが観たらどんな感想になるのか?

一言で申しますと「面白い!」、でも二言目には「物足りない」となった事実を熱気に水を差すようですがご報告させていただきます。いや普通に面白いとは思うのですが、オタク的熱量の差がそのまま本作に対する熱気の差となって表れてしまっているのですよね。

仮想に生きる人々

絶妙なダサカッコよさを誇るヴァン・ヘイレンの『Jump』で幕を開ける本作。このダサカッコよさに乗せて、主人公ウェイド(パーシヴァル)が暮らすスラム街、新手の高層トレーラーハウスを縦移動で見せていく演出にはスピルバーグの技巧が光っております。

『レディ・プレイヤー1』における現実の世界観を説明しながら、その荒廃ぶりとVRにハマる人々の熱気、または狂気を下降というかたちで見せていくスピルバーグの超絶技巧。ボク的にはここだけで元は取れたと言っても過言ではない(ポイント鑑賞だから0円だけど)。

世界は悪い方向へと進み、人々の希望は失われて久しく、彼らの夢はもはやヴァーチャル空間のなかにだけ存在する。そんな仮想世界オアシスを作り出した男ハリデーの遺言、「オアシス内に隠したイースター・エッグを見つけ出した者に莫大な遺産と全権を与える」。

人々はこの遺言に狂喜し、今日もまた思い思いのアバターへと姿を変え、自らの夢をかなえるべく過酷なアノラック・ゲームへと身を投じ、ハリデーが仕掛けた謎を解くべく現実世界以上の熱気をもってヴァーチャル空間を「生きて」おるのでありました。

参考 イースター・エッグ (コンピュータ) – Wikipedia

オタも普通も包み込む

残念ながらジョージ・マイケルもプリンスももうこの世では「生きてない」のですが、彼らが遺した音楽は今もこれからも「生き続けて」いきます。それがポップカルチャーの力であり、本作『レディ・プレイヤー1』の力の源とも言えるでしょう。

劇中で主人公たちが探し回るイースターエッグと等しく、監督スピルバーグが本作のなかに仕掛けた膨大なイースターエッグを血眼になって探す我らの眼球の痛みが、それを如実に物語っております。

あ!バットマン!ってさっそくのデロリアンかよ!ぬおおぉっ!金田のバイクだデコ助野郎!あのキングコングはいったいどのキングコングなんだろう?ってアイアン・ジャイアントォ!チェストバスタァー!デュラン・デュランからのバカルー・バンザイってアホかよおい!

てな感じの映画・音楽・アニメ・ゲームの隠し要素が、主に1980年代ポップカルチャーを中心に過酷な眼球運動を強いる圧倒的情報量でそこかしこに散りばめられており、それを探す楽しみ、見つけた喜び、自分の琴線とシンクロした至福がこの作品を支えているのは明白です。

要するにオタクであればあるほどシンクロ度が増す「俺たちの映画」。それではオタクではない一般客はどうなのだろう?『バック・トゥザ・フューチャー』や『ガンダム』は知っていたとしても、『バカルー・バンザイ』や『ビルとテッド』なんか知らぬ存ぜぬな普通の人々。

そんな普通の人も普通に楽しめる映画として仕上げてくる手練がスピルバーグの天然人たらしたるゆえん。原点回帰ともいえる息つく暇もない怒涛のテンポによってキレッキレのアクションを叩きつけてくる、御年71歳の離れ業王道エンタメ快作。正直じじいが撮ったとは思えん!

偉大なる先輩として後輩オタクたちのオタ汁を全身全霊で浴びながら、それでも普通の人々への配慮をなくさない、高度に進化したみんなに愛される唯一無二な異次元オタ監督スピルバーグ。彼のDNAには人から嫌われないための情報が最初から仕込まれていたのでしょう。

オアシス内で死亡したキャラがコイン化するチャリンチャリンも、要するに疑似人体破壊描写なわけで、後半では疑似頭部爆破や疑似腕チョンパなども乱れ飛ぶ隠れゴア映画なのでありますが、そんなことをしながら一般客に不快感を与えない見事なまでの隠密残虐稼業。

明らかに闇を抱えながら、その闇をスマートに変換してしまうすべをどうやってか身につけた天才スピルバーグ。しかしそのいびつさを上手くオブラートに包んで全方向へと影響を与える奇跡の天才ぶりがボクとは合わない理由。スピルバーグさん、あなた上手すぎるんだよ。

スピルバーグの夢?

オタクが愛する「俺たちの映画」としてはいびつさが不足しているような気がするし、普通の人が楽しめるエンタメ快作としてはそのオタ度が鬱陶しく映りそうな気がするし、ちょうど中間に位置していると自認しているボクのような人間にはすべてがちょっとずつ物足りない。

それはラストで示される、オタクを全面肯定しながら「旨い飯を喰うためには火曜、木曜ぐらいは休もうや」というしごくまっとうなメッセージが如実に表しているような気が。いやもう「おっしゃるとおり!」としか言いようのないお説教なのですが、それを実現する難しさよ。

その困難と現実性を真摯に描く気があったとするならば、何ゆえ主人公たちはそこそこの美男美女なのか?同じくオタク出身でオスカーを獲得したギレルモ・デル・トロの『シェイプ・オブ・ウォーター』と比較しても、これは旧態依然だと言わざるを得ないのでは?

さらには事態をややこしくしているのが、オアシスの創始者ハリデーの存在。現実世界における彼の後悔を追体験し、その轍を踏まないための長く激しい旅路がつまりはこの『レディ・プレイヤー1』だったわけですが、そんなハリデーの最終形態とはいったいなんだったのか?

あれはたぶん一種の『攻殻機動隊』であり、彼自身がそういう選択をし、そこに存在することを望んだのでしょうが、あれは要するに監督スピルバーグ自身の姿でしょう?いや、こうなっていたかもしれないもうひとりのスピルバーグの姿、ありえた未来の姿なのかな?

いや待てよ、本当はこうなりたかった姿、オタククリエイターとしての究極最終形態こそがあの姿、あの部屋、「遊んでくれてありがとう」であり、これは実は現実と折り合うすべを学んだスピルバーグの後悔の表れで……いや、だとしたら……つまり……結論は………

……マーク・ライランスが超絶きゃわゆい♥

個人的評価:6/10点

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コメント

  1. えるぼーロケッティア より:

    僕はもうほぼ満点というか、大事な一本になってしまいました。
    漫画、アニメ、ゲーム、映画。
    いろんなポップカルチャーを好きであり続けて本当によかったと実感させてくれるし
    そういうものを好きでい続けていいんだよ、っていうスピルバーグの優しさを感じました。
    ガンダムとメカゴジラが出た時点で僕は本当に泣きました。
    頬を涙が伝うなんていつ振りだろうってレベルで泣きました。
    日本のヒーローを、今世界中の皆が見てるんだ。
    どうだかっこいいだろ、とそんな思いが溢れかえってしまったというか。
    最後の試練もまたにくいというか、ATARIのドット絵のゲーム。
    ゲームの原典に立ち返るというのがゲームも好きな身としては魂が震えるし
    クリア条件が勝つことじゃなくひたすらダンジョンを歩きまわるという
    「楽しむ」ことが条件になっているのが素晴らしい。

    さらにあのゲームに熱中してる少年ハリデーは確かにスピルバーグそのものですが、
    幼いころ、テレビの前であぐらをかいてゲームに熱中してる僕らそのものとも受け取れて、夕日というノスタルジーを刺激するシチュエーションも相まって再び泣きました。

    ただスパイクロッドさんのスピルバーグの内に密かに抱えてるんじゃないかというものは見たくないような知りたくないような気がしてしまいます・・・(笑)
    なんかはっきり言語化してしまうのが怖いです。

    ある意味、宮崎駿や富野さんみたくはっきりきついことを言う面倒くさい人のほうが
    安心してみてられるのかなぁ、なんて思ったりしました。

    • スパイクロッド より:

      えるぼーロケッティアさん、コメントありがとうございます!

      ボクは映画や漫画のキャラクターやガジェットが好きなわけではなく、あくまで作品トータルとして見てしまうところがあって、『シャイニング』を完全再現したシーンなんかは素直に喜んだんですが、あのキャラがいたとかこのガジェットが登場してたとかにはどうにもピンとこず、結局のところやはりボクは「オタク」ではないんだな~と痛感した次第です。でもガンダムとメカゴジラの登場には素直に燃えましたよ!「俺はガンダムで行く!」なんかちょっと泣きそうにもなりました(笑)。「日本凄い!」という風潮にはあまり安易に乗りたくはないですが、これに関しては素直に「日本凄い!」と言ってもいいかもしれませんよね。

      スピルバーグの抱える闇に関してですが、これはもうボクの妄想の域を出ないたわごとでもありまして、あまりお気になさらないように。でも明確に『未知との遭遇』以前と以後では何かが変わったとは思っております。それが意図的なのか自然となのかはわかりませんが、ここをきっかけに完全無欠な世界のスピルバーグへと変貌を果たしたと。でもボクは、変わる前の以前のスピルバーグのほうが好きなんですよねぇ(笑)。

      • 通りすがり より:

        シャイニングの再現は僕も凄い嬉しかったけどそもそもキングが納得した映画なんて一つもないだろとつっこみたくなりました。文句言いたいおじさんなので

        • スパイクロッド より:

          『キャリー』ぐらいは確か褒めてませんでしたかね(笑)。あ、あと『ミスト』のラストとか。

      • えるぼーロケッティア より:

        スピルバーグに関して恥ずかしながら自分はにわかなのですが、スパイクロッドさんの
        ご指摘が興味深く再度返信させていただきます。

        未知との遭遇も未見ですが、ネットで見聞きした話の流れを知って近作のラストのハリデーを思い出してみるとちょっと戦慄したというか扉を閉めてさって行くのが怖い・・・。

        オアシスの背景やアバターが実はそんなにリアル寄りじゃないCGなのも現行のゲームのグラフィックっぽさを狙ってるのかなと思います。
        不気味の谷現象をあえて突破しない程度に留めてるような?(技術や予算的にきつかったのもあるかもしれませんが)
        VR世界を現実的に描画しすぎてしまうとそれはハリデーの望む世界じゃないからとか。

        ほぼ同時期に製作されたであろうペンタゴンペーパーズ。
        これも未見ですが、こちらは「つらい現実」に立ち向かうヒーローを描いています。

        こんな同時期にかたや現実、かたや虚構という対極に在る映画を撮っているのが
        余計深読みしてしまうし、ペンタゴンペーパーズみたいな映画を撮ることでバランスをとっているのかな、というかなんとか必死に踏みとどまっているのかななんて思ってしまったり。

        「火曜、木曜は休もう」もスピルバーグが自分に言い聞かせてるようにしかきこえない。
        そう考えると説教臭いというよりなんか切ない気持ちになりますね・・・。

        なんてくだらないことを考えるくらいには割とエンタメ映画の皮をかぶった歪な闇の発露を内包した映画だったりするのかななんて思いました。

        • スパイクロッド より:

          えるぼーロケッティアさん、再度のコメントありがとうございます!

          気にするなと言っておきながらいろいろ書いちゃったせいで、『未知との遭遇』のネタバレを踏んじゃったようですね(笑)。申し訳ありません。

          あの映画はつまり嫁も子供も捨てて自分の夢の世界へと境界を渡っちゃう男の物語なんですよね。で、それはおそらくスピルバーグ自身であろうと。しかしこれはさすがにやりすぎた、自分に正直になりすぎたと反省したのか、のちの『E.T.』では違う結末が描かれるわけですね。君の事は大好きだけど僕はここに残る、と。で、今回の『レディ・プレイヤー1』ではこの両方がひとつの映画のなかに収まっているというか、境界を渡った男がお前らこっちに来ちゃダメだぞと諭しているというか。好きなものは好きなものとして、ここ(現実)で立ち止まる勇気。これだけならいつものスピルバーグ映画として理解できるのですが、何ゆえ封印したはずの境界を越えた男をいまさら再登場させたのか?これがスピルバーグの意思なのか、それとも脚本家が彼のことを忖度したのかはわかりかねますが、ここんとこの評価がいまだによくわからず頭を悩ませているのです。じゃああんたは本当はどっちに行きたかったんだ?と。

  2. 通りすがり より:

    結構面白かったです。
    主人公はプレーヤーたちでなくハリデーでしたね。そしてあの最後は完全に攻殻。
    絶対ネットの世界でハリデー生きてるだろう。
    脚本は原作者みたいだけどハリデーとモローの関係は理想像のジョブズとウォズニアックでしょうか。
    アニメや小説、漫画などではもうよくある話になりつつあるVR内ストーリーが実写で見れたのは興味深かったですが、現実に近い映像で主人公たちのアバターがよくあるアニメ風美男美女だとちょと気持ち悪く感じました。不気味の谷を超えれてないということでしょうか。
    終盤に大乱戦があってそこで大量にキャラクター投入だろうとは思ってて、それは当たってたけど流石に多すぎて追えませんでした。
    中国資本が入ってないのか無駄な中国人押しがないのは良かったです。
    ハリデーは自分に近い人物、自分を分かってくれる、友だちになってくれただろう人物を後継者にと自分の過去を問題にしたんだろうけど、色恋沙汰まで覗かれると俺は普通に死にますわ、てかもうハリデーん死でるからいいのか。

    • スパイクロッド より:

      通りすがりさん、コメントありがとうございます!

      ハリデーの人生を通して、ポップカルチャーの素晴らしさと現実を生きる大切さを謳った作品でしたからね。ただまあポップカルチャーやVRの力を過信しすぎているきらいもあって、そこはやっぱり現実的ではなくてエンタメだよな~って感じです。どっちつかずのアバター描写はボク的にはそんなに不快感はなかったのですが、感情移入しづらいという点は確かにあって、やはり現代における不気味の谷現象突破は不可能なのではないでしょうか?人は自分に似てるものを本能的に嫌うんですかね?

      んでまあ結局ハリデーのやりたかったことってなんなんですかね?自分の恥ずかしい過去をさらしてまで後継者に教えたかったこと。この『レディ・プレイヤー1』がハリデー=スピルバーグの遺言的作品なのだとしたら、いろいろと深読みもできそうで何やらミステリアスな部分も残るような?

  3. わるいノリス より:

    最近のオンライン化したゲームにもVRもそんな興味ないし(けどあのロボコップ仕様のVRはほしいかも)、アップライジングのようなヤングアダルトはもう嫌なんだよぅと思いつつも、友人に勧められて鑑賞した結果、予想してた10倍くらい楽しめました。
    アバターチラ見せのゲーオタ優待より映画オタ待遇の方がすこぶる高かったですね。
    シャイニングの再現なんてあと何十回も見直したい!
    「スピルバーグの新作は三船敏郎がガンダムに乗ってメカゴジラと戦うんだぜ」と言ってもだれも信じないんだろうなぁ・・・いやぁお祭りでした。

    シナリオですが、プレイ中のプレイヤーを外から見たマヌケな絵やゲームオーバーで発狂するみっともなさと、ゲーム序盤から仮想世界をやや皮肉気味に取り扱ったシーンが多かったので着地の方向は察してはいましたが、自分の生涯の後悔をゲームの中で追体験させ、「本当に後悔してしまった、やり残したことって仮想じゃなくて現実の中にあるんだよ」と当たり前ながら現代には必要のあるメッセージを残して終わるのも好印象。
    あの着地はいじめられっ子で友達がいなかったスピルバーグだからこそ説得性がありますよね。
    そしてこの手の映画にしては演技力高すぎるオッサンだなぁと思ったらマークライランスだったのですね!髪が生えてるから分からなかったよ!(失礼)

    最後に、オタクの主人公達が顔面偏差値結構高いということについてですが・・・
    こいつらが体重140kgのデトロイトのブサイクニートだったとしたら、「こんなブスしかいねぇならVRのAV見てた方がマシだな」という結論となりエンディングの説得性が一気に崩壊してしまうからしょうがないね・・・
    幸い、男は少々顔が悪くても金稼げばモテるし、女も少々顔悪くても化粧で誤魔化せるし、この際顔面偏差値のことには目をつむりましょう!
    ・・・ブサイク男が仕事頑張って金持ちになって、超整形美人と幸せになるような映画あったら面白いかもなぁ。

    • スパイクロッド より:

      わるいノリスさん、コメントありがとうございます!

      ボクもゲームのほうはさっぱりなので、どちらかと言ったら映画仕様へと舵を切ってくれた内容はおおいに助かりました。

      ただ皆さんほど乗れなかったのはボクの性格の悪さゆえかな?なんて思ったりしています(笑)。仮想世界に耽溺する人間の現実をやや間抜けで皮肉に描いていたのはラストへの伏線として意味があったとは思いますが、なぜそこへと溺れるのか、何が魅力で、何が危険なのか?ってとこまでは真に切り込んでいない印象で、最後に伝えたいメッセージには最大限うなずくものの、やや説得力には欠けるかな?と思うのです。結局、現実世界でも主人公はそこそこの美男美女ではないか、もまたしかり。ちょっと顔にアザがあるって描写がまた中途半端で嫌でした。まあそのへんをあまりに現実的なかたちで切り込んだらエンタメとして成立しないかもしれませんけどね(笑)。

  4. star より:

    更新お疲れ様です

    某フ○ック・ライジングで最高でした等と書いておきながら、コメントが遅くなり申し訳ありません

    さて、最高は最高だったレディプレですが、ご指摘の通り、綺麗すぎる、上手すぎるというのは私も感じたところではあります
    色々なポップカルチャーに目配せした結果なのか、それこそデルトロ先生のような歪さや偏執狂的拘りは抑えめでしたからね

    とはいえ、これだけの物量を投入しながら、オタクだけでない万人が楽しめるエンターテイメントに仕上げるスピルバーグの職人ぶりには驚愕しますし、
    マーク・ライランスの「遊んでくれてありがとう」という、全てのクリエイターの根源にあるであろうシンプル極まりないメッセージには思わず落涙させられました

    ただ、これだけは言わせて下さい
    ウルトラマンの著作権問題がもう少し早くクリア出来ていれば・・・!

    • スパイクロッド より:

      starさん、こちらにもコメントありがとうございます!

      もういい感じに枯れてきたのかなスピルバーグ?と最近は思わせていたところにぶっこんできた、原点回帰以上の若々しさで超絶エンタメをかましてきた彼の底力にはボクもおおいに感嘆いたしました。でもおっしゃるとおりボクはデル・トロのような偏執的ないびつさのほうが好きなのですよね。やっぱりスピルバーグは圧倒的に上手すぎる!本作を観ていて本当はスピルバーグはオタクではないのではないか?とチラッと思いました。なんか上手すぎて、真正オタクであればどうしてもにじみ出てきてしまうフェティシズムが感じられないのですよね。それはエロティシズムと言い換えてもいいかもしれない。スピルバーグの映画にはそれがないのですよね。そういう意味では本作はやっぱり行儀が良すぎる。いや、十二分に面白くはあったのですけどね(笑)。

      ウルトラマンの著作権問題。何もこのタイミングで解決すんなよ!って話でしたね(笑)。でもボクはアイアン・ジャイアント派だからむしろ良かったのかな?なんて(笑)。

  5. マーフィ より:

    こんにちは。
    遅ればせながら観賞してまいりました。
    楽しい映画でしたね!

    おっしゃられているように、スピルバーグの手際の良さがものすごくて、それだけで快感でした。冒頭の結構な情報量を飲みこませながらまったく退屈させない映像!テンポよく繰り出されるアクションのケレン味とわかりやすさの絶妙のバランス!拾えてうれしい、拾えなくて問題ないネタの雨あられ!

    映画やゲームの暗黒面がまったくと言っていいほど描かれなかったのは、スピルバーグのあえての選択を強く感じました。
    最後のハリデーの正体というか意味は色々解釈できそうですが、自分は「突き抜けちゃったオタク」としてのスピルバーグよりも「よきゲームマスター」としての側面が強いように思いました。
    スピルバーグがどういうゲーム体験で育ったのかは知りませんが、なんとなく彼の描くゲーム世界はネットゲームでありながら古き良きテーブルトークRPGの臭いがしましたので(ハリデーのアバターが指輪物語的魔術師なところも象徴的)、「ゲームマスターがプレイヤーサイドに(積極的に)闇を見せるべきではない」というメッセージもあるのかな、と。わりとゲーマーだった自分などは思う次第です。

    • スパイクロッド より:

      マーフィさん、コメントありがとうございます!

      最近はもういい感じに枯れてきたのね、スピルバーグさん。と油断させてからのこれですからね!上手さ以上にめちゃ若々しくてびっくりいたしました!

      ボクはゲームに関してはプレイステーションの1で止まっているまったくの門外漢なのですが、なるほどテーブルトークRPGにおける「ゲームマスター」というのは言いえて妙ですよね。ゲームを統括する役割でありながら自らもプレイヤーであると。そういうバランス感覚はハリデー=スピルバーグには確かに感じましたね。「遊んでくれてありがとう」には「一緒に」も含まれているのでしょうね。なんかもうかわいいな~(笑)。